おすすめ度 ☆☆☆☆
イギリス・フランス合作
第93回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞など計6部門にノミネート。ホプキンスの主演男優賞のほか、脚色賞を受賞した。
日本を含め世界30カ国以上で上演された舞台「Le Pere 父」を基に、老いによる喪失と親子の揺れる絆を、記憶と時間が混迷していく父親の視点から描き出す。
認知症患者の目から見た世界なので、こちらも惑う。しかし、全編を俯瞰して、何となく」全体像が見える。
娘の家と、介護施設の現実と妄想が、認知者の目線で描かれるので、一種のホラー、ミステリー。
ただ、ホプキンスの演技が抜群でその世界にはまり込む。
認知症経験者には、響く映画だ。