おすすめ度 ☆☆☆★
ケイトブランシェット好き ☆☆☆☆
シアトルに暮らす専業主婦のバーナデットは、一流企業に勤める夫や親友のような関係の愛娘に囲まれ、幸せな毎日を送っているかにみえた。しかし彼女は極度の人間嫌いで、隣人やママ友たちと上手くつきあうことができない。かつて天才建築家として活躍しながらも夢を諦めた過去を持つ彼女は、現在の退屈な日々に次第に息苦しさを募らせていく。やがてある事件をきっかけについに限界を感じたバーナデットは、家族の前からこつ然と姿を消し、南極へと向かう。
エンドロールで、南極の建物が描写されるが。これは英国の建物。現実の建物が、劇中でヒロインが描いたものと酷似。
自分にも他人にも厳しく、エキセントリックで強烈なバーナデット。しかし、苦悩する彼女の姿から、「耐えがたい挫折や、家族の存在によって、捨て去ったはずの夢といかに向き合うのか」という、多くの人々が自分自身に問いかけるであろう、普遍的なテーマが透けて見える。そして南極。やっと自分を取り戻す。
ケイトブランシェット渾身の力演。
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