音楽の喜び フルートとともに

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イェーガー猟兵のあだ名がついた曲

2024-04-09 21:03:00 | 近代
月曜日18:00〜渡辺橋近くのサロン ド プリンシパルでフルートアンサンブル エスカルの練習でした。

ビルの谷間にも桜
今日は初めての曲。編曲は竹内さんでエルガーの「ニムロッド」とチャイコフスキーのくるみ割り人形から「花のワルツ」

特殊管がたくさん必要と言うことでバスフルートを持っていきました。

ニムロッドはエルガーの「エニグマ」の中の一曲でエルガーの曲を出版した出版社の社長で、とてもいい人だったそうです。

榎田先生。
初めから最後まで、1stフルートが8分音符をあっさり吹きすぎるとカンカン!
初見でも容赦無いです。
「これはね、エニグマという曲の中で1番有名でいい曲なんだよ。」
「こだわりがあってね。聞いたこと無い?もっと勉強してくださいよ~!」

「もっと情感を持って!」

チャイコフスキーは、「ウィンナワルツじゃないからね。均等に!」
バスの三拍子が不均等なのは、その前にウィンナワルツをやりすぎたから。かもしれない。

そしてバスにあるまじき16分音符。
有名なハープのソロをフルートとアルト バスでやろうというすごい譜面。

私のバスフルートは借りたものですが、指は動くけれど、音が出にくい!

「もっときれいな音で」と言われてしまいました。
休憩で良いバスを持っている人に借りたらいい音。
誰かバスフルート寄付してくれないかなぁ?…(あるわけない。)

中古もあまり出回っていません。
とにかくこれでやるしか無い!

1stフルートから4thフルートが大変そう、今日は譜面読みだけで
榎田先生
「今日は初見だから、何も言わないけど、次はこんな訳には行きませんからね。よろしくお願いしますよ!」
ですって、こわ〜っ!

まあ、バスは大変じゃないからいいけど…。
低音はおもしろいです。

途中でエンドピンがガクンと下がっちゃうのは困っていますが。ほんとにいい楽器欲しい。


エドワード エルガー(1857 - 1934年)イングランドロウアー ブロードワース生まれ、イングランド ウスター没

は、作曲家、指揮者、教師でありヴァイオリニストでした。

『独創主題による変奏曲』、『エニグマ変奏曲』または『謎の変奏曲』作品36は、エドワード・エルガーが作曲した管弦楽のための変奏曲です。

『エニグマ変奏曲』というタイトルは通称であり、正式名を『管弦楽のための独創主題による変奏曲』(Variations on an Original Theme for orchestra)といいます。

出版に際して「エニグマ」(Enigma)を付記することをエルガーも認めました。

本作品は「描かれた友人たち (My friends pictured within)」に献呈されています。

1898年から1899年にかけて作曲され、1899年にロンドンで初演されました。

この作品の成功によって、エルガーの名前は世界的に知られるようになりました。

エルガーは自筆譜のスコアに“Variations on an Original Theme for Orchestra”とのみ記していて、“Enigma”はイエーガーが後に鉛筆で書き加えたものです。

「エニグマ」とはギリシア語で、「なぞなぞ」「謎かけ」「謎解き」といった意味です。この変奏曲には2つのエニグマ(謎かけ)が込められているといいます。

第9変奏 "Nimrod" (ニムロッド)
エルガーはこの曲について下記のように書いています。

「「ニムロッド」は私がJaegerにつけたあだ名です。
Jaegerは批評家として、そして音楽家たちの友として、よく知られていました。

この変奏曲は、すべてが“肖像”であるわけではありません。

いくつかの変奏は雰囲気だけを表しているし、またいくつかのものは、描かれた人と作曲者の2人だけが知る出来事を描写しています。

もしA. J. Jaegerの人格と気質を描写しようとすれば、このゆったりした第9変奏に加えて、何か情熱的で気まぐれなものが必要になったでしょう。

夕方の散歩をしながら、Jaegerは「緩徐楽章に関して、全盛期のベートーヴェンに匹敵する者はいないだろう」と言いました。

私はその意見に心から賛成していました。 
この変奏の最初の小節が、ピアノソナタ第8番『悲愴』の緩徐楽章を暗示するように作曲されていることに気づくてしょう。

Jaegerは長年の親友であり、私や他の多くの音楽家たちにとっての大切な助言者であるとともに、厳しい批評家でした。
Jaegerと同じ立場に立った人はいても、Jaegerに匹敵する人はいなかったのだ。」

「ニムロッド」とは、楽譜出版社ノヴェロ

Novello, Ewer & Co.の循環音楽図書館の広告、ロンドン、1890年
に勤めるドイツ生まれのアウグスト・イェーガーにエルガーが付けた愛称です。

イェーガー
(1860-1909年)
ふつう英語の「ニムロッド」は、旧約聖書に登場する狩の名手「ニムロデ」
を指します。(ニムロデ=狩人として強いだけでなくバベルの塔を建てた神に対する反応的な王のイメージ)
ニムロッドデヴィッド・スコット作、1832年
が、この愛称は、ドイツ語の “イ ーガー” (Jäger)が「狩人」や「狙撃手」
 
フランス軍猟兵
に通ずることにちなんでいます。

エルガーは第9変奏において、イェーガーの気高い人柄を自分が感じたままに描き出そうとしただけでなく、2人で散策しながらベートーヴェンについて論じ合った一夜の雰囲気をも描き出そうとしています。