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町田そのこさんの小説「うつくしが丘の不幸の家」は、うつくしが丘の3階建ての一軒家が舞台の連作短編集。
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1話目は、築21年のその家を購入した夫婦の話。
改装した美容院を開店する2日前、心ない近隣住民から、その家は「不幸の家」と呼ばれているのだと聞かされます。何家族も入れ替わり、みんな逃げるように出て行ったのだと。そして、悩んだ末に、縁起が悪いと言われている琵琶の木が植えられているせいではないかと切ろうとしますが・・・。
その家に住んでいた人々は、本当に不幸だったのか。読み進むうちに、散りばめられた謎が解けていきます。
町田そのこさんの小説は、「コンビニ兄弟」と続編の「コンビニ兄弟2」に続いて3冊目。
解説に、町田そのこさんが「読み終えた時に、明日も頑張ろうって思えるものを書く」と語っていた話が載っていましたが、本当にその通りだと思います😊
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