音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

月見て想う

2024-09-18 21:05:00 | ロマン派
長居駅近くのヴァイオリン木村直子先生、ヴィオラ金重美代さん、チェロ木村政雄先生、フルート久米素子のカルテットレッスン。

モーツァルトのカルテットAdurが発表できたので、次の曲をお探し中。
ピアノを入れたドボルザークのクインテットop81の1楽章…ほぼ初見2分の2拍子が取りにくくまた、練習してくることになりました。

ヨハン クリスチャン バッハのフルート四重奏。
いい曲ですが、何ヶ月も練習するほどでもありません。

ホフマイスターのフルート四重奏いい曲ですが、楽譜に不具合があって読みにくい上にフルートパートだけ何小節か飛んでいます。それにチェロだけなぜか手描き譜で読みにくい。
二楽章まで行って、また新しい楽譜でやり直すことになりました。

フルート四重奏っていい曲がなかなかありません。

ホフマイスターは曲は良さそうなので、楽譜を、手に入れるところからやり直しです。

今回は十五夜のお月見にちなんで月見団子とくず氷室。

枚方には氷室と言って、他よりも少し涼しいところがあります。平安時代、そこで氷を保管。少しずつ御所に送って宮中では夏も氷を食べたとか…。

その氷室にちなんだ葛でできたお菓子で凍らせて食べますが、常温でも食べられます。

マンゴー味、カルピス味、抹茶味、甘夏味。

月見団子は直子先生の出身の広島では丸いお団子で餡はなく、お砂糖をかけて食べたそうです。

私はずっと大阪なので、これが月見団子です。
絵本で関東風を見たときには驚きました。 

家では中国のお土産の月餅が待っていました。

さつまいもとお餅が入っていました。
素朴で美味しかった!


ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(Vincenzo Bellini、1801-1835年)シチリア王国カターニア生まれ、フランス王国パリ没

は、19世紀前半のイタリアを代表する作曲家です。病弱のため若くして世を去りました。

イタリアのお札にはベッリーニ

優美で繊細な旋律のオペラ作品を11作遺し、「オペラのショパン」と称されています。

有名な作品としては「海賊」(初演1827年)、「清教徒」(同1835年)「夢遊病の女」1831年「ノルマ」1831年などがあります。

ベッリーニは、その優美で抒情的な旋律を生かしたサロン歌曲も生涯に30曲ほど作りました。

そのうちの一つ「美しい月よ」(Vaga luna che inargenti、“美しい月”“優雅な月よ”などと訳されることもあります。

『3つの室内アリエッタ』の第3曲で、作詞者は不明です。
1.激しい希求 
2.フィッリデの悲しげな姿よ
3.美しい月よ

ベッリーニがナポリの王立音楽院に在学中だった1824年頃の作とされています。

夜空に浮かぶ月を眺めつつ恋人を想う内容になっています。

「美しい月よ」(Vaga luna che inargenti
Vaga luna, che inargenti
優美な月よ、お前は銀色に輝かす
queste rive e questi fiori
あの岸辺や花々を
ed inspiri agli elementi
そして万物に
il linguaggio dell'amor;
愛を語る舌を与える

testimonio or sei tu sola
いま証すのはお前だけ、
del mio fervido desir,
私の熱い願いを
ed a lei che m'innamora
だから 私の心を奪ったあの女性(ひと)に
conta i palpiti e i sospir.
語っておくれ、どれほど鼓動を高鳴らし、溜息をついているか

Dille pur che lontananza
彼女に伝えておくれ、遠く離れているうちは
il mio duol non può lenire,
私の苦悩は和らぎ得ぬと
che se nutro una speranza,
望みを抱くとすれば
ella è sol nell'avvenir.
未来に対してしか抱けぬと

Dille pur che giorno e sera
彼女に伝えておくれ、朝な夕なに
conto l'ore del dolor,
苦しみの刻を数えていると
che una speme lusinghiera
思わせぶりな希望が
mi conforta nell'amor.
恋する私の慰めだと