おすすめ度 ☆☆☆★
貧困や孤独、介護など現代の韓国が抱える社会問題に根ざした物語が展開するサスペンス。正規の住宅を失った低所得者層が、農業施設であるビニールハウスで暮らす事例などをベースに描く。
負の連鎖によって知らず追い詰められていく主人公の不条理すぎる運命を観ながら、久しぶりに韓国映画らしい骨のある作品に出くわした感じ。
貧困のためビニールハウスに暮らすムンジョンは、少年院にいる息子と再び新居で暮らすことを夢見ていた。その資金を稼ぐため、盲目の老人テガンと、その妻で重い認知症を患うファオクの訪問介護士として働いている。ある日、ファオクが風呂場で突然暴れ出し、ムンジョンと揉み合う際に床に後頭部を打ちつけ、そのまま亡くなってしまう。ムンジョンは認知症の自身の母親をファオクの身代わりに据えることで、息子と一緒に暮らす未来を守ろうとするが……。
心中を図ったテガンによって自身の母親も道連れにされ、なおかつファオクの遺体を隠したビニールハウスに火をつけ証拠隠滅を謀るムンジョン。でもそこには・・・。
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