声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

千秋楽の中継で

2019-05-26 21:11:19 | Diary
米大統領の大相撲観戦をTVで見ながら
 
「きっと、警備の黒服の人達以外にも私服警官や私服ガードマンも大勢いるんだろうなぁ」
 
と思うと同時に、
 
いつになく騒ついている国技館が、
試合前の力士にどう影響するのだろう
 
と気になった。
 
 
結果は、
 
既に優勝を決めた朝乃山が御嶽海に負け、
大関復帰を決めた栃ノ心も高安に敗れた。
 
相手が強かったと言えばそれまでだが、
 
 
トランプ大統領が観戦することで、
世界中に配信されるかもしれない重要な試合だ。
 
 
朝乃山も、勝って優勝に花を添えたかっただろうし、
とりわけ、昨日ようやく大関復帰が叶った栃ノ心は、
遠く離れた祖国で見ている人達に、勝って千秋楽を終えた姿を見せたかったに違いない
 
 
2人とも、ここぞという場面で負けてしまったのが残念だ。
 
 
 
 
表彰状を読み上げるトランプ大統領は、
 
相当練習したらしく、ゆっくりと丁寧に読んでいるように思えて好感が持てた。
 
土俵が、どう言う所なのかを理解してのことだろう
足元にスリッパを履いていたのも意外だった。
 
 
ただ、
 
大きく襟のあいたボディコンのショッキングピンクのワンピースを着て、
 
特別席で脚を組んでいたメラニア夫人には、少し
ガッカリした。
 
狭いマス席で、窮屈な思いをしている観客は、どう思っただろう
 
( 癖なのかもしれないが)
 
 
 
その横で、
 
終始全く表情を変えずに腕組みして、取り組みを観ていた大統領は、
 
そんなに楽しそうには見えなかったが、
 
初めての相撲観戦に、どんな感想を抱いたのだろうか。
 
できれば、
 
表彰式で土俵に上がったとき、
 
“感動した!”とか、なんとか
 
昔の小泉元総理のような気の利いたひと言でもあればよかったのに
 
 
チケットが取れなくて千秋楽に行けなかった人も多いという中、
 
伝統の座布団投げを禁止され、
 
狭いマス席で、特別席を下から恨めしく見ていた人もいるだろうに
 
つくづく、
 
大統領を温かい拍手で迎え、見送った国技館のお客さん達は寛大だなぁと思う。
 
 
僅か1時間の間に、
 
どれだけ多くの人たちが、神経をピリピリさせたか、
 
準備にどれだけの時間と労力を使ったか
 
どれだけの費用をかけたのか
 
大統領が立ち去った後に、
 
観衆のどよめきに混じって、関係者達の安堵の溜息が、
 
TVを見ているこちら側にも伝わってきた。
 
 
そういえば、
 
表彰式では、航空自衛隊中央音楽隊が「君が代」と「得賞歌」を演奏したが
 
相当長時間、待たされたのだろうか、
 
それともチューニングする時間がなかったのだろうか
 
 
あれほどの熱気の中ではムリもないが、
 
いつになく、音がフラットしていたように聞こえた。
 
本当に本当に
 
お疲れさまでした!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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初夏の軽井沢

2019-05-26 17:20:53 | 大型犬との生活
Halが来てからというもの、
 
休日のドッグカフェめぐりが定番となった。
 
 
夫に言わせると
 
いろいろな場所で、他の人や犬に馴らせたほうが良いという事らしい
 
 
9時に家を出て途中で休憩しながら
 
18号をゆっくり走り軽井沢に着いたのが12時前、
 
 
 
前回行ったドッグカフェではなく
 
テニスコートの近くの犬同伴OKのカレーハウスに向かうつもりが、
 
その途中、通りかかった小さなイタリアレストランのイタリア人オーナーと眼があって、
 
 
「ドーゾ、ドーゾ」の言葉に促され、
 
 
店先にセットされた小さなジェラルミンのテーブルに座ることになった。
 
 
 
そこまでは、特に問題はなかったのだが
 
しばらくして頼んだ料理が出されると
私は、ここに座ったことを後悔した
 
 
 
料理が口に合わなかったということではない、
 
それどころか、水牛のモッツァレラはコクがあり美味だった。
 
 
ただし、落ち着かないのだ。
 
 
食べ始めた私たちのテーブルのそばを
 
まるで、動物園のパンダ舎の前を通るような感じで
 
観光客やカップルがジロジロ見ていくのだ。
 
 
 
