ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「水の声を聞く」、山本正志監督による、新興宗教をめぐる物語

2015-10-06 17:08:54 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

山本正志監督好き ☆☆☆☆

ごく一部の映画館で上映されるも、一般では、このDVDで見るほかない。

昨年度キネマ旬報第9位、映画芸術第6位と、玄人筋には高く評価された作品。

ベルリン、香港、全州など海外で評価も。

東京・新宿のコリアンタウンで、軽くひと稼ぎをしようと巫女を始めた在日韓国人のミンジョン。

彼女を巡る、様々な人の巡りあいと彼女自身の成長物語である。

済州島が一つのテーマとなっており、この島の不幸が産んだ巫女、とその祭りごと。

そして、水と森という幻想的宗教儀式が一方ではある。

巫女の父親が借金の取り立てに追われ、巫女を追い詰めていく。

一方で、経営としか考えていない主宰者、神にすがる人たち、偽宗教の実態も明かされる。

主人公を演じるミンジョンは、日本語と韓国語のバイリンガルで、うまく演じ、高崎映画祭で新進女優賞を得ている。

様々なテーマを盛り込んで、まとめていく演出力も確か。
コメント
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