音楽の喜び フルートとともに

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言動は選べる

2010-08-10 20:24:45 | 子ども

ほとんど、道路や、家で埋まってしまったこの地域に、わずかに残った藪。そこに芹(セリ)が自生している場所があります。ここも、後数年でしょうか?

朝から児童会に行きました。門当番でしたが、挨拶しても返さない子どもが多いです。「雷聞いた?」と聞くと、「寝てたら、3回聞いた。」「あっちの山に落ちたん見た。煙でてた。」と、途端に生き生きと話し出します。
「怖かった?」と聞くと、「全然、びっくりしただけ。」「怖くなんか無いや!」「平気!」と、男の子も女の子も言います。「私は、びっくりしたし、怖かったわ。」と言うと、「ふん。」と言ったり、「そんなもん、怖いんか!」と言ったり。とにかく、会話をして、部屋に向かいます。これが、大事と、思います。

今朝は、雨。体育館も借りられず、50人近くが、2部屋にひしめいて、あちこちで、けんかが勃発。

「作ったおもちゃを壊された。」「カンチョウされた。」「アッカンベーされた。」
普段なら、ちょっとふざけただけですむことなのに、今日は、キレて大喧嘩に。
殴る、蹴るに発展するので、とにかく間に入って、怪我しないように身体を抱きとめたり押さえないといけません。
普通のけんかなら、両者の話を聴き、お互いに話すのを手伝うのですが、3年Aくんは押さえた横から、相手の子を蹴ろうとしたり、殴ろうとするばかりで、お話もできません。
「何がしたいの?切れたら、お話もできないし、お友達も離れてしまうよ。」と言ってもだめです。
倉庫になっている休養室に入ってもらい、育成の先生に話を聴いてもらいますが、収まりません。落ち着くまで、そこにいて良いことになりました。

Aくんは1時間くらいそこにいましたが、ちょっと出てきては、ロッカーの上に乗ったり、他の子とトラブルを起したり、どうも見ていると、構って欲しいらしい。
もう一度、休養室にAくんを帰して「切れてるAくんとは先生は話しません。落ち着いたら話を聴くからね。」
そういって、他の仕事をしていると、Aくんは5分も立たないうちに出てきました。すると、それをみつけてすぐに相手の子が「ごめんなさい。」と謝り来ました。
「いいよ。僕もごめんなさい。」

「あいつ、今度やったらぼこぼこにして、殺してやるよ。」しかし、Aくんは、コソッと私にささやきました。

Aくんは、過酷な家庭環境でギリギリのところを生きています。
「人を信じられないんだね。でも、仕返ししたり、暴力を奮ったら、Aくんがどんどん大変になるんだよ。」
環境を変えることはできなくても、彼は自分の人生を生きていかなくてはなりません。自分の言動を、自分でコントロールすること、切れないでいることは可能だということを、彼に伝えて行くことが、そばにいる私達の責任だと思います。