音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

ギターの夜

2023-04-23 21:20:00 | コンサート
昨日の夜は、梅田クラベリトで川原久美子さんのライブでした。






伝説のギター居酒屋「グラナダ」の後を継いで、ギター専門のライブをされています。
昭和の香り残るビル。
正直少し心配でした。が、
ちいさいですが、この距離と音楽を大切に聴く空気がちゃんと受け継がれていました。
お客さんもみんなギター好き、音楽好き。初対面の方もいましたが、お話が弾みます。

お酒を少し頂いて、私はほぼ飲めないけど梅ジュースでいい気分になって、ライブ。

曲目は
フランシス クレジャンス(1951年〜)フランスパリ生まれ 
の2つのワルツ
ショーロ風ワルツとフランス風ワルツ
。スタイルを取り入れながら、ポピュラーな旋律で親しみやすい曲でした。

アレクサンデル タンスマン(1897-1986年)ポーランドウッチ生まれ、フランス
初めの妻アンナ エレオノーラと

この人はピアニストで作曲家でした。
フランスに暮らし、「フランス6人組」に加わるようにミヨーや、オネゲルに誘われましたが断っています。
ポーランドのルーツを大切にしました。ユダヤ系だったので戦争でナチスに追われ1941年アメリカに移住しました。
1933年日本を訪問、自作のレコーディングをしています。
宮城道雄を訪ね、箏曲鑑賞をしています。
セゴビアのためにギター曲を作曲しましたが、これらの曲が最も有名で今日でも演奏されています。

ショパン讃歌 プレリュード 
ポーランド組曲より
東方の子守唄 アントレ ガイヤルド


フェルディナンド ソル(1778-1839年)スペイン バルセロナ生まれ、フランス パリ没 

「ギターのベートーヴェン」と言われたソル、ナポレオンのつけたホセ ボナパルトに重用され、ナポレオンの没落とともに亡命します。
パリで活躍し、バレエ音楽やオペラも書いています。
「悲歌風幻想曲」は妻を亡くした後に書き、後半は葬送行進曲になっています。

イツァーク アルベニス(1860-1909年)スペイン王国カンプロドン生まれ、フランス共和国カンボ・レ・パン
ピアノを演奏しましたが、実はギター曲は書いていません。

カタルーニャ奇想曲 セビリア


マヌエル ポンセ(1882-1948年)メキシコサカチカス州プレスニージョ生まれ、メキシコ メキシコシティ没

メキシコ音楽院で学び、パリ音楽院でポールデュカスに学びます。
セゴビアと親交を結び、メキシコシティ音楽院で教師をします。
スケルツィーノ・メヒカーノ

タンスマンのポーランド組曲から





東京 春 音楽祭

2023-04-01 21:29:00 | コンサート
突然ですが、金曜に東京に来ました。
夫の取引先の人が海外から家族で来られるというので、おもてなし。


ところが、お客様のディズニーランドの予約が取れたので予定は明日に…。

ぽっかり空いたので、催しを探したら「東京クラッシック」

上野公園で13:40〜サックス演奏をやっている!

桜の上野公園。
ヴィーヴサックスカルテットの演奏でヴィヴァルディの四季から「春」ジャズヴァージョン、ルパン3世のテーマ、マンボメドレーなどなど

楽しい演奏.これが無料!ヴィーヴの無料演奏、明日は旧吉田屋酒店で11:00〜.12:30〜あるそうです。
他にも、上野公園付近で有料、無料盛りだくさん!

「SNSで拡散、宣伝してくださいね!」
ということで素直に宣伝。

東京 春 音楽祭 

4月16日まで、まだまだ楽しめます。
上野公園を中心に、クラッシック音楽のお祭り。
春の東京音楽でも満喫してください!

