音楽の喜び フルートとともに

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川のカンタータ

2024-09-10 21:04:00 | バロック
月曜日は午前中、京都今出川大宮の富久田先生レッスン。
久しぶりの快晴。
前回は停電に巻き込まれ、樟葉で足止めでしたが、今回は何事もなく無事バスに乗れました。



ヘンデルのフルートソナタヘ長調八番をチェロとピアノで吹くので見ていただきました。

基本に立ち返って、タンギング。
音程。楽器を、叩かないなど今一度省みる名曲です。


バスから見た御所
今日は1回戻って夕方から渡辺橋プリンシパルてエスカルの練習なので、まっすぐ帰ってきました。

枚方市は大阪の東の端でちょうど京都駅と大阪駅の間。
どちらも同じ距離で行けます。
この鴨川は枚方の手前の八幡市で木津川、宇治川と合流し、支流に別れたりしながら渡辺橋の先で大阪湾に流れ込みます。

筑前橋から大阪湾に向かって流れています。反対側は渡辺橋

Schlicht, spieleende Wellen
「忍び寄れ、きらめく波よ」BWV 206は、
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750年)神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領アイゼナハ生まれ、神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領ライプツィヒ没

がライプツィヒで作曲し、1736 年 10 月 7 日に初演された 世俗カンタータです。

バッハはポーランド王ザクセン選帝侯アウグスト 3 世

のためにこのカンタータを作曲しました。

この曲は、1736 年の10月7日彼の 40 歳の誕生日に、ライプツィヒのカフェ ツィンマーマン

ツィマーマンコーヒーハウスのあるエルテルの家、ヨハン・ジョージ・シュライバーの版画より(1720年)
でコレギウム ムジクムによって初演されました。 2 回目の公演は 1740 年 8 月 3 日に再びカフェ ツィンマーマン

で行われました。

この作品の台本作者は不明ですが、クリスティアン・フリードリヒ・ヘンリチ(ピカンダー1700-1760年詩人、バッハの台本作家)である可能性が高いです。

このカンタータは、バッハがライプツィヒ大学の祝典のために書いた作品の一つに数えられています。
この曲は〝音楽による劇〟で、この王様の領地を流れる次の4つの川が擬人化されて、登場人物となっています。

ソプラノ プライセ川=ライプツィヒを流れる川

アルト ドナウ川=オーストリアの首都ウィーンを流れる川

テノール エルベ川=ザクセンの首都ドレスデンを流れる川

バス ヴィスワ川=ポーランドの首都ワルシャワを流れる川

内容は、ザクセン選帝侯がポーランド王を兼ねるという、当時の特殊な政治状況を反映しています。

主君を讃える音楽ですが、劇のような形にすることで、市民も楽しめるドラマに仕立てています。

主人公は川たちという音楽劇です。

ザクセンを流れるエルベ川は、ヴィスワ川に対し、アウグスト陛下はあくまでもわれらの君主であり、ポーランドには貸しているだけで、あげたわけではないぞ、と釘を刺しています。

もし自分がアウグスト王のことを忘れたなら、遠くインドのガンジス川に呑まれて、マラバル人(インドの西南部地方)のものになってしまうだろう、といいます。ヨーロッパの川ではなくなって、野蛮人の川になってしまう、と歌います。

1.Chorus:這い、波を奏で、優しくつぶやく
しのび流れよ、戯れる波、せせらぎの音も穏やかに!

いや、ざわめき急げ

岸を、岩を、鳴りどよめかせ!

われらの流れをかきたて

すべての波をさざめかせる喜びよ

堰を破れ!

川の水をよどませる偽りと憚りの堰を!

2.レチタティーヴォ(バス):おお、幸せな変化よ

3.アリア(バス):ヤヌス神殿の扉を閉める
4.レチタティーヴォ(テノール):そうなんです!楽しいヴィスワ川
5.アリア(テノール):私の波のすべて
6.レチタティーヴォ(アルト):私は同時にあなたの喜びを分かち合います
7.アリア(アルト):ハプスブルク家の高等部族の米
8.レチタティーヴォ(ソプラノ):許してください、強い川の苔むした頭たち
9.アリア(ソプラノ):聞いてください!優しいフルート合唱団
10.レチタティーヴォ ( SATB ):従順でなければならない、従順でありたい

11.コーラス:永遠の善に対する天の警告