ひろの映画見たまま

映画にワクワク

日本映画「ハラがコレなんで」、仲里依紗が、はらぼてで頑張っています

2012-07-10 11:44:07 | 日本映画
おススメ度 ☆☆

「川の底からこんにちは」の20代後半の石井裕也監督作品です。

主演は仲里依紗。

物語は、黒人と付き合いアメリカで妊娠、捨てられて帰国するも、出産費用もなくなり、途方に暮れていたとき、ひらめいたのが15年前に住んでいた長屋。

仲良くしてもらっていたそこの大家(ばあさん)の所へもぐりこむ。大家は、足を患い寝たきり。勝手に大家の世話をし、近くのレストランで、昔幼い頃結婚を申し込まれた男がいた。

そして昔の思い出が、現在と交差して、物語は進む。レストランの手伝いをして、客を呼び寄せ、大盤ふるまい。

彼女のモットーは、粋。そして、行き詰った時は昼寝をして風向きの変わるのを待つ。

金持ちは出てこない。

ただ、貧乏人も皆明るい。そして粋だ。レストランの亭主は喫茶店のマダムに惚れているが、結婚を言い出せない。

石井ワールドだが、今回はちょっと風向きが違う。仲里依紗のあっけらかんとした雰囲気は、この役にあっているのだが、そのキャラにちょっとついていきずらい所があるからだ。まあ、なんとかなるわで、周りを巻き込むのだが、ちょっとやりすぎの感が。

もう臨月でがんばるから、危なくって!
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日本映画「グスコーブドリの伝記」、宮沢賢治原作のアニメです

2012-07-09 19:20:15 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

童話作家宮沢賢治の映画化は、すでに「銀河鉄道の夜」がありますが、同じスタッフに手塚アニメプロが協力してできました。

グスコーブドリについては、アニメ作家ますむらひろしが、猫キャラクターでアニメにしていますが、彼の協力により、猫キャラクターのグスコーブドリです。

伝記ですから、少年時代、山奥に住む、父母と妹の貧しいながら幸せな家庭が描かれ、冷害の被害で食べるものもなく、父母は出ていき、妹はコトリにさらわれていきます。その寒々した風景は、貧しさを強調します。

それから、絹の製造工場や、平地での百姓を経験したのち、都会へ出て、火山の研究に携わります。

非常に淡々と描かれ、きれいな作画により、美しい童話の世界が展開されます。

都会は、まるでSF世界のような、飛行船やロープウェイなど、別世界が描かれます。

最後は、自己犠牲の精神が説かれ終わります。

宮沢賢治の詩も朗読され、その生き方が素直に描かれています。

ただ、物語が平坦なため、ちょっと退屈します、子供たちはどうなんでしょう?
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アメリカ映画「ロストガール」、夫婦の再生物語です

2012-07-08 17:26:04 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

劇場未公開。

劇場未公開は、つまらない映画が多いが、これは、期待外れで面白かった。

タイトルのロストガールと「ストリッパーの話」で、ちょっとエロい映画かと思うが、これは、夫婦の再生物語とストリッパーの再生物語です。

この映画の売りは、ストリッパー役のクリステン・スチュワートで、彼女「ホワイトスノー」でシャーリーズセロンの向こうはったホワイトスノーに扮して頑張ってます。

で、この映画、娘の事故死で、生きがいを喪失した妻と、そんな夫婦生活にいやきのさした夫の物語。

夫は、出張先のストリップバーで知り合った少女に娘の面影を見て、同棲することに。

ストリッパーで、売春婦だから、それなりの言葉は飛び交うし、きわどいシーンもあるが、セックスはしないし、そんなにエロくはない。

で、夫に置き去りにされた妻が、自身で車を運転してはるかな夫の出張先まで出かける。

そんなこんなで、お互い過去に傷を持つ身、衝突もするが、ちょっと太っちょの夫の優しさが、すべてをくるんで暖かいハッピーエンドへ。

夫に扮するジェームズ・ガンドルフィーニがいい味出してます。

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韓国映画「第七鉱区」、韓国版エイリアンです。

2012-07-07 15:14:11 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆
     韓国、怪物映画好き ☆☆☆