原因は、Halだ。
 
 
「カワイイ!」
 
「あっ、101匹わんちゃん!」
 
 
と言って、遠慮なく近づく人の多いこと。
 
中には、
 
「あのう、触らせてもらってもいいですか?」
 
という若い女性も
 
 
 
「アゴのあたりからなら大丈夫ですよ」
 
と答えると、
 
 
 
ウルウルした眼で
 
「飼えないけれど、ダルメシアン大好きなんです!」
 
と話しながら、
 
 
彼女は愛おしそうにHalのアゴを撫ではじめた。
 
そして、
 
「ありがとうございました!」
 
と言って、
 
近くで待っていた友人らしい女性と振り向きながら去っていった。
 
 
その後も数人の女性から、
 
「あらぁ、お利口さんねぇ!」
 
と声をかけられたため、
 
ゆっくりランチするどころではなかったのだ。
 
 
ダルメシアンが、こんなにモテるなんて
 
 
 
同じダルメシアンでも先住犬のロメオの時は、
 
典型的な猛犬だったため、
 
人や犬がいる場所を避けて外出するのが常だった。
 
 
可愛いダルメシアンは映画の中だけで
 
現実には、とても飼いづらい犬種であることを、身を以て体験した。
 
 
そんな私と夫だからこそ、
 
Halが他人とも、他の犬ともコミュニケーションがとれるようになる事を願っている。
 
 
 
暑さを避けて訪れた軽井沢だったが
 
正直、Halの人気には驚いた。
 
 
自分に好意的な人が多いことを理解したのか、
 
今日のHalは、
 
一度だけ警戒心を露わにしたが、
 
それ以外は、
 
吠える事もなく、とても穏やかに
 
見ず知らずの人たちの反応を受け入れていた。
 
 
 
帰り際、
 
オープンカーに乗ったシェルティが大通りで
 
Halを見つけ、興味を示していたが
 
 
Halのほうは、
 
助手席に乗ったサングラス姿のシェルティを、人形だと思ったのか、
 
全く関心を示そうとしなかった。
 
 
今日の軽井沢で目立っていたのは
 
間違いなく
 
Halと、オープンカーに乗ったサングラス姿のシェルティだろう
 
 
 
Halにも、メガネは似合いそうだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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朝陽の中で

2019-05-26 08:05:11 | Diary
今朝は5時に目が覚めたので

私たちが起きるのを待っていたHalを連れて

いつもより1時間早く散歩に出ることにした。



この時期、

旧い別荘の敷地内には、


誰も採らないゼンマイやワラビなどの山菜、

それに

既に掘られるタイミングを失って、

そのまま伸びてしまっているタケノコが生えているが、


その辺りで

夫がいきなり立ち止まり

驚いたように言った…


「見ろよ…すごいなぁ!」



寝ぼけ眼を大きく開いて

夫の視線の先をよく見れば、


眼の前に生えている1mほどのタケノコの

尖った葉の先端にいくつもの水滴がついて

それが朝陽に照らされキラキラと光っている…








「生きているんだね」


まさに今、勢いよく伸びていこうとするタケノコの姿に、

私は圧倒され、

不思議な感動を覚えた。


( あぁ、まるで朔太郎の詩のようだ )


一カ月ほど前

朗読講座で、《竹》2編を取り上げて

その詩の持つ意味を深く考えれば考えるほど悩んだ事を思い出した。


そして、もう一度

声に出して読んでみたくなった…






ますぐなるもの地面に生え、

するどき青きもの地面に生え、

凍れる冬をつらぬきて、

そのみどり葉光る朝の空路に、

なみだたれ、

なみだをたれ、

いまはや懺悔をはれる肩の上より、

けぶれる竹の根はひろごり、

するどき青きもの地面に生え。




光る地面に竹が生え、

青竹が生え、

地下には竹の根が生え、

根がしだいにほそらみ、

根の先より繊毛が生え、

かすかにけぶる繊毛が生え、

かすかにふるえ。

かたき地面に竹が生え、

地上にするどく竹が生え、

まつしぐらに竹が生え、

凍れる節節りんりんと、

青空のもとに竹が生え、

竹、竹、竹が生え。




















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