音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

倍音奏法

2017-04-14 20:26:35 | フルートレッスン
新芽の季節です。

前の家から持ってきた擬宝珠の新芽。


昨年植えた茗荷も芽を出して一安心。

進学、進級すると、つい先日まで小学生や後輩だったのに、急に中学生や、先輩の顔になっているから不思議です。

今日は、倍音の練習をしました。
フルートの音は、1つの指使いで、いくつかの倍音が出るようにできています。
トランペットなどは、3つのピストンだけで全ての音を出すことができるのは、この倍音奏法のおかげです。

倍音を練習すると、より細かな唇のコントロールができることと、深い響きを得ることができます。

低音のドの指使いで、第8倍音まで出すことができます。
表にしてみると、
 ・第1倍音 基音 低音のド
 ・第2倍音 基音の1オクターブ上 中音のド
 ・第3倍音 基音の1オクターブ+完全5度上 中音のソ
 ・第4倍音 基音の2オクターブ上 高音のド
 ・第5倍音 基音の2オクターブ+長3度上 高音のミ
 ・第6倍音 基音の2オクターブ+完全5度上 高音のソ
・第7倍音 基音の2オクターブ+短7度上 高音Bフラット
・第8倍音 基音の3オクターブ 最高音のC

H管の人は、低音のシからミまでは、第8倍音まででます。
ソまでは、第4倍音くらいまで出すことができます。
その上は、あまりでません。

初めのうちは、中音のドの音を鳴らしておいて、そのまま指をずらして低音のドの指使いにすると、低音の指使いで倍音である中音のドを鳴らすことができます。

だんだん慣れてきたら、低音のドの指使いのままで、まずオクターブの倍音、それから間の倍音を練習しましょう。

全ての倍音を鳴らせるようになったら、隣同士の倍音を滑らかに行き来できるように練習。
他にも、フォルテからピアノにしたり、全部ピアニッシモで吹いてみたりしましょう。
音が豊かに、コントロールできるようになること間違い無し!



滑り止め

2017-04-13 21:47:00 | 楽器
土曜日にI先生のマスタークラスに行ったら、先生のフルートの右親指の当たるところにコルクが貼ってあるのを見つけました。
他にもマウスピースの顎が当たるところにも貼ってあります。

実は初めから見てはいましたが、先生のレッスンを受けているうちに質の違いがいろいろわかってきて、もっと自分をそこに近づけたいと思い、ようやくそこに思い至ったと言う感じです。

パウエルの10Kボディは、銀のフルートに比べて重いです。
それにさらに重い14Kの頭部管をつけているので、非力な私にとってはかなり重いです。普通のスピードの時はカバーして吹けていますが、タファネルの魔弾の射手のスケール、アルペジオの嵐になると、最低音のC C#などが時々薄くなってしまいます。
これは、速く動くせいで3点支持が崩れているせいかも。

早速帰って、家にあるもので滑らないもの…探したらありました!


100均の滑り止めマット。
あごと、人差し指の後ろにも貼って試してみたら、
効果は絶大!
タンギングも楽器が動かないので、定まった感じがします。

しかし、親指はいいけれど、あごの皮膚がボコボコしたマットに当たって痛いです。

で、今日、100均に走りました。
コルクはありましたが、キメが粗く、擦るとモロモロしそう。
それにメイクして吹くとファンデや口紅がつきそうです。
シリコンはよさそうですが、貼れるような薄いものを見つけることができませんでした。
どうしようか?
と、思っていたら目に入ったのがこれ。

薄くて、滑り止め力は高そう。
だめだったら、剥がせばいいか。

さて、アゴが当たるところにつけてみました。爪楊枝で伸ばしてみましたが、楊枝にくっついてきて平らにするのはとても難しいです。
平均にムラなく塗れないかと、何度も出しては拭き取りしましたが、とてもできそうにないです。

