奇妙な果実

2007年02月03日 | diary
 昨日は朝からお出掛け、夜やっとのんびりして…
PCを開き、いつもの通りメールチェックから

〈 STRANGE FRUIT 〉そんな件名のメールが
ビリー・ホリディーの「 奇妙な果実 」からの引用?
わたしの数少ないジャズ友達のひとり、京都のAさんからだった。

わたしは、子供の頃から小さく何気ない物に心を惹かれた。
それは未だに続いている
旅先で拾った小石や、海岸に流れ着いて角が取れた訳の分からない物。
わたしの部屋には、そんな物が詰まったクッキー缶があり、そして捨てられない。
そんなわたしは、いい年になっても未だに「あ!これ良さそう。可愛い」などと言いながら、時々拾っている(笑)

2年前に浦和の県立美術館の前庭で、奇妙な形の木の実が沢山落ちているのを見つけ、またまた拾ってきたのだ。

              
                      strange fruit

それを器に入れて、出窓に置いておく
すると「これ何の実?あまり見たこと無いわね」と必ず聞かれる。
集めてリースに刺しても面白いかと思っていたのだ。
(思うだけ。笑)
先週も、「何だか固くて変わった実ね。何の実なの」
わたし「何かしらね?うふふ」 と、笑ってごまかす。
花の図鑑や、何故かキノコの図鑑は持っているけれど、樹木の図鑑は持っていない。

そのことを、博識なAさんに訊ねてみたのだ。
Aさんは、ガーデニングのお店も開いていらっしゃるので、もしかしたら答えを頂けるのでは、と思ったのだ。
本当に感謝でした。


文字にすれば『楓』と書くけれど、実は『フウ』と読む。
マンサク科の雌雄同種の樹木の実だそうだ。
乾燥する前は、果実のドリアンに似て、乾燥をすると窓が開き、そこから種が出てくる。

しかし、同じ楓でも「かえで」はカエデ科。
葉はやはり切れ込みが入り、何となく両者は似ているけれど。

端正な樹形,秋の紅葉が美しく,落葉後,長く枝に残る果実(かじつ)も風情があり、どうやら台湾とアメリカ種が あるらしい。
おまけに生きている化石ともいわれるらしい。


                      
                 「フウ」の葉

早速、『 楓 フウ 』と書いて器の下に貼り付けた。


庭の草花にしても、やってきた人は「奥さん、これ何?」などと、すぐ聞いてくる。
だから、小さなタグに名前を書いて下げておく。

最近はすぐ名前が出てこないのだ。

「あの、あの、あれよ。あれあれ」

物は拾えても
記憶はなかなか拾えない。

コメント (7)
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