紫紺野牡丹。子どもの頃、すんでいた家に植えていました。とっても懐かしい。
茶花にしてもいいような風情だと思っていましたが、調べてみたら、スパイダーフラワーの異名をもつ、ブラジル原産。耐寒性のある熱帯植物です。ちょっと、イメージが違う?
子どもが小さい頃、急に静かになったので、何かと思って覗いてみると、セロテープを切っては、グルグルと丸めて、新聞紙の上にくっつけ、また切っては丸め、立体の物体を作っているのです。
ただのモコモコした、物体のように見えますが、丸め方や、くっつける場所、くっつける強さなど、何か彼独特の美学があるようで、丸めなおしたり、つけかたを検討したり、一度くっつけたものを、また取って、付けかえたり。
その真摯で、集中していること。テープの無駄使いを、止める前に、その純粋な創造の姿に思わず手を合わせて祈りたくなりました。
アートって、作りあがった作品に、この楽しい思考のプロセスが見えるから、みんな共感して、感動するのじゃないかな?
立派なものを作り上げることでもなく、作品を残すことでもなく。