ひろの映画見たまま

映画にワクワク

映画「エンディングノート」、父の死を見届ける娘の描いた作品!

2011-10-19 16:55:56 | 日本映画
これほど手前勝手な映画も珍しい。

自分の父親が、末期の癌にかかっていると知って、

その最後をしっかりと映像に残し、それを映画として世間に公表する。

映画を目指すものにとって一番うれしい題材だ。

それにしても、編集という技術はあるにしても、

これだけ、あからさまに人様の病気と死につき合わされるとは。

ただ、この映画、そこが上手なのだが、押しつけがましくなく、

それでいてストーリーがちゃんとあるのだ。

高度成長期に、一応は成功の部類であろう会社役員になった男の半生記。

息子は、アメリカへ赴任。子供も設けて順調。ほかに娘が二人。

恵まれた家庭環境。そして妻は、一目ぼれだが、長い付き合い。

最後に、愛してるの言葉をかけてじんとさせる。

最後の5日間は、家族との別れ。

こんなうまい具合に生き延びれるものかと、段取りの良さに感心。

いずれにせよ、人の一生と、死との向き合い。

いま最も身につまされる話を、うまくまとめられ、感嘆!

演出担当の娘が、父親の代わりにナレーションを担当するのが又〇。
コメント (3)
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