おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
ベストセラー作家・中山七里の同名ミステリー小説の映画化。
東日本大震災後の復興が進む仙台で発生した連続殺人事件を巡り、日本の生活保護制度の欠陥を明らかに・
宮城県内の都市部で全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生、被害者はいずれも善人、人格者と言われていた男たちだった。
一方、利根泰久が容疑者として捜査線上に浮かび上がる。利根は知人を助けるために放火、傷害事件を起こしたて服役し、刑期を終えて出所したばかりの元模範囚だった。
この利根を演じるのが佐藤健。
宣伝では、佐藤健と阿部寛がクローズアップされ、犯人佐藤、それを追う刑事阿部。と見えるが、そこはミステリー。
二人の演技が重要な役割をしてはいるのだが。
この事件の背景が、生活保護打ち切りだ。
殺された人は、ある事件当時の生活保護指導司だった。
生活保護が受けられなくて餓死した女性の復讐だった。
佐々監督のストーリーテリングがうまく、涙を誘うが、いささか強引さが目立つ。