スケールの大きい映画だ。
タイから始まり、ロシア(ハバロフスク)まで、そして主人公は脱北者(北と南朝鮮)。
主人公は、韓国が脱北者を受け入れる前の脱北者で、北へ返され家族は銃殺される。
姉と二人で逃げ再び脱北する。
その苦難の男が、姉と再会するのが、ロシア。
朝鮮半島の上で、二つの台風が結合して大暴れする。
その中を、核廃棄物を積んだ貨物船がいく。
それを阻止しようと、韓国の秘密指令を担った部隊がヘリで到着する。
チャンドンゴンが、この難しい主人公を演じる。
悲劇のヒロインの姿は涙を誘う。
かれを排除しようとする韓国国家情報部の将校は、彼の姉と接触し、チャンドンゴンの悲しみを知る。
台風の中、戦場の格闘。しかし、悪が悪でないところに、この映画の深さがある。