楊枝でドットか、模様にしようかと思いましたが、やっぱり楊枝を離すとくっついてクリームのツノツノのような感じになってしまいます。

思い切って、伸ばして、すこし乾いたら楊枝で削って形を整えることにしました。
これは、思ったよりうまくいきました。

思いついて、彫刻のあるフルートを真似て模様を入れてみました。

左手の当たりは、

天使の羽根…なんちゃって。
乾くのに、5時間。
しまった!練習できない。

大丈夫、安心して下さい。
こんな時のために、10K頭部管と合わせたよう銀ボディのセカンドフルートくんが、います。

セカンドくんを吹いてわかったことは、軽いので、貼ったりしなくても充分楽器を安定させることができるということ。

それでも右手親指は、滑らない方がやりやすいので、マスキングテープを貼ったら、充分でした。

シリコン樹脂は、指やアゴの油や、擦れにどこまで強いか、まだ未知なので、せっかくしましたが、また剥がすかもしれません。
皆さんは早まって真似しないように(^_−)−☆

片男波

2017-04-12 21:33:35 | 日記

週末、所用で和歌山の海南に行ってきました。

帰りにせっかく来たからと片男波海岸公園に車を停めました。


冬の海を見るのは久しぶり。

若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ
芦辺をさして 鶴鳴き渡る

万葉集にのっている山部赤人の歌に詠まれている景勝地です。

若の浦に潮が満ちれば、干潟が消えて岸の芦辺を指して鶴たちが鳴きながら渡ってくる。

和歌の浦の沖に浮かぶ長い干潟を片男波といいます。
いまでは長い海岸線は、きれいに整備され公園と海水浴場になっています。


夕方で、風が強く寒くて誰もいません。
私たちも5分ほどでギブアップ。
それでも、強い潮風を受けて、砂の上を歩くとなんだか身体が違います。

土を触ったり、土の上を歩いたりしなくなってどれくらい経ちますか?

子どもの頃、大阪市内で3歳まで育ち、寝屋川市に自然を求めてひっこしましたが、初めて田んぼに入った時、泥んこに足を取られて前にも後ろにも進めなくなって、泣いていたら、地元の小学生のお兄さんとお姉さんが、手を引いて助けてくれました。

私はそれまで、泥んこを歩くことを知らなかったのでした。

運動靴や、長靴で泥の中を歩くと沈んで靴を取られます。
田んぼで遊ぶ時は、つっかけが最適。

1年もするとつっかけでどこでも走り回っていました。

つっかけを履いて遊ぶと、土や砂が入ってきて、それを払いながら歩いていました。

足は蒸れないし、汚れたらそのまま洗えるし、つっかけで走ったり飛んだり跳ねたり。

ほとんどの音楽は、自然ので中で生まれ、自然の動きを写しています。

時々は、足から自然を感じるのもいいものです。

子育てサロン4月

2017-04-11 21:51:08 | 音楽

春の雨。温かくなって来たとコートをしまったら、寒い。

桜も散ってしまうではないか!🌸

今日は子育てサロンでした。
この冷たい雨。だれも来ないのではないか?と思っていましたが、3組の親子が来てくれました。

しかもお母さん2人は妊婦さん。
「この雨の中、よく来てくれましたね!」というと、「家で、2人きりでいるより、ここの方がずっといいんです!」と、うなづき合いながら言ってくれました。

今日は、年度初めなので、手遊びや自己紹介ゲームで、お互いを知り合ってもらうことを中心にしました。

スタッフの方が多いので、お互いを紹介しあってから、他己紹介して下さいと言っても、初めからみんなが聞いている状態になってしまいます。
なので、お母さんたちも少し緊張気味。

思いついて小さな音で電子ピアノを弾いてみると、場の緊張感が一気にとけるような気がしました。

子どもたちもご機嫌で、ぐるぐる回ったり歩き出したりしました。

見ていると、その動きがピアノのリズムとあっています。

おもしろいなぁ!おもしろくなって実験。
4分音符で刻んでいた童謡を、8分の曲に変更。
すると、子どもたちの動きもエイトビートに。
動きが早過ぎて、ガチャガチャして来ます。

