おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
ホロコーストに関心ある方 ☆☆☆☆★
スペイン・アルゼンチン合作
ホロコーストを生き抜いたユダヤ人の老人が、70年の時を経て、友人との約束を果たすためにアルゼンチンから故郷ポーランドへ旅する姿を描いたロードムービー。
ポーランドで、ホロコーストを経験したユダヤ人。今は、アルゼンチンで、洋服職人。年老いて、老人施設へ追いやられる身。だが、孫娘と携帯代金でちゃっかり金勘定するユダヤ魂。
ホロコーストの時代、ポーランドで助けてもらった青年が忘れられず、最後に作った洋服を携え、はるばるポーランドへ。
飛行機でマドリードへ、そこで一泊、翌日列車で、ポーランドへ。ただし、列車はドイツを通過。
ドイツという言葉も発したくなく、足をつきたくもない。
旅の途中で助けてくれた女性たちの優しいこと。
ドイツの歴史学者は、70年を経ても消えない記憶に思いを寄せてくれた。
頑固おやじだった、主人公が、最後には、どこか好々爺になったところがうれしい。
淡々としたペーソスは、重い題材でありながら、どこか心に響く。
2018年最後の贈り物。
ミゲル・アンヘル・ソラが20年ふけメークで老人を好演。
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