goroの徒然なるままに・・・

日々の記録と言うか自分の日記や備忘録として書き連ねるつもり。

HS90赤1

2022年07月08日 | オートバイ
訳あって作業期間中にアップできなかったHS90赤1に関する作業

納車からかなり時間が経過しちゃったし

時期的に解禁になったので忘れないうちに・・・




これは納車直前の試乗での写真

フレームは黒でニーグリップラバーも付いてるけど車両的にはHS90

症状的には・・・

クラッチが張り付いている

ブレーキが効かない(特にフロント)

フロントサスペンションがフワフワ

等々


車両をお預かりしてまずは試乗してみようと思ったんだけどクラッチが切れない

正確にはクラッチレバーが重すぎて握れない

張り付いているわけではなく異様に操作が重い

両手でやっと握れる感じ?

仮にクラッチ自体に問題がないとしても走れるレベルではなかった

オーナーさんが「車両を入手してから走らせていません」とおっしゃるのも当然だ


まずはオイルポンプの確認から始めたんだけど最少ストロークは下限まで減少している

それがわかっていたのかオイルポンプのワイヤーは思いっきり引いてあった

嫌な予感しかしない




分解してみると水滴が入ってる

オイルタンク内を確認したら錆と汚れで大変なことになってる




クラッチプレートも1枚多く入ってた

摩耗したフリクションプレートとのつじつま合わせだと思う

クラッチ操作の重さにも少しは影響があると思います

クラッチスプリングは見たことのないタイプなので純正品に交換




タコメーターギアのワッシャが足りないと思ったらケース内に落ちていた

ネチョネチョに張り付いてたので巻き込まずに済んだ感じ




オイルシール類もすべて交換してクラッチ側が終了






摩耗していたコンタクトブレーカーとコンデンサーも交換しないとダメだな




キャブレターの作業






フロートチャンバーには穴を塞いだ後が

よほど腐食が酷かったんだろう

でもガソリンが漏れるわけではないので大丈夫だと思う




フロートは真鍮製とは思えないくらいに黒くなってる

こちらも穴が開いてるわけではないので再使用予定




バルブシートガスケットがキャブレターと一体化して剥がれない・・・

これを綺麗にするのは不可能な気がする




メインジェットが微妙に斜めってたので気になっていたんだけどね




あいや!

緩める前に気が付いちゃったから逆にドキドキした

それとエアクリーナーボックスがやけに軽いと思ったらエレメントが入っていなかった

これは手持ちの社外品に交換・・・「交換」ではないな


気分転換にフロントフォークの作業を




インナーチューブの錆

位置的にオイルシールのリップなので放置期間が長く水が溜まっていたんだろう

とりあえず再使用




スプリングは妙にキレイ(塗装されてたけど)




全く効かないフロントブレーキは社外品のシューが使われていた

ライニング表面にオイルがしみていたので効かなかったような気がする

本当に効かないブレーキで車体の取り回しでも少し怖いくらい




フロント周りは完成したけど

こうなるとリアブレーキも心配になる

オーナーさんから頼まれたわけではないけど嫌な予感しかしないので・・・




妙に緩く締めてあったと思ったらネジ山がダメになってる




ネジ山がダメになっていたら締め付けを緩くするんぢゃなく交換でしょ!




あいや!

試乗してたら大惨事になってたかも

これだから摩耗に関係なく交換するべきなんだよ




ハブ側もステキ




オイルタンク内を洗浄しようと思ってオイルを抜こうとしたら

あれ?

出てこないぢゃん!

汚れでフィルターが詰まっていた




内部を洗浄して残量点検窓も交換




スロットル操作も妙に重かったので少し調べてみるとスロットルチューブの動きが渋い

ハンドル側に不思議な傷があったのが原因

スロットルチューブを交換してハンドル側は綺麗に研磨した




もう一つの原因はワイヤー

途中でビニールテープで修正してありインナーワイヤーの動きが渋い




分岐パーツも割れていたので手持ちの中古部品に交換

ワイヤー類も作り直した








作業時間や予算の関係もあるのでハーネス周りも適度に修正

メインハーネス内で断線しているのか適当な色の線材が追加されていた




この辺の処理はとても嫌だ・・・






フューエルコックもリザーブ系のフィルターが無かったり

ストレーナー部のフィルターが枠だけになってたり

いろいろあっておなか一杯!








最終的にワイヤー類はすべて交換することになった

クラッチレバーの操作も改善されたけど微妙に重さが残っている

レリーズ部分の劣化も原因の一つかもしれないがこの辺で終了




これで完成!







YH0033

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HS1青11の腰下

2022年07月08日 | オートバイ

組み上げる前の準備までは終わっていたので念のためにケース側をもう一度洗浄

クランクシャフトインストーラーとの勘合確認・・・

あれ?




プライマリードライブギア側に治具が入っていかない?

まさか治具のネジ山に問題があるのか?

手持ちのクランクで試したけど問題なく取付できた

さて・・・

元々使われていたナットで試すと問題なく入っていく

う~ん




新品のナットも途中で止まってしまう

良く見るとネジ山につぶれているところがあった

困った・・・

1ミリピッチの修正機なんて持ってないぞ

しかたがないので細目のやすりを使って慎重に修正して

無事に取付できるようになった

大昔に部品持ち込みで腰下を組んだことがあって同じような苦労をしている

んで

まずは治具との勘合を検査する癖がついてるんだよね




これで安心して作業を進められる

ミッションの動作も問題ない(仮組で確認済みだけど)

この状態まで組み上げてから治具が使えないことがわかったら大変だった






無事に組み上がった!

クランクもスムーズに回転するので一安心

今週末はHS1青11の腰下周りの仕上げとフレームへの搭載を進める予定







YH0031

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