ひろの映画見たまま

映画にワクワク

不都合な真実

2007-04-20 18:30:57 | Weblog
アル・ゴア(前アメリカ副大統領で大統領選で敗れたあのゴアだ)

彼がここまで、真剣な環境問題のエキスパートだとは知らなかった。

この映画は、ゴアの大学講義を聞くようなものだ。

その意味で,見ているのはしんどい。

でも、今の地球の環境の置かれている現実のひどさを次々に見せられると

自分のしていることが果たして環境をどれだけ汚染しているか考えさせられる。

しかい、これは、アメリカ映画だ。

そのアメリカは、京都議定書さえ批准していない。

ちゃんとこの映画を見てほしいものだ。

2時間の大作だ。

これでもかというぐらい資料が繰り広げられる。

実際のデータだから説得力がある。

アメリカ人よ心せよと言いたい。

さらに次は中国だ。人口が多くて、成長率が高い中国が

今後、環境問題にどう立ち向かっていくのか。

この映画を見て、考えてもらいたいものだ。
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

2007-04-16 19:57:49 | Weblog
前半は、何ともだるい映画だ。

映画といえば、アクションだ戦争だ、やくざだと荒々しいのが多いが、

この映画は、なんろもぐうだらな、親と子。

特にオトンは、いい人なのか、出来の悪い人なのかつかみどころがない。

ボクときたら、大学は卒業するが、風来坊でサラ金から金は借りるは、

パチンコ、マージャンで遊び呆けるは、女とできるは

なんともぬるい。

それが、オカンががんにかかり、手術はできず

抗生物質療法で、苦しむ段になって、がぜん物語は、進展する。

前半のぬるさがきいてくる。

人と人のふれあい、親子のきずな。

母もの映画だが、現代を反映している視点に心を動かされる。

オダギリジョーは、はまり役。

樹木希林も、その味は何とも言えない。

小泉今日子、宮崎あおい、柄本明ら脇役陣も異彩だ。
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待合室

2007-04-13 17:17:10 | Weblog
待合室は、地味なタイトルだ。

監督は、あえて、地味にしたかったのか。

「命のノート」この題のほうがしっくりくる。

でも、待合室のノートにずっと返事を書き続ける和代には、待合室がふさわしのかも。

秋田県二戸郡一戸 小繋駅

東北の雪深い田舎町。

その駅の待合室に置かれた命のノート。

命のノートには、全国からわざわざノートに書くことを目的に来る人も。ファンがふえたのだ。

和代は、待合室で過ごした人に手を差し伸べ、でもそれを自分の過去と重ね合わせて、人生を生きることの辛さと命の大切さを書き続ける。

冨司純子が、その悲しみと辛さを体で表現する。

でも、楽しかったことも、それは、若い頃(寺島しのぶが演じる)。

人生をじっくり描いたこの作品がたくさんの人々に見られることを希望する。
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ブラックブック

2007-04-10 10:57:26 | Weblog
ナチ占領下のオランダ。

そこでひっそりと隠れ家で暮らすラヘル。

しかし、その隠れ家が、爆撃されてから、彼女の悲劇が始まる。

ドイツ軍からも、オランダ人からも、差別されるユダヤ人。

美貌と特技の歌を駆使して、さまざまな苦難を乗り越えていくが、

所詮、一人の女性、過酷な運命が彼女を翻弄する。

この映画は、彼女を中心に描いているが、も一つのテーマは?

戦争下における人々の、虚々実々の駆け引きなのだ。

何が本当なのか、裏切りは裏切りを呼び。

その罠にはまって死んでいく。

最後まで、何が真実なのか、わからない。

でも、次々に明かされる謎は、裏切り者を暴いていく。

壮絶なシーンの数々。

それは、拷問であったり、銃殺であったり。

はては、彼女は半裸で汚物を浴びせられ、屈辱に泣き崩れる。

また、彼女の両親等家族を殺害し、金品を奪った宿敵にあった時の驚愕のさまは

迫真の演技で、映画を盛り上げる。

真実に基づいたストーリーだというが、

その語り口は、フィクションとして一級品だろう。

ラストも意味深だ。ユダヤ人のために作られた収容所だからだ。
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ブラッド・ダイヤモンド

2007-04-08 20:16:49 | Weblog
アフリカが舞台の社会派活劇だ。

でも活劇は、アフリカ・シエラレオネ。

政府軍と反政府軍の争いがし烈で、難民がたくさん生み出されているアフリカの縮図だ。

そのシエラレオネを舞台に、貴重なピンクダイヤをめぐってドラマが繰り広げられる。

ダイヤの商人はわけありだ。いつかは、この世界から脱出したいと思っている。でも生きるためには危ない目にも合う。

そしてこの映画のもう一つの主人公は現地の純朴な漁師だ。

ある日反政府軍に、村を焼かれ家族を連れ去られ、自分はダイヤ鉱山でこき使われる。

ひょんなことで、ピンクのダイヤを手に入れた彼は、ダイヤの商人に狙われる。

家族を難民キャンプと反政府軍にさらわれた彼は取引をして家族を助けようとする。

反乱軍の過酷さと、それを相手にする政府軍も戦争だから厳しい。

その厳しさの中で、二人にダイヤ世界の闇を暴こうとする女性記者が絡んで、

恋愛や、家族愛というテーマも含んで壮大な映画となっている。

ディカプリオの熱演が光っているが、黒人のジャイモンフンスーが渋い演技で感動を呼ぶ。

アフリカの闇を、このような娯楽映画にした力量は立派。
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あかね空

