おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
アメリカ・イギリス・ポーランド合作
でかでかとした新聞広告、映画館は結構満員、若い人多い。
ホロコーストや強制労働によりユダヤ人を中心に多くの人びとを死に至らしめたアウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る一家の日々の営みを描く。
冒頭と終末、真っ黒の画面と、低い唸り声のような音声。
画面は変わって、広大な庭を持つ豪勢な邸宅。アウシュビッツ収容所所長の所有物だ。
そこで暮らす妻は、念願の邸宅だと満足。
ただ、壁を隔てた大きな建物は、ホローコーストのアウシュビッツ収容所だ。連日、人が焼かれて死んでいく。
だが、映画はその事実は写さない。
夫が栄転したのに、妻は残留する。
その持つ意味が後半重くのしかかる。
ラスト、夫のうめきと広大な収容所を掃除する姿が、その後を暗示する。
再び暗黒シーンで映画は終わる。
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