サックスカルテットヴィーヴの2012年 東京 春 音楽祭の動画ありましたので、載せておきます。
楽しいです!
東京・春・音楽祭

東京・春・音楽祭

桜咲く上野を舞台に東京の春の訪れを音楽で祝う、国内最大級のクラシック音楽の祭典・・・

東京・春・音楽祭





フランスしばりのコンサート

2023-03-22 21:00:00 | コンサート
萩原天神の「いつもの処」で奏し合い会でした。
テーマは「フランス」

フランスの音楽家、フランスを描いた音楽、ゆかりがあればOKという奏し合い会でした。

私はクロード アシル ドビュッシー(1862-1918年)フランス帝国サン・ジェルマン アン レー生まれ、フランス共和国パリ没


の1890年作曲の「ベルガマスク組曲」をヴィオラの金重さんとピアノの坂田さんと演奏。
フランス共和国1890年作曲の作品。

私と坂田さんでもう一曲、
アルベール ペリルー(1846ー1936年)の「バラード」、これはフランスパリ音楽院の卒業試験のために1903年作曲。タファネルに献呈されています。

廣坂さん、今川さんと私でジョセフ ボタン ド ボワモルティエ(1689-1755年)ロレーヌ デオンヴィル生まれ、ロワシー アン ブリ没

のフルートトリオ ソナタop7-1
1725年作曲されました。
バロック時代に活躍しました。
300曲以上の曲を作り、樂譜を売ることにより貴族に雇われずに自立した生活を送れた初めの作曲家だといわれています。

ボワモルティエの五本のフルートのための協奏曲op15の6番も演奏。
こちらは1727年の作品です。


イタリア交響楽団(ボルツァーノ トレント ハイドン楽団)コンサート

2023-02-01 09:11:00 | コンサート
昨夜はシンフォニーホールで
イタリア交響楽団(正式名称ボルツァーノ トレント ハイドン交響楽団)

のコンサートに行ってきました。



ヴィオラのKさんからのお誘いで、フルートのIさんと私の3人で。
今回は時間がなく夕食は無し、受付前で待ち合わせ。1回ど真ん中のいい場所に座れました。


指揮者はチョン・ミンさん。

一曲目はジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868年)教皇領ペーザロ生まれ、教皇領ボローニャ没

のオペラ「ブルスキーノ氏」序曲
1幕もののオペラ ファルサ(18、19世紀のヴェネツィアに関連した笑劇、多くはカーニバル時に上演されました)

1813年作曲。
21歳のロッシーニがサンモイゼ劇場のために1810年から3年間オペラを書きました。

ブルスキーノ氏はその中の1つ。
ソフィアとフロービルは恋人同士ですが、ソフィアの父とフロービルの父は昔から敵対していました。
フロービルの父が亡くなり、障壁は1つ無くなりましたが、ソフィアの保護者ガウデンツィオは先輩のブルスキーノ氏の息子と結婚させることを約束しています。

ソフィアとブルスキーノ氏(息子)は会ったことがありません。

ブルスキーノ氏はソフィアに会いに来る途中、居酒屋に立ち寄り飲み過ぎ、酒代を払えずに勾留されます。

機会をとらえてフロービルはブルスキーノ氏になりすまし、ソフィアと結婚できるようにガウデンツィオをだまします。

そこへブルスキーノ氏が到着し複雑な事態になりますが、結局はソフィアとフロービルが結婚できるようになります。

あまり演奏されないオペラですが、序曲はよく演奏されます。
途中で2ndヴァイオリンが楽譜たての脚を弓で「チンチンチン」と叩く、ユーモラスな音楽です。

今夜はティンパニに何かが起きたようですが、そういうアクシデントもものともせず楽しい演奏でした。

2曲目は

パク ジェホンさん
1999年生まれ23歳のピアニストで
ルートヴィヒ ヴァン ベートーベン(1770〜1827年)神聖ローマ帝国ケルン選定侯領ボン生まれ、オーストリア帝国ウィーン没

のピアノ協奏曲第3番ハ短調OP. 37

1796年ベートーベンはこのピアノ曲のスケッチを始めましたが、その3年後1803年4月5日アン デア ウィーン劇場で初演された時にはまだピアノパートが白紙でした。

