音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

マンドリン合奏フィオーレ

2022-07-24 21:04:56 | コンサート
今日は「アンサンブル フィオーレ ディ オオサカ」マンドリンコンサートでした。

先週も来たフェニックスホール。




アンサンブルと言っても22人。

1stマンドリン4、2ndマンドリン6、マンドラ4、マンドチェロ3、ギター3、コントラバス1、ピアノ1。
大所帯です。

大阪樟蔭女子大学マンドリン部のOGで結成。第16回目の定期演奏会てす。
私の先輩、後輩、同期…。

コロナで3年間コンサートはありませんでした。
今年は大丈夫といっても、1週間前からキャンセルが相次いだそうです。

マスクは外さずに演奏となりました。

第一部はアマディの英雄行進曲「イタリア」と間奏曲「蝶々」

繊細なピッキングと歌うトレモロ。
マンドリンの魅力あふれる演奏でした。

ミケーリの「ナポリ風組曲」

第二部
アングロの「組曲メキシコ」
同じ組曲ですが、ナポリは
1ボジリボの夜明け 
2ソレントの朝焼け
3サンタ・ルチアの酔っ払いの踊り
情景を思いうがべる音楽。

メキシコは
1ハラべ
2セレナータ 
3クリオーリョのウァパンゴ
4ワルツ
5ポルカ
舞踏のリズムを表した音楽。
コントラバスが大活躍でした。

第三部
モーツァルトのディベルティメントK138
マンドリンで演奏するとチェンバロのようで、よりモーツァルト感が増します。

菅原明朗編曲バッハのパッサカリア
オルガンに作られた曲ですが、低音群の重厚な響きがよかったです。

最後がブランツォーリの「熱情」
ピアノがマンドリンオケの通奏低音を支えるおもしろい編曲てした。

アンコールは、今年生誕120年の中野二郎編曲「浜辺の歌」
マンドラがメロディをとり、ギターが効果的に使われる中野二郎らしい編曲でした。

あまり集まって練習する機会がなかったそうです。
しかし、心を合わせて演奏したと葛原さんがおっしゃっていました。

音楽をし、聴いて下さる方がいるということが、どんなに幸せなことか!とも。
本当にそうです。
ヨハン セバスチャン バッハ(1685-1750年)
パッサカリアハ短調BWV582
1710年ころ作曲されたものす。

フランスのアンドレ レゾン(1650-1719)フランス王国パリ生没のオルガン奏者で作曲家の「オルガン曲集第1巻」パッサカリア形式によるトリオと、シャコンヌによるトリオの低音の主題を組合せて作った8小節を


20回変奏を変えて繰り返します。

菅原明朗(1897-1998年)兵庫県明石市出身の作曲家。
日本のマンドリン音楽の拡張期に貢献しました。オーケストラのようにフルートやクラリネット、トロンボーン、打楽器を入れた作品を残しました。
ドイツ音楽一辺倒だった日本にフランスやイタリア音楽を入れました。
1963年より関西マンドリン合奏団と出会い、多くの作品をこの楽団のために作曲、編曲しました。








ウィリアム ベネット追悼コンサート

2022-07-17 22:08:06 | コンサート
今日は六甲アイランド ラサーラディオルフェオでウィリアム ベネットメモリアル コンサートでした。

ウィリアム ベネット(1936- 2022.5.11)
イギリス ロンドン生まれ

ジェフリー ギルバートにまなび、後にパリでマルセル モイーズ、ジャン ピエール ランパルに学びます。

ロンドン交響楽団、アカデミー室内管弦楽団、イギリス室内管弦楽団の首席フルート奏者を務めます。

フルートメーカーと協力して「ベネットクーパースケール」を開発して音程の良いフルートを開発し、このフルートは今や世界標準になっています。

ベネットに学んだ
榎田雅祥、野津臣貴博、中務晴之各先生。

ベネットにYou Tubeを見て見込まれた伊藤公一先生
が、順番にベネットゆかりの曲を演奏。

思い出を語り合うコーナー。

そして、やはりゆかりの新保さん、宗本さん、西田さん、森脇さん、樋口さん、山川さん、廣瀬さんの合奏。
最後は、アンサンブルエスカルのメンバーも入って水野久美先生のパイプオルガンでモーツァルトを演奏。