うるさくなり過ぎないように、4分に戻して、ゆっくりめに弾くと子どもたちも落ち着いてきます。

勝手に身体が音楽に乗ってしまうのです。

ピアノだけではありません。お母さんたちがゆったりと楽しそうにしているのに、子どもたちも共鳴しているのです。

子どもたちの共鳴が、私のピアノにまた共鳴します。
下手くそでも、これが音楽。
CDや録音では、得られません。



ゴールデンエイジ オブ ザ フルーティスト

2017-04-10 22:08:16 | 楽譜

mさんに、一昨年頂いた三つ葉の苗。
植木鉢に植えていたのに、鉢を出て、いつしか自生状態に。


少しちぎって来て、

パスタに入れたら、こんな感じになりました。
出たばかりのせいか、香りも味も控えめ、爽やかな味でした。

金曜日に人生のゴールデンエイジである先輩方の話しを書きましたが、実はフルートの有名な曲集に「ゴールデンエイジ」があります。


これは、3巻からなるフルートの神様マルセル モイーズ編纂の曲集で、日本ではZenonから出ています。


ヴィルトゥオーゾ、超絶技巧を駆使する達人の演奏するような曲ばかりが集められています。

モイーズは、演奏会用にとこれらの曲を集めたそうです。

3巻には、
シャミナード コンチェルティーノ OP.107
セゲール ガンの思い出
ドゥメルスマン ウェーバーの「オベロン」による大幻想曲 OP.52
ドゥメルスマン 大変奏曲 「トレモロ」 OP.3
ラロ バレエ音楽「ナムナ」より

が、収蔵されています。
私は重複しているのでこれは買っていません。

千里の道も一歩から、これだけの大曲を演奏する機会はなかなかないかもしれませんが、レイモンド ギオー先生は、「どんなに難しい曲も一音と一音をなめらかに移動することから始まります。(モイーズのスケールと分散和音の初めのページの1小節目のCとDだけの練習を示して)これが、出来るまで次に行ってはいけません。」
と、言われました。

続けていれば、あなたにも絶対に吹けるようになります。




ゴールデンエイジミュージック

2017-04-07 21:51:18 | 日記

今日は、降ったり止んだり。
朝、Sさんのレッスンでした。
「先生、次この曲どうかな?と思って」

レハールのオペラ「メリーウィドウ」の有名なワルツです。
「いいですよ。名曲ですね。」

「今日は、まだ初見ですみません。」
仕事を勤め上げリタイアして、悠々自適のSさんは、趣味や海外旅行に人生を楽しんでおられます。

「フルートも楽しんで吹けたらそれでいいんです。」とこられましたが、初見といいながら、ちゃんとみて来ておられます。

3年ほどフルートをよそで学んでから来られました。
年をとってから、初められる方々は、みんな共通点があります。

好奇心が旺盛なこと、ポジティブで、とても柔軟なこと、そして、自分なりの楽しみ方を知っておられること。

交友関係も広く、お友だち同士で集まって、一緒にカフェでコンサートも何度か開かれました。

人生を楽しんでおられます。
音楽の楽しみ方はいろいろ。
私も学ぶことが多いです。






ミュージックマインドゲーム

2017-04-06 21:50:26 | 音楽

近所の公園の桜も満開になってきました。

昨日、ピアノのTさんのお宅にお邪魔して、ミュージックマインドゲームのお話を聞きました。
イギリスでできた子どもたちと遊びながら音楽を学ぶゲームです。

小さな子どもだけではなく音を身体で覚える、身体で表現するために、いろいろと工夫されていて、より深い表現が出来るようになりそうです。

音楽記号やリズムの覚え方もただ記号で覚えるのではなく、指や声を使って覚えます。教材も色とりどりで可愛いです。

夏に5日間の講義があるそうで、申し込むことにしました。

近所のケーキ屋さんに入ったら、季節限定の桜ショートケーキと桜モンブラン売ってました。
Tさんとお茶を飲みながらたべたら、ショートの生地には酒粕が混ぜ込んであって和のテイストで深い味わいでした。
モンブランも塩漬けの桜の塩気と香りが、甘いクリームを引き立てていて美味しかったようですよ。
あれこれ話しながらほっこりした時間を過ごしました。