ベートーベンは即興でその演奏会を乗り切りました。
1802年に「ハイリゲンシュタットの遺書」書いていますが、その後このピアノ独奏者を務めているので、この時点では耳の症状はそれほど深刻ではなかったと思われます。

パク ジェホンさんは若いですが力で押すようなピアニストではなく、繊細で深く考えられた構成を重視するピアニストで、難しいフレーズも丁寧に演奏されていました。
アンコールはシューマンの「アラベスク」

本当にまだ日本ではあまり知られていないようですが、これから人気になるだろうと思いました。

最後の曲はベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調op.55「英雄」
1804年に作曲されました。
「英雄」エロイカと呼ばれています。
ナポレオン ボナパルトを讃える曲として作曲されたと言われていますが、諸説あります。

弟子のフェルディナンド リースの回想の真偽。
ナポレオンが皇帝に即位したという知らせを聞いたベートーベンが「やつもまた俗物にすぎなかったか。これから人々の人権を踏みにじって、自分の野心のためだけに奔走し、誰よりも自分が優れていると誇示する暴君になるのだろう」と激怒し表紙を破り取ったとされます。
しかし、現存するベートーベンの楽譜の表紙は、破り取られておらず、真偽不明です。

第2楽章が英雄 の死と葬送が描かれていて、ナポレオンに対して失礼であるとあえて曲名を変更し、献呈を取りやめたという説もあります。

表紙には「ボナパルト」という題名とナポレオンへの献辞をペンで書き消し、「シンフォニア エロイカ」と改題され、「ある英雄の思い出のために」と書き加えられています。


忖度したのか、幻滅したのか?

結局この曲は、ロブコヴィッツ公爵に献呈され、このときに立ち会った、プロイセンのルイ フェルディナンド王子が英雄ではないか?という説も出てきてますます謎に。

演奏は、オーケストラがどんどん歌う(歌いすぎる)ところを指揮者のチョン・ミンさんがキュッと引き締め、抑制の効いたスタイリッシュな演奏になっていて素晴らしかった!

アンコールはメンデルスゾーンのイタリア交響曲の第四楽章。
びっくり!
スピード感のある楽しい演奏でした。





高木綾子、平野花子フルートとハープのためのデュオリサイタル

2023-01-30 11:59:00 | コンサート
昨日は枚方市にフルート高木綾子さんとハープ平野花子さんが来られたので聴きに行ってきました。
枚方市総合文化芸術センター関西医大ホールで
「デュオリサイタル」

高木さんは、フルート界のトップスターの一人です。
平野花子さんは枚方市民で大フィルのハーピストです。
ほぼ1500席満席。

フルートとハープと言ったらこれ!という曲
ビゼーの「アルルの女」のメヌエット。

美しい演奏です!
ハープとの息もピッタリ。

次はピアソラの「タンゴの歴史」から第1、2楽章のみ演奏されました。
一楽章ボルデルはブエノスアイレスの酒場の喧騒を表現していますが、冒頭書かれていないフェルマータを入れたりして楽しい演奏でした。
二楽章カフェは哀愁漂うスローなタンゴをしっとりと聴かせました。

シューマンのクラリネットとピアノのための「幻想小曲集」op73をフルートとハープに編曲。
1849年シューマンが「もっとも実り豊かな年」と言ったように素晴らしい曲。
「夕べの小品集」とつけようとしていたそうです。
静かな夕べから軽やかに進み、最後には燃えるような展開が待っています。

フォーレの幻想曲ハ長調op79
フォーレはフランスのパリ音楽院の院長をしていました。
その時フルート科の教授だったタファネルが生徒たちの卒業試験のための曲をフォーレに依頼しました。

それに応えたのが、この曲です。
演奏技術や音のコントロールを見るような曲ですが、それを超えた美しさを持つ曲です。

モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」から第二楽章
モーツァルト22歳1778年
パリでド ギーヌ公爵の依頼でハープを弾く娘と演奏するために作曲されました。

オーケストラ無しで、どうするのだろう?と思いましたが、平野さんが抜群のテクニックでオケ部分も違和感なく演奏されて素晴らしかったです。
高木さんとのカデンツァも息があってよかったです。

