おすすめ度 ☆☆☆★
N.Y.の街の奥底で暮らす母娘の、心震える愛の物語
第77回ヴェネチア国際映画祭国際批評家週間出品。マリオ・セランドレイアワード最優秀技術貢献賞受賞。第27回SXSW映画祭 審査員特別賞受賞。
N.Y.の地下鉄のさらに下に広がる暗い迷宮のような空間で、ギリギリの生活を送っているコミュニティがあった。
ある日、不法住居者を排除しようと市の職員たちがやってくる。隠れてやり過ごすことができないと判断したニッキーは、5歳の娘リトルを連れて地上へと逃げ出すことを決意する。初めて外の世界を体験するリトルは、眩いばかりの喧騒の中で、夜空にまだ見ぬ星を探し続ける。N.Y.の街で追い詰められていく母娘に、希望の光は降り注ぐのだろうかー。
地上へと懸命に手を伸ばしながら、彷徨うふたりの姿から一瞬たりとも目が離せない。
娘のためには早い保護を受けた方が良いのだが、それが出来ずに街をさまよう。最後には、娘のために決断するわけだが、切ない気分が覆う。これが最善の策ではあるのだが、自分は娘のそばにいてやれない。
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