厚生労働省は、経営者向けに労働基準法を中心とする関連法令を平易な表現でまとめた『やさしい労務管理の手引き』を作成し、厚労省サイトに公開している。
これは、就職を控えた学生や若者向けに作成したハンドブック『知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識~』を、企業側の立場で再編集したものだ。
タイトルでは「労務管理」と称しているが、内容を見ると、労働法の概略から始まり、労働契約や労働条件の話、退職・解雇について等、むしろ「"労働契約"に関する基礎知識」と言った方が近い。
また、もともと学生向けに書かれたものであるためか、人事労務担当者にとっては常識的な事項がほとんどであり、少し物足りなさを感じるかも知れない。
しかし、人を雇ううえで知っておくべき労働法関連の基本事項が一通り網羅されているので、“基礎知識の復習”として目を通しておくのも無駄にはなるまい。全部読んでも、25ページほどなので、それほど負担になる分量でもない。
また、経営者も(特に雇われた経験の無い経営者は)、意図せずに法令違反を犯していることがあるので、最低限の法知識を頭に入れておく意味で、ぜひ一読しておかれたい。
【厚生労働省】『やさしい労務管理の手引き』(PDF:3.92MB)
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/dl/roumukanri.pdf
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