ドップラーとザマラ「カジルダ幻想曲」
1885年頃 名フルート奏者のフランツ ドップラーと名ハープ奏者のアントニオ ザマラが協力して作曲しました。

元になったザクセン=コーブルク=ゴーダ公エルンスト2世のオペラ「カジルダ」は今日では忘れられてしまいました。

オペラは忘れられてしまいましたが、美しいメロディは二人の名奏者のゴージャスな変奏は超絶技巧。
とっても華麗になめらかに演奏されました。

アンコールはイベールの「間奏曲」
さすがでした!

高木綾子さんのフルートと松岡みやびさんのハープ、ウィーンフィルのモーツァルトフルートとハープのための協奏曲ありました。
2005年愛・地球博 愛知万博の時の演奏です。




伊藤公一先生80歳を祝う会

2023-01-16 09:08:00 | コンサート
昨夜は伊藤公先生一80歳を祝う会
に行ってきました。
発起人は竹林秀憲先生、長山慶子先生、佐渡裕さん、富久田治彦先生、吉岡アカリ先生、安川透さん。

4:30からのコンサート


歯神社の隣

ドルチェ楽器さんの前には、開演前から行列。
伊藤先生の関係者しか声を掛けておられないのに…。
ドルチェアートホール
満席。
司会は富久田治彦先生。
なごやかに始まりました。

アンドレ カプレの「夢と小さなワルツ」
モーリス ラヴェルの「ハバネラ形式の小品」
ダニエル ウッド「ワルツ カプリス」
エドワード エルガー「気まぐれな女op17」
ジュール ムーケ「パンと小鳥たちop15」
ポール タファネル「魔弾の射手による幻想曲」

アンコール
グルック クライスラー編曲「クセルクセスよりメロディ」

ピアニストは水野久美先生。
こんなに丁寧で繊細、美しい音色、変化するニュアンスのフルートは他には、聞いたことはありません。


アルベルト フランツ ドップラー
「アンダンテとロンドop25」
今井満美さんのフルートとトリオ
中学生の頃から伊藤先生に学ばれている高校生ですがのびやかに演奏、先生はにこやかに演奏されていてとても温かいアンダンテとロント゚でした。

エルネスト ケーラー
「花のワルツop87」

なんと、今をときめく指揮者の佐渡裕さんのフルートとのトリオ。
佐渡さんは、40年前に伊藤先生に大学でフルートを学ばれ、その後指揮者に転向されたそうです。 

指揮者になるといったときも、「フルートを学んだ方がいい。フルートも吹けない人が指揮なんかできない。」と言われたそうで、その後もかなり頑張って練習されたそうで、1stを吹かれてしきりに「やるんじゃなかった」とおっしゃっていましたが、さすがの演奏でした。

ダニー ボーイ 「ロンドンデリーの歌」
1st佐渡さん、2nd伊藤先生、3rdフルートに長山慶子先生、4thに富久田治彦先生 
フルート四重奏で演奏。

同じ門下の演奏は音色、表情があっていて素晴らしかったです。

最後は
マレーナ ケシック
「アヴェ・マリア」

指揮佐渡裕さん、ソロフルート伊藤先生、1st長山慶子先生、山田律子先生、2nd大嶋義実先生、山田正子先生、3rd長谷瑞先生、武村美穂子先生、アルトフルート大久保香先生、中野幸代先生 バスフルート太田彩先生、松本弘子先生、コントラバスフルート富久田治彦先生

この曲は初めて聴きました。
ミラノ出身の女性フルーティストで作曲家の曲です。

伊藤先生のソロの美しいこと!
アンコールで2回演奏されて、2回目は撮影OKでした。

指揮の佐渡裕さんが、「ベルリンやウィーンや世界のオーケストラで指揮してきても、伊藤先生ほどのフルーティストはいなくて、やっぱりすごいフルーティストだったんだと改めて思いました。」と、言っておられて印象的でした。

