日曜日は、マンドリンオーケストラと合わせ練習でした。
調弦がないので、13時までに会場に行けばいいけど、前回みんな早かったから、30分ほど前についたらいいかなぁ。
なんて、思って家でゆっくりしていたらもう1人のフルートパートの先輩からお電話いただきました。
「福井から出てきて、練習の回数が少ないから、一緒に練習しませんか?」
「え?今からですか?」
「はい。私はもう会場についてるので、」
「今から行っても1時間はかかりますが。」
「だったら、12時ごろですね。」
「お昼食べたりして待ってますので、お願いします。」
「はい、わかりました。」
そういえば、1週間ほど前にお電話いただいた時に、「当日会場のロビーででも、練習しましょう。」と言っておられたような…あれは、練習日、当日という意味だったのか?聞き間違いかな?自信がない。
とにかく行かなくっちゃ!
夫に車で樟葉まで、送ってもらい大慌てで、小阪に、12時過ぎにつきました。
初対面のU先輩。
「ごめんなさいね。下で練習しましょう。」
大きな会議室を、独占。
マンドチェロの先輩にもおつきあいいただいて、音をだしてみました。
私の作ったパート譜が、うまくいっているか見るのにいい機会です。
特にハーモニー。
オペレッタ「ボッカチオ」の作曲家スッペは、1800年代のウィーンで、とても人気のある流行作曲家でした。
イタリアの貴族出身の彼は、メロディメーカー。美しく、大衆が歌える歌を得意にしていました。
オーケストレーションは、そう複雑ではありません。
力の入った何曲かは、声部が重なったり、追いかけたりしていますが、大半はメロディと、和音をとったリズム部だけでなりたち、歌はユニゾンか、オクターブ、3度下といったシンプルな形で進行しています。
なので、複雑な和音進行や、装飾的な管楽器の動きがないので、だいたいは1stマンドリンのfの部分の厚みを増すだけの単純な編曲になってしまいました。
ところどころは、1stと2nd。
マンドラと低音を支えたり、
まれにトランペットのファンファーレを取ったり。
これがビゼーだったら、もう少しオブリガードや、装飾的な音が取れたのですが。
しかし、与えられた曲をどう活かすか?
フルートが入ることで、より美しくならなくては、意味がありません。
原曲には、フルートが入っていますが、入っているからとそこを入れてもマンドリンオーケストラでいいかどうか?というとまた別物。
それは、考えたら、すごい傲慢なことかもしれません。
スッペの書いたものでもなく、プロの編曲家が書いたものではなく。
でも、スッペが書いていない音は、一音も入れていません。
スッペと編曲家をリスペクトしながらもフルートを入れること、うまく行っていると、わたしは思いましたが、どうでしょう?