野津先生は、草津でベネットのバッハを聴いて、追いかけていったそうです。1ポンド250円の時で、両親に相談したら、「わかった。お前にかける。」と家を売って送り出してくれたそうです。
彼女にふられて下宿先に1人でいるとベネットが車でやってきて、「クリスマスに一人でいてはいけない。」と、自宅に招いてくれたそうです。
「女性の気持ちはわからない。」と言ったら、「それは違う。人の気持ちは変わる。女性だけではなくて全ての人の気持ちはわからないんだ。」と、言ってくれたそうです。
その時はなんのことかわからなかったけれど、その後人生を支える言葉になったそうです。

中務先生は、彼女を追いかけてロンドンに渡り、ベネットのことはそうピンと来なかったけれど、後にバッハの協奏曲ト短調をレッスンしてもらって、披露したそうですが、ベネットの音楽は特別に聴こえたそうです。特に二楽章は素晴らしかったそうです。

榎田先生はベネットのレコードを聴いてロンドンに渡ったそうです。1ポンド600円の時でとても貧しかったそうです。
ベネットが「ギルドホールで教えているからおいで」と言ったので、試験を受けて合格したら、ベネットは折悪しくギルドホールと揉めて辞めた直後だったそうです。
結局ベケットにギルドホールで学びながら、ベネットのプライベートレッスンを受けたそうです。
他にも、ベネットの家の地下に工房があり、そこでフルートの部品を1つ1つ旋盤で削ることから覚えたそうです。

伊藤先生は、高校生の頃にフルートを初めて4年で京都交響楽団に合格したという方で、フルートを誰かに学んだというわけではなく、京都市芸術大学、相愛大学、名古屋芸術大学で教授をされていました。
You Tubeに自分の演奏をあげていたところ、10年ほど前にベネットの奥様日本人のミチエさんから、連絡があり、ベネットのサマークラスに来てくれということになり、奥様でピアニストの水野久美さんと一緒に参加し、その後イタリア、日本、シンガポールなど数々のコンサートで共演されました。

私は神戸のフルートコンベンションでベネットのマスタークラスを聴講したことがあります。
ユーモアたっぷりでとっても楽しくて、時間が短く感じられたことを覚えています。

もっともっと聴いてみたかったです。

中務先生の思い出の曲。投稿されていました。聴いてみてください。



ラック ザビエルコンサート

2022-07-15 21:24:16 | コンサート
ザビエル ラック フルート、東条慧 ヴィオラ、福井麻衣 ハープのコンサートに行ってきました。

久しぶりに淀屋橋から御堂筋を歩きました。
中之島図書館

日本銀行

フェニックスホール



ニーノ・ロータのソナタは、初めて聴きました。
優しいメロディが詰まったメロディメーカーらしい曲で癒やされました。

武満徹編曲のサティの「星たちの息子」第一幕への前奏曲(天職)の前に、ラックさん19歳の時に武満徹さんに札幌のフェスティバルで出会ったときのことを話されました。

その時顔を知らなかったのだけれど、すごいオーラの人で、しかし穏やかで、いろいろ教えてくれて、短い間の出会いでしたが、強い印象が残ったそうです。

そして、武満徹はドビュッシーのことをすごく尊敬していて、

ラックさんは、ドビュッシーが武満徹の曲を聴いたらどんな影響を受けるだろうと思うそうです

美しい夢のような曲でした。

そして、
武満徹の「そして、それが風であることを知った」

そう意識して聞いたわけではありませんが、ドビュッシーの影響を強く感じた演奏でした。

そしてピアソラの「タンゴの歴史」をハープとフルートで。

福井さんが、ギターをできるだけ変えないようにハープに編曲したそうです。
ギターと違って長い残響を持つハープで表現するのは難しかっただろうと思います。

四楽章の現代のコンサートがリズムがよく出ていてよかったと思います。

最後がドビュッシーのフルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ。

武満徹が隠したテーマがこの中にあるというおしゃれなプログラムでした。
繊細な表現をヴィオラとフルートでよく合わせて美しい!

アンコールはドビュッシーの「月の光」ダマース編曲!
私たちが、先月やったのとまった同じ。
なんだか来そうな気はしていましたが、ドンピシャでした。
美しかった〜!