第七鉱区とは、九州の西にある、海底石油掘削の日韓共同開発区だが、現在は、開発は中断中。

その第七鉱区で、韓国は油田の掘削を行っていた、だが、なかなか思うように油が掘削できない。

一方、海底で採取したクリオネらしい深海魚。火をつければ燃える、不思議な魚だ。この魚を大きくしようという研究も実施されていた。

こんな状況下、先頭に立っているかっこいいお姉ちゃん。彼女は男勝りで、機械なんかも自分で運転する。さらに、この海上基地でバイクを乗り回す猛者だ。もちろん彼氏も近くにいる。

で、この映画、韓国で初めての3D映画。

「グエルム」「TSUNAMI」で、味を占めた怪獣ものだ。この怪獣に船員たちが次々とやられる中、敢然と立ち向かう女勇士。まさに「エイリアン」ばりだ。

韓国らしいというか、韓国だからと言おうか、エイリアンと比べるのは酷な話。

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日本映画「夜明けの街」、不倫映画です。

2012-07-06 16:25:49 | 日本映画
おススメ度 ☆☆

東野圭吾原作ということで、ミステリーかと思ったが、ミステリー要素は薄く不倫を丁寧に描いています。

大体が男目線で、小悪魔的な、派遣社員と上司の不倫です。

女の方が誘ったのですが、まんまと乗せられ、妻にばれはしないかとドギマギする哀れな男です。

ただ、早晩男性には、浮気心がありますから、まあ、この映画を見ながら追体験をすればいいでしょう。

一方、女性はどうでしょうか。自分の昔の不祥事を隠すためのアリバイとして利用するのですから、それもいいのですが、ちょっと描写が足りません。

妻が重要な役割をするのですが、これとて、常識的です。

不倫相手の女性が、豪邸に住んでいたり、そこまでおちていく男性の馬鹿らしさに、まあ机上の恋としかうつりません。





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アメリカ映画「アメイジングスパイダーマン」、新生スパイダーマンです。

2012-07-05 15:03:18 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

スパイダーマンは、アメリカンコミックの代表で、すでにシリーズで第3作まで映画化されています。

今回は、リブート版(新しく作り直す)です。

いじめにも合うちょっとさえない高校生。同級生に恋心を抱いている。

彼の両親は小さい頃、出て行ったきり、今はおじ夫婦に世話になっている。だが、父がいないコンプレックスが

あるとき、父のカバンを見つけ、そこから秘密が、父は生物学の研究者だった。

そして、父の共同研究者のもとへ。そこで、蜘蛛にかまれ、スパイダーマンに変身する。

一応、スパイダーマンになるための練習をしたりする。

それから、スパイダーマンとして、事件があると駆けつけ、ヒーローとなる。

恋人には、案外早くスパイダーマンであることを告白し、二人で空中散歩したりする。

後半は、もう思いっきりの空中散歩。

リザードに変身した父の共同研究者との戦いだ。

恋人の父が警察の長だったりして、いざこざもまじり、3D映像を存分に楽しめる。

恋愛映画としても楽しいし、それこそアメイジングな出来だ。
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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 喜劇編 岡本喜八監督の「独立愚連隊」

2012-07-04 15:10:14 | 日本映画
1959年作品。

戦争末期の中国(いわゆる北支)が舞台。

荒野を馬で駆け巡る姿や谷沿いの道など西部劇っぽいが、中国軍(八路軍=共産党軍)との戦いだ。

その前線に新聞記者を名乗る一人の若者が紛れ込んでくる。そして、その前線にいる独立愚連隊(死んだことになっている兵ばかりを集めた無鉄砲軍団)を訪ねたいという。人は皆、そこへ行くのはよした方がいいと言う。だが、あえてそこへ行く狙いは?

この辺からミステリアスな展開に。

で、従軍慰安婦が出てきたり、(彼女たちは実に生き生きと生活をエンジョイしている)、射撃の的に中国人捕虜を使ったり、隊長が屋根からおちて気がふれていたり。変わったエピソードの数々。

当の新聞記者には娼婦の恋人が。(恋人が娼婦になったのか?)