2007-04-06 20:05:07 | Weblog
山本一力原作の江戸時代の下町の物語だ。

京で修業を積んだ栄吉が江戸で商いをすることになり、

彼が、引っ越してきた時から、何かと世話を焼くおふみ。

その二人の東西のそれぞれの人情味のある話が前半を占める。

江戸の豆腐に比べてやわらかい豆腐を江戸で広めていく苦労を

夫婦の絶妙のコンビで見せてくれる。

子供を幼い頃見失いそのトラウマを抱える江戸の豆腐屋の夫婦がこれに絡んで、

人情話は、花が開く。

しかし、後半この夫婦の長男がぐれて賭博に手を出す話になって、

やや雲いきがあやしくなり、ましておふみの長男に対する溺愛ぶりが異常なのが気にかかる。

丁寧に描いてはいるものの、人情話に徹したほうが映画としてふくらんだのではないか。
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ホリデイ

2007-04-02 18:00:30 | Weblog
渋みの恋愛映画。

でも、見終わった後はハッピーに。

恋に悩み、失恋をし、

相手の男(女)のいやなところを見すぎた貴方にとっておきの映画だ。

二人の独身女性が、恋のトラブルを逃れて環境を変えようと

2週間家を交換する。

一人は、ロンドンの郊外に住む編集者。

今、一人は、ロスで映画広告を制作する経営者。

二人の境遇は、貧富の差を含めて異なるが、それぞれの恋の悩みがこの映画のテーマだ。

本当は、男なしで生活したいのに、なぜか男が寄ってくる。

というか2週間という限定のために、気持ちがオープンになって。

二人とも、恋をしてしまう。

前の恋人とのつながりを持ちながら大人の恋だ。

やはりキャメロンディアスがしっかりと、

金持ちの女で、子持ちの男と恋に落ちるさまを存分に演じている。

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デジャブ

2007-03-21 18:00:47 | Weblog
サンフランシスコの捜査官に扮するデンジェルワシントンが渋い。

フェリーの爆破事故。

火災事故の捜査官は、不自然な女性の遺体を発見する。

彼は、何かこの女性にひかれる。

そして、捜査は、4日半前の映像解析へと移る。

彼女の部屋、それは覗き見みたいだ。

そして犯人の特定に。

4日半前にタイムスリップする機械がある。

それに乗って、捜査官は4日前に潜入し犯人と対決する。

結果は分かっているが、捜査官がそれを止めることができるのか。

波止場でのシーンは、実際に起こったシーンと、仮想のシーンが交差する。

タイムスリップが4日半というだけに、違和感なく見られるところがみそだ。

そして女性は助かるのだが?

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バッテリー

2007-03-18 16:57:19 | Weblog
魔球を持つ中学生の話だ。

転校して、新しく岡山の中学校に入学した原田巧は、魔球を持つ

弟がいるが、生まれてから体が弱い。でも野球が大好きだ。

新しい友達ができるが、敵対心を抱く先輩もいる。

また、気持ちを寄せる女子学生もいる。

漫画が原作だが、ベストセラーだけあって物語は波乱万丈だ。

しかし、魔球が天才のせいで、並のキャッチャが受けられないという。

そこで、彼の球を受けられる長倉豪との友情物語でもある。

魔球をけん制し、振り逃げで相手に負けた原田と長倉の中が揺れる。

でも、弟の死で再び原田は立ち直る。

人生物語でもある。

まあ、そういう意味でみている分には、結構面白く終わりまで引き付けられる。

ただ、最初の頃の原田のとっつきにくさは、演出のせいか精彩を欠く。

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善き人のためのソナタ

2007-03-13 18:25:59 | Weblog
久しぶりのドイツ映画。

崩壊前の東ドイツを舞台に情報部のベテランが劇作家の家を盗み聞きする話だ。

それほどショッキングな話ではないが、盗み聞きという

謎めいたスリルが作品に引き込ませる。

劇作家に愛し合っている女優がいるが、

彼女は、政府高官に言い寄られ、権力により手ごめにされる。

帰ってきた彼女のさまは盗み聞きされる。

映画は、実際の彼女とそれを盗み聞く男の側と両面から描き複雑だ。

そして、盗み聞きされていないと誤解した男の行動がばれてクライマックスへ。

非条理の東ドイツを舞台に、ドラマは盗み聞きした男の善への回帰を描く。
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