おすすめ度 ☆☆☆☆
1964年作品
世にヌーベルバーグの風が吹き渡った時。
シドニールーメットは、ホロコーストを題材にした文学作品を撮りあげた。
主演は、あのロッドスタイガー。寡黙な質屋を体演。(ベルリン映画祭主演男優賞)
舞台は、ニューヨーク黒人街。
寡黙に質屋を務める一人の中年男。
男は、ホロコーストで、最愛の妻と子を失い、自らも牢獄に。
抜け殻のような彼も、裏ではボスたちの資金洗浄に手を染めていた。
そして事件が、随所に挟まれる、フラッシュバックのホロコーストの映像と楽しかった家族の一日が。
直接的な描写でなく、間接描写で、暴くホロコースト。
ラストの惨劇へと連なる、クインシージョーンズのむせび泣くジャズ。
ルーメットの金字塔ともいえる映像美。
だが、話は暗い。
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