破天荒な役がよく似合う佐藤允が主役を演じ、これが又はまり役。

結局、彼の弟の死を不審に思い調べに来たのだが、案の定上層部の悪行が原因だった。

その後は、どんどんばちばち、まあ戦争映画が繰り広げられるが、なぜか、淡々とクールに描かれ、大量の死体(日本軍側も)も日常茶飯事的感覚になる。怖いものだ。決して反戦映画ではないが、じわっときいてくる。

そしてラストはもう西部劇そのものだ。
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日本映画「月光ノ仮面」、落語家が舞台だが、

2012-07-03 14:05:37 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
     変わった映画の好きな人 ☆☆☆

ちょっと変わった映画だ。

板尾創路監督が監督した吉本喜劇の映画だからか、松本人志の映画を思わせる。

落語の「粗忽長屋」が、元になった映画だという。なぜかDVDには、その落語が収録されている。

ということは、死人を抱きながら、「抱かれているのは確かに俺だが、抱いている俺はいったい誰だろう?」の世界なのか?

終戦後間もない、昭和22年一人の帰還兵。なぜか突然寄席に上がって騒動。彼の持っていた札から、真打が期待された森野うさぎと知れる。師匠の娘で許嫁とも、よりを戻す。彼は、記憶を喪失し、顔に大やけどを負っている。

そんなところへ、また一人森野うさぎがかえってくる。彼は、のどを怪我ししゃべれない。落語家としては失格だ。

まあ、そんな話だが、ところどころで、不思議なシーンが展開する。たとえば女郎屋の地下を掘り進む。ドクター中松が出現する。月はいつも満月だ。などなど。

不可思議だと人は詮索したがる、そんな興味を持たせる映画だ。(ネタバレ)





























婚約者を石原さとみが演じ、恋愛映画的要素もある。

何をおいてもラストの展開。まあちょっと考え付かないラストだ。

このラストをどう見るかは別にして、血しぶきをあげながら、死に行く人々、彼らは皆笑っている。これが究極の笑いか。映画はこの場面の前振りなのだろうか?

蛇足:落語家の映画なのに、なぜか、主役二人は落語をしゃべらない。

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日本映画「臨場 劇場版」、無差別殺人事件が発端で起こった二つの殺人事件!

2012-07-02 18:28:25 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

「半落ち」などの横山秀夫の原作で、一時テレビで連続ドラマ化された。その劇場版。

冒頭、主人公の検視官が雨中で倒れるシーンが。

続いて、現実に起こった秋葉原無差別殺人事件を思わせる、街中での無差別殺人事件がかなりの迫力で描かれる。検視官が主人公だけにその仕事ぶりがていねいに描かれる。

で、この犯人、記憶喪失ということで、刑法39条により無罪となる。この理不尽、被害者はいたたまれない。

それから2年後、同じような手口で殺された二つの事件、所轄署が違うので、合同捜査となるが、これが、警察の縄張り争いのもとに。検視官の見立てと刑事の見立ての相違など組織の問題もテーマに。

主人公に内野聖陽が扮し、かなりの迫力を見せる。まあ、警察ものとして及第の出来だ。(ネタバレ)

















しかし、いかにも甘い。脇役に段田、若村、長妻、平田など演技派が顔をそろえ、それぞれが、重要役どころとして活躍するので、話が分散、また、犯人もほぼ前半で推測される弱さ。

人間を描こうとしたあまり、ちょっと欲張りすぎたかな、残念。

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フランス映画「17歳の夏」、キャンプ場での17歳の恋

2012-07-01 15:07:43 | フランス映画
おススメ度 ☆

2005年作品。劇場未公開。原題は「野外キャンプ場」

フランス映画と題名に惹かれてレンタル。

17歳の娘と20以上も年上の妻子持ちとの、ある夏の恋物語。

両親と海辺のキャンプ場へ来たカミーユ。遊び盛りの17歳。

ボーイフレンドはいるが、飽き足りない。

妻の兄の紹介で、キャンプ場のヨットの指導員をするブレーズ。

この二人がなぜか恋をしてしまう。だが、街の評判になってしまい。

おとなの恋に溺れたあげく、悲惨な結末へ。

フランスでは結構有名なイジルド・ル・ベスコがカミーユを、ブレーズには、「ボンヌフの恋人」の ドニ・ラヴァンが演じている。

いかんせん、この二人が日本人向きでない。また、映画自体も楽しい映画でなく、かといって芸術的度も少ない。

折角の「17歳の夏」、もっと楽しめると思ったが?



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