ひろの映画見たまま

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映画「君を想いて海をゆく」、クルド人の青年がドーバー海峡を渡って渡英しようとするが?

2011-10-14 17:10:37 | フランス映画
国を越えて、恋人と会うのがこんなに難しいことなのか。

一方、目の前に彼女がいるのに、懐に入れないもどかしさ。

そんな二つの困難がつむぐ、上質のラブストーリー。

でも現実はつらい。

まず、クルド人の青年、イラクから3か月かけてカレ(フランス、イギリスが目の前)まで来たが、

イギリスにいる恋人に会いに行けない。トラックに乗っての密航はばれて捕まる。

難民を国が拒絶しているからだ。あとは、泳いでドーバー海峡を渡るしかない。しかしそれは至難の業だ。

一方、妻と別れる寸前の男は、水泳のインストラクターをしている。

で、初めは妻に気に入られようとしたボランティア気分で、青年の水泳のコーチを引き受ける。

そして、徐々に一途な青年の想いに惹かれ、難民規制の国の方針を破って青年を助けようとする。

この二人の微妙な関係と、断然拒絶する行政の非情さが描かれていく。

個人の問題と社会の問題が絶妙に絡み合ってドラマは盛り上がる。

決して、ハッピーエンドではないが、ドーバー海峡を泳いで渡るという快挙に挑む青年の姿はすがすがしい。





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