コンサートの後は、お祝いのパーティー。

高校生でフルートを始められて19歳で京都交響楽団オーディションに合格。

驚く私たちに、「大したことないですよ。当時は20人くらいしか応募がなかったからね。」
「何も知らないで入ったから、」うまく行かなかったらクビになるかな?と思っていたけれど、何年もやることになってしまいました。」
「初めのころね、ハチャトゥリアンが来てね。彼の指揮で演奏したんだよ。この話すると、当時はそうでもなかったけれど、みんな驚くんだ。歴史上の人物だから。」

佐渡裕さんが
「伊藤先生のドボ8と、ダフニスとクロエが美しくて忘れられない!」と言われると
私の前の若手フルーティストのYくんが「その音源もってますよ。」と、「えー!いいなぁ。」なんて末席の私たちも盛り上がりながら…。

「僕もね、80歳まで吹くなんて考えられなかった。
秘訣?そんなのがあれば教えて欲しいくらいだよ。
あたりまえのことをあたりまえにできるように練習してるだけだよ。
年取ってくると大変だから、昔は正規の指使いでないとだめだなんて思ってたこともあったけれど、替え指もいろいろ考えてね。楽できるように。そしたらそれを使えるように練習しなくてはいけないんだけどね。」

すると奥さまの水野先生が「真面目に練習とか言ってるけれど、合わせのときにね。大相撲とかあるとつけながら、4つ位バイリンガルでやるんですよ。おほほ…。」
と、言い出されてびっくり!

私はというと、もっと早くお会いしたかったと、先生に今からでも学べる幸せをジンジン感じておりました。

最後に佐渡裕さんが超大きなケーキをプレゼント。 
たくさんのキャンドルを伊藤先生が吹き消し、私たちもお相伴に預かり終会となりました。

伊藤公一先生のフルート独奏ドビュッシーの「シリンクス」




ニューイヤーコンサート100数年の歴史

2023-01-02 09:36:00 | コンサート
改めて、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

実家の京田辺の家に着いたら、道路で異変が!

倒れている人が。
目の上に擦り傷があり、意識はありますが、口はきけなくて起き上がることができません。

救急車を呼んで、母を呼んで道路に座布団を敷いてもらって、横になってもらいました。

救急車は出払っていて、本署から来てくれるとかで、何分か待ちました。
その間に少し回復されてきたようで椅子を出したらそこに座って。

ご自分の携帯を出されたので、ご家族に電話をしたら、すぐ近くの方で走って来られました。

そのうち救急車が来て、ご家族と乗っていかれました。

新年早々びっくりしました。

ご家族が2度目の脳梗塞かもしれないとおっしゃっていました。

長く患って救急車で何度も運ばれた父のことを思い出しました。

軽い梗塞なら、また歩けるはず。
軽いといいな。

ウィーンフィルハーモニーのニューイヤーコンサートの歴史はそう古くはありません。

伝統のあるウィーンフィルハーモニーのメンバーたちは、シュトラウス一家が行っている「娯楽音楽」と関わることで伝統ある楽団の社会的地位が脅かされると感じたようです。

変化が起きたのは、リスト、ワーグナー、ブラームスがこの一家を高く評価していたことと、ヨハン シュトラウス2世に直接会うことで、ヨーロッパ中を魅了していた作曲家本人の人柄を知った時でした。


1873年4月22日
ウィーン国立歌劇場主催で楽友協会のホールで舞踏会を行いました。

シュトラウス2世の指揮とヴァイオリンで

1873年11月4日ウィーン万国博覧会の中国主催のガラ・コンサートで「美しき青きドナウ」が演奏され、1877年12月11日宮廷歌劇場でソワレ(夜の演奏会)で集大成とも言える「古きウィーンと新しきウィーンの回顧録」父のヨハン シュトラウスと自分の作品のメドレーを演奏しました。

この楽譜は失われています。

1894年10月14日ウィーンフィルはシュトラウス2世の音楽ビジネス50周年記念コンサートを行いました。
シュトラウスの音楽にウィーンフィルから感謝の電報が送られています。