武満徹「そして、それが風であることを知った」




もっとハープを!コンサート

2022-07-10 21:36:00 | コンサート
阪急逆瀬川駅近くのギャラリーボーで野田千晶先生の「ワンコインコンサートもっとハープを!」に行ってきました。

「今日は祈り成分多めのコンサートにしました。」と、言われた通りプログラムは、ルニエの「祈り」から始まりました。

「引き潮」の編曲はグリッサンドを豊富に使いハープを生かした作品で、本当に美しかった。

久石譲さんは先生、オーケストラと何度か演奏した時に指揮をされたそうで、とても謙虚で、指示はわかりやすく演奏しやすかったそうです。
「さよならの夏」は先生もお好きだそうですが、心に響く演奏でした。

ガーシュインの「サマータイム」は、オペラ「ポーギーとベス」の中の子守唄ですが、赤ちゃんに現実は残酷なのに「ママは美人でパパはイケメン、ずっと側にいて守ってあげるから何も心配いらないよ。」と歌いかける曲です。
素晴らしい演奏でした。

グリエールの「祈り」とカリンニコフの「悲しい歌」
グリエールはウクライナ、カリンニコフはロシアの作曲家です。

「両方取り上げなくては。」と言われました。
「ロシアの政治家と軍隊が悪いことをしたからといって、ロシア人が全て悪いっていうのはちょっと違うんじゃないかな?と思って。」
どちらも心を打つ悲しみを含んだ曲でした。

最後は「アメイジング グレイス」を演奏されました。

暴力的なことがいろいろ起きて、悲しいし、無力感を感じるし、絶望的になり、過剰防衛になったり、復讐をしたいと感じたり、暗い考えに囚われたりしますが、人々の美しい面や良識的な面を信じることでしか、世の中は希望の方向へは動いていかない。
そんなことを思いました。

グリエールの「祈り」と、カリンニコフの「悲しい歌」並べてみました。
カリンニコフの方はオーケストラ版しか見つけられませんでした。



自泉会館

2022-06-26 00:02:36 | コンサート
今日は岸和田市 自泉会館でHさんの古希祝いのコンサートでした。
日本の抒情歌集
ドビュッシーのベルガマスク組曲からプレリュード、月の光を金重美代さんのヴィオラ、坂田恭子さんのピアノ、久米フルートで、

岡山友樹さんのギターと久米フルートでテデスコのソナチネ、イベールの間奏曲を演奏しました。

弦楽ソロから、カルテットまで、クラリネット、オーボエなどなどいろいろな、楽器が参加しました。

綿紡績で明治25年創設の岸和田紡績株式会社の寺田甚吉により昭和7年に建設された自泉会館。


昭和18年、岸和田市長を努めた甚吉により岸和田市に寄贈。

ジェーン台風の被害を乗り越え、文化施設として現役で使用されています。















音響もよく、素晴らしい施設で演奏できて幸せでした。



宮城道雄をしのぶ夕べ

2022-06-19 22:05:15 | コンサート
今日は、中島警子 桐弦社中による「宮城道雄をしのぶ 筝の夕べ」
いずみホールを聴いてきました。

母山口たきこが出演しますが、コロナで毎年開催されていたものが3年間休止。3年ぶりです。
しかも母82歳
「次はないかもしれないよ。」というので妹と一緒に行ってきました。

アガパンサスの季節です。


宮城道雄作曲の
「和風楽」
「童曲3曲」
「祝典筝協奏曲」
リクエストにより、
「今日のよろこび」
「虫の武蔵野」
「ロンドンの夜の雨」
うち一曲
と、長沢勝俊作曲の「飛騨によせる3つのバラード」
石川勾当作曲「八重衣」を演奏されました。

宮城道雄のお弟子の中島警子先生は96歳、今年1月に脳梗塞を起こされ3ヶ月入院されていて、今回は残念ながら演奏されませんでした。

終演後、舞台挨拶をされましたが、車いすでしたが、後遺症もなく、来年は演奏すると明言されました。
とっても楽しみです。

先生抜きの公演でしたが、皆さんさすがの演奏でした。

「和風楽」は、驚きの胡弓7人。
初めて見ました。
日本には珍しい擦弦楽器。
音程はフレットがなく、絹糸の弦は狂いやすいです。

しかし、音程もよく揃っていました。


宮城道雄が、好きでよく演奏された笙

尺八

そして左が宮城道雄が考案した十七弦、右が箏です。
宮城道雄は400あまりの曲を書いたそうです。

そのうちこどものための曲が117あり、動物をテーマにした曲を3曲。
「ワンワンニャオニャオ」
「赤い牛の子」
「お猿のお顔」
大正時代子どものための曲が望まれ「金の船」など鈴木三重吉など、それはあらゆる分野で起こりました。
宮城道雄も、その波に乗り多くの子ども向けの曲を書きました。

鳴き声を胡弓や、三味線、箏で表現されていて、歌詞も楽しいものになっています。

出だしを少しずつ聞いて客席からのリクエストで一曲を選んで全曲演奏するというやり方で
「ロンドンの夜の雨」を村上洋子さんが演奏されました。
母は「虫の武蔵野」の箏を小牧万須美さんの三味線とで演奏しましたが、残念ながら落選。
後で聞いたら「それはそうよ。」と言っていました。
村上さんは、最近ソリストとしても活躍されている新進気鋭です。
素晴らしい演奏でした。

