声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

数学コンプレックス

2013-01-14 13:50:55 | 自衛官時代の想い出
自衛官が昇級する際には、
その階級に相応しいスキルを身につけ
るための教育訓練を受けるシステムが義務付けられています。

「入校」と呼んでいましたが、

これは音楽隊員も同様で、その際には一般隊員と同じ教育訓練を受けるために、
一時、音楽隊を離れることになります。

その前に陸士から陸曹候補生になるための試験が行われますが、

音楽隊員であっても、内容は一般自衛官同様に教練等が重視されます。

陸曹候補生の教練の試験は
部隊横のグラウンドで公開で行われていました。

私より一年前に入隊した男子隊員5~6
名 が順番に実技試験を受けていましたが、見ていると、

◯◯士長は受かるかな?
△△士長は危ないかも…。

動作の機敏性や号令をかける時の声の
大きさ等で見ている側でも、合否の判断ができたものです。


ほぼ同時に入隊していても、枠がある
らしく、その時に選ばれた隊員は1名のみで
即日、合否の発表が行われ
不合格だった後の4名は
次のチャンスがくるまで待たなくてはなりません。

この陸曹候補生に選ばれる時期ですが、新隊員課程が同期入隊であっても
ズレる事はよくあります。

私の同期(WAC24期)で一番偉くなった
H二等陸佐は、
同期たちより陸曹候補生の入校が遅か
ったと聞いていますが、

その分、幹部候補生試験を受けるために猛勉強したようで、
尉官へはスピード昇進でした。

彼女は会計隊でしたので、元々数字に強かったようです。


最初に上司から任満退職を慰留された時、実は悩みました。

私の場合は、例え、昇級を希望せずに、ずっと陸士の階級でいたとしても、
音楽隊所属だから音楽だけやっていればいいということはありません。

自衛官としての訓練は自衛官でいる限り必ずあります。

それと、幹部試験を受けるとしても
音大卒の私の場合、ネックなのが、
理数系が苦手だった事です。(^^;;

入隊時の一般教養試験では、数学は因数分解、理科は気象図を見て

「季節はいつかを答えよ」という程度の常識的な問題だったと記憶しています。
高校時代に普通に勉強しておけば
誰でも解るレベルです。

ところが、幹部候補生試験は、そんな簡単な問題ではないようで、

朝霞の教育隊時代に
中央音楽隊の幹部候補生から、

「幹部候補生試験を受けるには数3を勉強しておいた方がいい」

というアドバイスを受けた事があるのです。

私は、高校時代、二年から文科系クラスを希望していたため、
数3は選択しなかったのです。(≧∇≦)

私が幹部になるのを諦め自衛隊を辞めようと思ったのも、

実は、数学が大の苦手という理由があったから、なのです。(~_~;)


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