1899年5月22日シュトラウスは宮廷劇場で初めて「こうもり」を指揮しました。
この時風邪をひいたシュトラウスは回復することなく
6月3日に亡くなりました。

彼の死後すぐにはウィーンフィルのメンバーは彼の音楽を支持するようにはなりませんでした。

1921年になってアルトゥール ニキシュが「美しき青きドナウ」「ワインと女と歌」「芸術家の生涯」を演奏しました。

1925年10月25日シュトラウス生誕100周年のコンサートでシュトラウスだけのコンサートを行いました。
これがニューイヤーコンサートの元になりました。

1929ー33年ザルツブルク音楽祭でシュトラウスのコンサートを行い、ニューイヤーコンサートの下地を作りました。

最初のニューイヤーコンサートは最も暗い時期に行われました。
1939年1月31日キャンペーンに使われ、冬の貧しい人の救済に全額使われました。
が、反面ドイツ放送のプロバガンダに悪用されクレメンス クラウスにより指揮されました。
そのためクラウスは連盟国により2年間の指揮を禁止されました。

しかし、その後復帰1954年までニューイヤーコンサートを指揮しました。

その後ボスコフスキーが25年指揮しました。

マゼール、カラヤン、クライバー、メータ、ムーティ、プレトル、バレンボイム、メスト、デュダメル、ティーレマン、ネルソンズ。

そして今年はメスト。

ヨハン シュトラウス2世(1825-1899年)オーストリア帝国ウィーン生まれ、オーストリア=ハンガリー帝国ウィーン没の

1867年作曲「美しき青きドナウ」
ニューイヤーコンサートの定番曲になっています。






ローナマギーフルートリサイタル

2022-12-15 09:10:00 | コンサート


昨日の夜は、京都コンサートホールでローナ マギーフルートリサイタルを観て来ました。今日はちょっとお疲れ😰




コンサートホールの飾りでクリスマス気分が盛り上がって来ます。

ピアニストは石橋尚子さん。
共演はベネットのお弟子さん繋がりでか?中務晴之さん。
バッハの2つのバイオリンのための協奏曲ニ短調を演奏されました。

バイノン編曲のドビュッシーの牧神の午後への前奏曲、フレンチオーケストラ名作をピアノとフルートだけの演奏でしたが、音色をいくつも変えられて美しかった!

ゲーゼのタンゴ ファンタジア
ヴァイオリンとピアノの名作をフルートで見事に表現。石橋さんとの息もぴったりで素晴らしかったです。

ヴィターリのシャコンヌをシャルリエとマギーさん自身の編曲で演奏。
ヴァイオリンの持つデュミナークをどう表現されるのか?と思っていたら、より華やかな演奏でびっくりしました。

上林裕子のクリスタルの時、これは上野星矢さんのために書かれたものですが、今夜のプログラムの中で2曲だけフルートのために書かれた曲でした。
やっばりしっくりくる。

最後はローナ マギーさんと伊藤公一先生と石橋尚子さんのドップラー作曲、リゴレット幻想曲。
マギーさんの繊細な歌心や音色の変化に応えられるのは、世界中に伊藤先生しかいません。
この超絶技巧の曲をこれほど軽やかに繊細に演奏したのを初めて聞きました。

アンコールは四重奏でドボルザークのスラブ舞曲。
ピアノとフルートでエルガーの朝の歌。

これは7年前にローナさんが来日された時の動画です。伊藤先生、水野久美先生とのトリオ
ドップラーの「夢遊病の女」幻想曲。


夏山フルートカルテットinびわ湖ホール

2022-12-11 08:54:00 | コンサート
今日は、びわ湖ホール。

吉延さんのお誘いです。
飛騨高山の伊藤公一セミナーで出会いました。
来年、北海道に移住されるということで、見逃せません。

プログラムは現代の作曲家アンジェリスの「ランニング」から、珍しいスポーツ系の音楽。
メンバーのお1人が、毎日走っておられてマラソン大会にエントリーされるほどということで選ばれたそう。
爽やかな疾走感のある曲でした。