新しい情報、人たち、スタンド

2017-04-05 23:13:58 | 音楽
今日は、朝からピアノのTさん宅にお邪魔。
イギリスで作られた音楽をゲームで学ぶメソッドの話しを聴きに行きました。
良さそうなので、受講することにしました。

夕方からは6月にするトリオの合わせ。
Fさん、Iさんとするのは初めて。
Iさんとは、初対面。

ジャンカラなんば店でざっと1時間半、初見大会。
まずはお手並み拝見。

ハイドンのロンドントリオ。
ボワモルティエのトリオ。クーラウのトリオ。ポップスもいろいろ!

楽しかった。

帰ったら、いいものが届いていました。

ピッコロペグ。ギターのカポは夫のもの。
ハーキユレスの土台の

ここ

ネジ穴出現!

ネジネジくっつけて


立った!立った!ピッコロが立った!
(クララが立った!のパロディ…σ^_^;)
失礼!嬉しかったもので。


盆栽

2017-04-04 21:13:23 | 哲学

木瓜の花、東絞り。
母が、亡くなった友人から頂いて15年位経ちます。

こちらは赤。

今年も1鉢に仲良く咲いています。
盆栽って不思議です。

唐で始まり、平安時代には日本に入ってきて、鎌倉時代には武士の趣味として広く定着し、江戸時代には、隆盛を極めたそうです。

剪定や、肥料、苔の巻き方。
枝ぶりを整え、品評し合い、品種改良や、植物の交配を行ない、たくさんの品種を生み出したのもこの頃からです。
人から人へと伝えられて樹齢300年の名品もあるそうです。

武器を持ちながら、一度も抜かずに一生を終えた男たちが、日々丹精した盆栽。

作品に名前も残すことなく、引き継がれていった鉢。

この頃和算、天文学、地政学。
武士も商人も学び、芸事を嗜みました。
地方の豪農もパトロンになったりしていました。芭蕉も農家に立寄り句会を開く代わりに宿をかりています。

260年余りの平和の配当。









手作り市 牧野

2017-04-03 22:25:10 | 手作り

先週、ネメシアメロウ ソフトパインの苗を植えました。
温かくなったら、急に背伸びしたように高くなって来ました。

土曜日に近所の
手作り市に店を出しました。
前回牧野ミュージックロードに出した時に、友だちになった手芸屋さんに声をかけてもらいました。

mさんと一緒に、新しい作品も少し足して準備完了。

前日、雨が降ったので、気温が下がって寒かった。
曇りがちで、途中でシャワーのような雨も少し降りました。

5回目だそうですが、一番人出が少なかったそうです。
そのおかげで、ゆったりと過ごせました。
隣にはGさん、Yさんが、フエルトのマグネットやレジンのビンを出店。

左隣りには、前回友だちになったTさんが、手編みのくまさんや、レース編みのイヤリングなどを出していました。

おしゃべりもとまりません。

お客さんと話すのも楽しいし、
他の人の作品をみるのもおもしろかった。
麻糸で編んだカバンにフエルトでアリスをデザインしたものや、オーガニックの石鹸、ニット生地のがま口や、刺繍したものもいい感じです。

私の作ったものを喜んで買ってくれるのを見ると、本当に嬉しいです。

手作りをしている人は、作ることに意味や、意義を見出していて、作ることの喜びや売る苦労や喜びを知っている同志のようなものです。

話していると、材料の話し、売りかたのコツ、仕入れる店、道具など話は尽きません。

普段はそれぞれ1人でやっていますが、交流すると、ブレインストーミングになります。

1日楽しんで友だちとお小遣いと、情報を手に入れました。
なんてお得なんでしょう!