快晴が続きます。五月晴れ。そう言えば・・。
昨夜、休む前、カーテンの隙間から一筋の銀色の光・・。思わず、開けてみましたら・・。
丁度目の前に、真丸いお月様が優しい顔を覗かせていました。
角度的にも申し分ありません。又々、左にお月様を眺めながら休んだものです。
“・・・ジェーンは・・・窓の所へ行った。
辺りは一変していた。
空には雲一つなく、彼方の星が二つ、三つ、
眠りに沈む町を見下ろしていた。
あまり遠くない所で銀色の花に覆われている
樹があった。
満月から光が全てのものに降り注がれていた。・・・
月は美しく澄んでいた。
ジェーンは懐かしい親友に巡り会った心地がした。・・・”
【「丘の家のジェーン」 12.】
ところで、見るともなしに庭の草花に
目を遣りますと・・。
ノースボールやハローエンジェルが、
折からの風に微かに揺れているのが
見えます。
そして相変わらず蔓日々草は、
心持ち首を傾げ、あどけない表情を
して、こちらを向いています。
それにしましても、面白いですね。
笑っている花、微笑んでいる花、
お喋りしている花・・。
色々ありますが、蔓日々草だけは、
ただこちらをじっとつぶらな瞳で、みつめているように思えて仕方ないのです。
一つには、去年までは好きなように地に這わせていましたが、
【ベニシアさん】 の仰る通り、他の木に蔓を絡ませましたら、
いつも目が合ってしまうのです。上に伸びますから。
今日は、お隣の方に ミス・ラベンダー の如く、ラベンダーの花束を、
【先日】 の エムおばさん よろしく、ゼラニウムの花束を差し上げました。
こんな風に、お花を差し上げるって、気分いいですね。
ところで、パラパラと雑誌をめくっていましたら・・。素敵な籠が目に留まりました。
何と、レモングラスで作った籠と言うではありませんか。
ハーブで作った籠と言いますと、言わずと知れた ジム船長!
そう、甘草で作ったと言う良い香りのする籠の事・・。
「・・・盲目で年寄りのマーガレット・ボイド伯母でさえ、
良い匂いのする砂丘の草で 小さな籠 を編んでやりました。
学校の先生の奥さんはそれをハンケチ入れにして、
何年も使ってましたっけよ。・・・」 【「アンの夢の家」 第7章】
その籠とは・・。あら、簡単。
網目の荒い籐の籠を用意し、その中に編み込むという訳です。
花や蕾を付けたものでも良いそうです。
発想の転換ですね。これなら、難なく出来そうです。
ハーブは、ローズマリー、ラベンダー、ワームウッド等など・・。
勿論、乾燥してからも良い香り・・だそうです。