ロンドンの夜と雨は、宮城道雄が1953年フランスとスペインで開かれた「国際民族音楽舞踊祭」に日本代表として参加した際に、帰路立寄ったロンドンで即興的に作られました。
それはすぐにBBCでラジオ放映されました。

「祝典箏協奏曲」は「和風楽」の編成にフルートと打物と言われる打楽器郡を加えた大編成で、箏独奏は中島先生のおはこでしたが、今回は村上洋子さんが演奏されました。
華やかで素晴らしい演奏でした。

宮城道雄の子ども向けの曲あげられていました。子どもに対する希望と期待が大きな時代でした。


バッハデイ

2022-03-21 22:23:15 | コンサート
今日は萩原天神の「いつもの処」で、バッハ奏し合い会でした。

萩原天神さんの隣り

牧野からピアノの坂田さんと参加です。
ヴィオラの金重さんとフルート久米の3人でブランデンブルク組曲の第5番の二楽章を演奏。

ギターの田郷裕樹さんとフルート久米でバッハのフルートソナタBWV1035
を演奏してきました。

今日はリコーダー群

トラベルソ、ヴァイオリン、チェロなどなどいろんな楽器の人がソロやデュオでバッハの無伴奏チェロソナタや、2声のインベンションを演奏。

最後には全員でブランデンブルク第4番と第6番を合奏。

ヨハン セバスチャン バッハ(1685-1750年)


神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領アイゼナハ生まれ、神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領ライプツィヒ没


アイゼナハの聖ゲオルグ教会で

ヨハン アンブロジウズ バッハの8人兄弟の末っ子として生まれました。
アイゼナハ周辺には80数名のバッハ一族が住んでいたと言われています。

1694年には母エリーザベトが亡くなります。
父親は再婚しますが1695年には亡くなり、兄のヨハン ヤーコプとともにヨハン クリストフの家に引き取られます。

1700年リューネブルクに移り、

聖ミカエル教会の合唱団に入団します。当時人気で遠くからも入団テストを受験に来ましたがバッハはなんなく通ります。

15歳になっていたので、ヴァイオリンやヴィオラを弾いていたそうです。

卒業したバッハはアルンシュタットの教会でオルガン奏者の職を得ます。

そこで、何曲か作曲を残しています。

そこで聞き慣れない音楽をプログラムに入れたり、女性の奏者を入れて演奏したりすることを糾弾され、1707年ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会に移ります。

ここでマリア バルバラと結婚。
7人の子どもを得ます。

1708年ザクセンヴァイマール公国
のヴィルヘルム エルンスト公の宮廷音楽家兼オルガニストとして雇われます。
移ることで年収が倍になったと伝えられています。
それでも生活は苦しく、
1712年ハレの聖母教会からの募集に応じようとしますが、ザクセン公から増額と昇進を約束され、移るのをやめます。

毎月一曲のカンタータの作曲と上演も約束します。

1717年アンハルト ケーテン公国宮廷楽長の職を得ますが、離職前に契約を結んだことでバッハは1ヶ月投獄されます。


アンハルト ケーテン侯レオポルドは、バッハを高額で雇い、教会音楽を作る必要がなかったので、自由に作曲しました。

1720年出張中にマリア バルバラが亡くなります。

1721年ソプラノ歌手のマグダレーナと再婚します。

彼女との間には13人の子どもをもうけますが、多くが幼くして亡くなり、4人が成人して音楽家として活躍しています。

ケーテン侯は結婚しましたが相手の女性が音楽嫌いで楽団も縮小。
バッハは1723年ライプツィヒの聖トーマス教会に移ります。


ここでは、教会音楽をたくさん作曲しています。

1949年5月末バッハは脳卒中で倒れます。
視力をほとんど失いますが、復活。
また仕事に戻ります。
1950年3月イギリスの高名な眼科医ジョン テイラーがやってきてバッハは眼の手術に挑みます。

テイラーは3月半ばと4半ばにやってきて2度の手術をします。
成功したと彼は言いますが、実際には失敗でバッハは7月28日に眼の炎症が元で亡くなります。



作曲作品展「深新會」

2022-03-01 22:48:33 | コンサート
今日は阪急曽根駅
豊中芸術文化センターの深新會に行ってきました。
作曲家の池上敏先生からお誘い頂きました。


