音楽の喜び フルートとともに

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「無言歌」過ぎ去った日々

2024-04-06 21:00:00 | 現代
今日は長居公園近くの先生宅でヴァイオリン木村直子先生、ヴィオラ金重美代さん、チェロ木村正雄先生のカルテットレッスン。

長居公園の桜が満開でした。
先月からモーツァルトのAmollのフルート四重奏です。

今回はその後ホフマイスターのフルートとヴィオラのための二重奏を聞いてもらいました。

アルコの使い方や、アップ、ダウン、フレーズの取り方などを直子先生に教えてもらうと、劇的に演奏が変わります。
フルートも曲想などなどとっても勉強になります。
「ここはPで演奏する?」とか聞かれると、ボーッと吹いているのがバレます。
ちゃんと目的を持って演奏しなくては。


こんなに幸せなカルテットはありません。
今日は二重奏も聞いていただいて、嬉しかった!





練習後はお茶とケーキ。
相変わらず、いちごフェスティバル。
本当に幸せな時間でした。
その金重さんと、アザラシビリのノクターンを聴き合い会で演奏しようと相談しました。


ヴァージャ・アザラシヴィリ(1936年-2024年)は、ジョージアの作曲家。


1936年に民族音楽の愛好家の家庭に生まれました。

彼はIVミュージックスクールでアレクサンドル・シャベルザシビリ(Alexander Shaverzashvili)教授の作曲のクラスとトビリシヴァーノサラジシュビリ州立音楽院のイオナ・ツスキア(Iona Tuskia)教授の作曲クラスで学びます。

1964年、アンドリア・バランチヴァーゼの率いていた音楽院を学位を取得して卒業しました。

1961年以降、自身の創造的な音楽活動と並行して教育活動に従事してきた。現在、州立音楽院の教授を務め、1998年から2007年には、ジョージア州の作曲家連合の議長を務めました。

アザラシヴィリの「ノクターン」が人気になる前に「無言歌」が、有名になりました。

センチメンタルな旋律とハーモニーが心を打つ名曲です。
チェロとピアノのための版が有名ですが、日本ではチェロ八重奏がテレビで紹介され有名になりました。

元はグルジアのDgeebi Midian"というタイトルの歌です。
初めから言葉のない「無言歌」だったのではなく、

モーリス・トフマイ・ポツシヴィリ Морис поцхилвили、(1930ー1997年)ティフリス、グルジア生まれ、ソ連没)グルジアの詩人


が書いた詩にアザラシヴィリが曲をつけました。

"Dgeebi midian"、
英語では"The day has passed"
「過ぎ去った日々」と訳されます。

この歌はグルジアの人たちにはとても親しまれているようです。
日本では米良美一さんが許瑛子さん作詞で歌われています。

この曲は歌だけでなく、ピアノとチェロ、チェロと弦楽オーケストラなどいろいろな楽器のヴァージョンが存在します

残念なことに今年2月7日にアザラシヴィリは87歳で亡くなってしまいました。
ご冥福をお祈り致します。

これは小林幸太郎編曲 独奏チェロとチェロ八重奏のためのアザラシヴィリの「無言歌」です。