
おすすめ度 ☆☆☆☆
NHK BS プレミアム 鑑賞 1952年製作
黒澤明の「白痴」に次ぐ監督作品。脚本は「羅生門」の共同執筆者橋本忍と「海賊船」の小国英雄とが黒澤明に協力している。
英国でリメイクした「生きる LIVING」を先にみているので、勘違いしていた。
なんと、途中で主人公渡辺の葬儀シーン。
私はてっきり、公園での死のシーンがクライマックスと勘違い。
また、同じ市民課の小田切みきと良い仲になったと勘違い。ただの食事仲間。
まあ、そんな勘違いがあるが、痛烈な人生喜劇である。
役所仕事のカリカチュア。課長は、ハンコを押すマシーン。仕事はたらいまわし。
伊藤雄之助扮する小説家に、快楽を手引きされる。でも、実際は浮きまくっているのだが。
しかし、黒澤明の強烈な個性が、物語を痛烈な批判映画として仕上げている。
そう、面白い。
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