一昨日のHNKスペシャルでは
とてもナーバスな問題を扱っていました。
今後の皇室の在り方を考えるうえで避けては通れない課題を
正面から斬り込んでいく内容で
( この番組を皇族の方々がご覧になっていたら?)
と、少し心配になるような箇所もありました。
女性天皇に反対する保守系の古参議員が
「悠仁様には、男のお子様を何が何でも作ってもらうことでしょう」
というようなニュアンスの事を言っていましたが、
私は、とても不快でした。
( 貴方はいいわよ、その頃にはいないでしょうから!)
「男子を作るよう頑張ってもらいたい」は、
とても無責任な発言だと思います。(~_~;)
以前、読んだ歴史読本によれば
かつて、
明治期には天皇直系の宮家のほかに
のべ15の皇族家が存在し、
旧皇室典範の下において男女あわせて総数で189名の皇族がいらしたそうです。
もちろん減った理由は、
ここまま増え続けてもらっても困る、という当時の政府の方針によるものだったそうですが、
それから
百数十年で、皇族方の数はその十分の一にまで減っているわけです。
さぁ、今度は増やさなければ将来的に維持できないという状況下で、
「日本人と天皇」の番組制作にあたったNHKが、
すでに民間人になられた元皇族の方々に、アンケートをとった結果によれば、
《皇族に戻る意思があるか否か》
の問いに関しては、
回答を「差し控えたい」旨の記述があったとのこと…
この結果は、当然のような気がするのです。
最近は、皇族に対して「尊敬の念」を持たない人も多くいる中で、
ますます開かれた皇室、庶民的な皇族を求める声もあります。
ですが、
やはり違うのだ…と感じたのは、
今回の朝見の儀に臨まれた新天皇陛下の凛々しい御姿と
雅子皇后様をはじめとする
女性皇族方の白いローブデコルテ姿を、TVで拝見した時でした。
海外の王室に引けを取らない…
いえいえ、
それ以上とも思える気品や気高さに
( やはり、違う世界の方々なのだ )
と強く感じた次第であります。
皇室の方々に“庶民性”を求めるのにも限度があります。
御代替わりの際、
インタビューに応える一般人の様子を番組内で見るにつけ、
皇室の方に対し、
きちんとした敬語が使えない国民が増えてきているのは、
まさに、その現れのような気がするのです。
残念でなりません。
誇るべき日本の皇室の伝統が
末永く続きますよう…
私は、心より祈っています。