おすすめ度 ☆☆☆☆
劇場未公開 ネットで公開
2009年カルフォルニアで起こった無抵抗の黒人青年を警官が射殺した「オスカー・グラント事件」をヒントに書かれたベストセラー小説『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ』の映画化。
主人公のスター。黒人でありながら、白人社会の高校に通い、二つの世界で暮らす。
だが、幼馴染の青年が、警官に銃で撃たれ死んでしまう。
差別意識の強い黒人と白人の住む町。
撃たれた青年は、家庭の事情から、薬の売人をしていた。
当の警官は、無実で放免。
銃殺時の状況は、警官にしては有りうべき。
だが、葬儀後、住民は立ち上がり警察への抗議。
スターは、意を決して、目撃情報を話す。
そのため、薬の元締めから脅迫され、放火される。
そしてラスト、緊迫した画面で、幼い弟が銃を向ける。
ありえない光景だが、それだけこの問題は根が深い。
最後まで、緊張の続く作劇と演技のすばらしさにうたれる。