おすすめ度 ☆☆☆★
ボクシング映画といえば、苦労して、チャンピオンを勝ち取るというスポ魂映画を想像してしまうが、本作は負け犬ボクサーたちの物語。
監督の吉田恵輔、30年にわたって、ボクシングを続けている。
したがって、監督自身がボクシングの指導をしている。
メインの瓜田を演じる松山ケンイチ、ボクサーらしい目の輝きがない、ボクシングは好きだが、上達しない。
体自体も、痩せて、ひげ面、チャンピオンらしい輝きがない。
だが、これこそが、ボクシングの世界なのであろう。
一方、チャンピオンらしい小川、東出が演じて好演。
喧嘩が強くなりたい楢崎(柄本)。おっかなびっくりながら、腕を上げていく。
吉田が、周りで見てきたボクサーをピックアップして、物語を紡いだ。
むしろ。これぞ、ボクシング界。
木村文乃が花を添える。