昨年亡くなったギタリストの増井一友先生への「ピースメモリアル」
大慈弥恵麻先生の「桜恋して」という増井先生がよく取り上げられた作品をブログラムの初めに亀井貴幸さんのギター・ソロで演奏。
亡き人への思いが伝わってくるコンサートでした。

2020年に亡くなった池上先生のお友だち5人への墓碑銘「葬送の唄」を
ヴァイオリン木村直子先生、ピアノ岩崎宇紀さんで。
ほっこりとした空気の野村美貴子さん作曲の「ハナモモノ冠」
フルート大江浩志さんチェロ木村政雄先生で。
熊谷美紀さんの「風紋」クラリネット上田希さんで、鳥取砂丘の乾いた風を上田さんがよく表現されていました。
大慈弥先生の「ねむたい檸檬」「スライスライム」ピアノ小塩真愛さんで、立体的な音がするピアノをわざと平面的に使ったと言われたように、ちょっとユーモラスな作品でした。
吉澤ゆかり先生の「変容」コロナ下で「平常心、平常心。」とつぶやきながら作曲されたそう。
ヴァイオリン辺見康孝さん、ビオラ坪之内裕太さんで二本ですが迫力のある作品。
最後に、池上先生の「メモリア」近年亡くなられた
5人のお友だちへの追悼の作品。
大江さん、直子先生、政雄先生、岩崎さんのカルテットですが、フィンガーシンバルを使った出だしと最後は、お輪のようで、独特の空間の中で演奏されました。

これは、池上先生の「変容」です。


ゴーベールの世界

2022-01-18 22:07:12 | コンサート
久しぶりの子どものサポート。
冬休みに北海道に子どもだけで犬ぞり体感に行った話しをしてくれました。ずっと行事が中止だったので保護者の方が考えて参加申し込まれたそうです。
12月、雪は少なかったそうですが、本当に楽しかったみたい。私もうれしいです。

で1/29(土)20:00~
フルート伊藤公一先生
ピアノ 水野久美先生で
フィリップ ゴーベール
コンサート開催されます。

お申し込みは上記URL。

クラシック好きなオーナーさんは、フルートをされていたこともあって、ゴーベールを以前にも先生にリクエスト。
一年に一度、三年かけてゴーベール特集をされました。

シリーズは終わったけれど、今回はまたゴーベール。

フィリップ ゴーベール(1879-1841年)は

フット県カオール生まれ、フランス パリ没。

パリ音楽院のフルート科の教授でパリ音楽院管弦楽団の主席指揮者もつとめました。

有名なタファネル&ゴーベールは11歳でタファネルにフルートを学んだ時に、どのように忠実にゴーベールに基礎練習を学ばせたらよいかと考えられた教則本です。

そのかいあってパリ音楽院に入学、15歳でプルミエプリで卒業します。

第一次世界大戦に従軍、j勲章ももらっています。

オペラ座で仕事をした後は、向かいのカフェ ドゥ ラ ペでビールを大ジョッキ3杯は飲み、布巾やメニューに曲のスケッチをしてしまったり、夜寝るのは浪費だと思い昼寝をするのが好きだったー。
「彼はムッシュではなくて、大きなガキだった。」

「ああ。パリ!不心得もの!しかし…私は音楽が大好きだ!だから私は世界で一番の幸せものじゃないだろうか。」という言葉を残しています。

生涯で3曲、フルートソナタを書いていますが、今回はその3曲をすべて演奏されます。

すごい!楽しみです。
これは伊藤先生のゴーベールの「2つのスケッチ」です。






ジョリヴェのフルートと打楽器の協奏的組曲

2021-12-05 21:19:04 | コンサート
今日は京都上桂、青山バロックザールで「くぼった打楽器四重奏」
打楽器アンサンブルの変遷コンサートに行って来ました。


富久田治彦先生が、アンドレ ジョリヴェ(1905-1974年)

フランス パリ生まれ、パリ没。
フルートと打楽器のための協奏的組曲を演奏されるというのでお誘いいただきました。
ジョリヴェというと、フルート独奏曲5つの呪文、フルート協奏曲、リノスの歌などフルートの曲を書き、近年演奏機会の多い作曲家です。

ところがこの打楽器とフルートの曲は編成と緻密なアンサンブル力が必要なためほとんど聞いたことがありませんでした。

ヴァーレーズから
12音階技法(調を逃れるために12の音を均等に使う作曲技法)
実験的音響(音響を発生、伝播、聴覚器官による音響感覚など広く調べる)を学び、打楽器に対する偏愛すること、バルトークを研究し、民族音楽も取り入れています。

素晴らしい演奏、アンサンブルでした。別のグループの演奏を見つけました。

窪田健志さんの動画も見つけました。