おすすめ度 ☆☆☆☆
デンマーク映画
第2次世界大戦末期にドイツから20万人以上もの難民がデンマークに押し寄せた事実をもとに、極限状態に置かれながらも信念を貫こうとする家族の物語を感動的に描いたヒューマンドラマ。
二次大戦末期の1945年、ナチス・ドイツ占領下のデンマークを舞台に、500名以上のドイツ難民の受け入れを命じられた市民大学の学長:ヤコブとその家族の葛藤と苦悩を描いた戦時ドラマ。命令に従い敵国ドイツの大勢の難民を大学の体育館に受け入れたヤコブが、飢えと感染症に苦しむ難民たちに積極的に手を差し伸べ始めたことから、同胞から裏切者のレッテルを貼られ厳しい立場に追い込まれていく姿を一家の長男である少年:セアンの視点により見つめていく。
デンマークは、ドイツと国境を接した微妙な立ち位置。
大戦末期、ドイツ難民を受け入れざるを得ず、その役目を追わされながら難民を助ければ国賊とみなされるデンマーク市民の苦悩を、市民大学の学長の息子の目を通して描く。
感染症という命に係わる病をテーマに深く切り込んでいる。