モーツァルトの「おいらは鳥刺し」をピッコロとコンサートフルートで、アルトフルートとバスフルート2本でもう一曲。
最後はフルート四重奏Ddur。
2本もよかったし、四重奏も美しかったです。

休憩を挟んで第二部は八木澤教司さんの「コロラトゥーラ」2006年に出版されたもので、高校生のアンサンブルコンテストなどで人気の曲です。
2004年の「フィオリトゥーラ」の続編です。
若々しい息吹を感じる曲です。

大トリはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」
大編成で鳴り物いろいろある曲を4人で演奏するのは大変!
長いスケールをバス、アルト、コンサートフルートと受け渡しながらやったり、グランドハープのメロディをフルートで吹くなど超絶技巧。

前にブラスバンドでやりましたが、管楽器がたくさん並んでいても大変なのに、4人でやり切って、流石の演奏でした。

まだまだなかなか聴けないサウンド。
ピッコロ、コンサートフルート、アルト、バスの四重奏でバッハのトッカータとフーガ。
フルートアンサンブル リンクス



エンジョイフルートライフコンサート

2022-08-22 21:14:00 | コンサート
土曜日は、梅田ドルチェ楽器で、エンジョイ フルートライフ コンサートでした。



富久田治彦先生のリサイタル、後、若手フルーティストのアンサンブル。

金井喜久子作曲てぃんさぐぬ花変奏曲は、楽譜が売ってないけれど、日本初の女性作曲家の作品で美しかった!

ドップラーの「祖国より、二本のフルートとピアノのための祝祭曲op39a」も、演奏されるのが珍しい曲です。

私も初めて聞きました。

ハンガリーのワルツ、チャルダッシュなど、民謡舞曲を何曲も取り込んだ曲でおもしろかったです。

二部はクラークのmaya、最近クラークは流行ってきています。

アンコン定番曲ボザの「夏山の一日」
は爽やかで良かった!

五重奏でベンジャミンの「カプリチオ」、福島弘和の「雨の庭」

アルト、ピッコロも交えてソリストが1楽章ずつ交替していく、モーリーの「チェンジズ」
も、おもしろかった!

コロナ下で大変な思いをしている若手フルーティストの応援をしたかった。と富久田先生が言っておられました。

音楽の芽が絶えませんように。

ウージェーヌ ジョゼフ ボザ(1905-1991年)フランス ニース生まれ、フランス ヴァランシエンヌ没


イタリア人とフランス人の両親に育てられ、ヴァイオリンを学び、パリ音楽院でアンリ ビュッセル、ジャック イベールに作曲、指揮法をまなびました。
1934年、カンタータ「ルクマニの伝説」でローマ賞を受賞。

1939年からパリ オペラコミック座で指揮者を務めます。




1957-1975年までヴァランシエンヌにある国立音楽学校で校長を務めました。

1956年レジオンドヌール勲章を受賞
「夏山の一日」
オーベルニユ地方中央山脈ローヌ渓谷の一日を描写した曲です。

1楽章 『パストラール』
夏の高原の朝に、美しい牧歌が遠くから聞こえ、小鳥が木々のざわめきを縫って歌い、小川のせせらぎがかすかに囁く、清閑な郷の谷間の田園風景を描写しています。



2楽章 『急流の淵にて』
渓谷の清流が激しく岩に砕け、渦をまいて流れる様を上、下向きの急速な半音階の奔流で描写し、遠くから教会の鐘の音 (この音楽はドビュッシー/組曲 「子供の領 分・Ⅳ 雪は踊る」 の引用) が微かに聞こえてきます。



3楽章 『森の詩(歌)』
深い大森林は神秘的で美しい、小鳥のさえずり、教会の鐘の響きが一層とその静けさを引き立て、印象付けています。



4楽章 『ロンド (輪舞) 』
森の奥の小さな広場で楽しく戯れ踊り、古典的な舞曲が最高潮に達し一日は終わります。
ヨハン ステファン&カールのローヌ渓谷