おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
福島原発事故に興味ある方 ☆☆☆★
2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故で、未曾有の事態を防ごうと現場に留まり奮闘し続けた人々の知られざる姿を描いたヒューマンドラマ。
原発事故の放射線量の高い中、決死の覚悟で事故処理に当たる職員の姿をリアルに描いた、まさに涙なくしては見られない緊張感だ。
ただ、この映画、そういった情緒面の描写に重きが置かれ、実態がいがめられた面がある。
それが、総理大臣と東電幹部の描き方だ。
勧善懲悪としてさらりと逃げている。わけても現場の担当者は実名で描かれているのに、この二人は、実名は出てこない。
ここに意図が見え見えで、ヒーロー物語を作ったと言え、残念だ。
ドキュメント風であリながら、お涙頂戴の作風はいかにも古い。
米軍の協力を得たとか、自衛隊の活躍とか、そちらの方の忖度は忘れていない。
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