【冬色の 「インウォールクラータ」】
【虹色の冬時間~「小手毬(コデマリ)」】
【秋の名残り】
・・・今日のジェーンには何一つ楽しくなかった。 寒々した、渋る雲間から洩れ射す 青褪めた日光が憎らしかった。 あたしの運命がどうなるか分からない というのに、何だって太陽は 微笑もうとするのだろう? 【「丘の家のジェーン」 8.】 |
今朝は早くも真珠色の空になりました。
“雪でも降るのかしら?” と思っていましたら・・。
いつもの時間より少々遅れたものの、真珠色の空から太陽が。
途端に薄暗かった室内が、パ~ッと明るくなりました。
何とも思わせぶりな太陽です。
いいえ、こんな事を言ってはバチが当たりますね。
昨日は、あんなに太陽の恩恵に与(あずか)る事が出来たのですもの。
それにしても今日の ジェーン のように、
その時々の心の状態で同じ太陽も、いかようにもなるのですね。
でも日光が憎らしい・・とは穏やかではありません。
【片想いの 「リラの木」】
さて、今の季節は、
「春待庭」 の束の間の
静寂(しじま)の時。
インウォールクラータは、
ほら、ご覧の通り。
まだ若い季節には
緑の葉っぱだったものが、
老いるにつれ、葡萄酒色に。
やがてアース色になり、
再び若返ったこの季節では
茶色になり縮んでもいて。
まさに冬の葉そのものですね。
季節と共に移ろう、
ひたむきなその姿には趣きがあり、
それはそれで魅力的です。
一方、寒空に早くも
新芽を付けたリラの木。
このリラは名前に似合わず、
結構頑丈な木ですが、この木だけは華奢です。
そう、アン のように。
そのせい・・という訳でもないのでしょうが、花が咲きません。
おまけにその後求めたリラも、2本とも枯らしてしまって。
もう花は諦めました。これで長く続いた片想いも解消? です。