おすすめ度 ☆☆☆
アイルランド・カナダ合作
「何者か」になりたいと願う主人公が、自分のストーリーを生きるための、ニューヨークで開く人生の1ページ。都会の片隅で理想と現実の間で揺れ動く女性の姿を、瑞々しくユーモアたっぷりに描く。
「ライ麦畑でつかまえて」などで知られるアメリカの小説家J・D・サリンジャーを担当する女性エージェントと新人アシスタントを描いたジョアンナ・ラコフの自叙伝を、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のマーガレット・クアリー、「エイリアン」シリーズの名優シガニー・ウィーバーの共演で映画化。
90年代のニューヨーク。作家を夢見るジョアンナは、老舗出版エージェンシーでJ・D・サリンジャー担当の女性上司マーガレットの編集アシスタントとして働き始める。ジョアンナの業務は世界中から大量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターの対応処理。心揺さぶられる手紙を連日読む彼女は、簡素な定型文を返信することに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個人的に手紙を返し始める。そんなある日、ジョアンナは、サリンジャー本人から一本の電話を受けるが……。
文学的な作品。
おすすめ度 ☆☆☆☆
イギリス・アメリカ合作
アイデア満載のワンシチュエーション映画。
地上600メートルの超高層鉄塔に取り残された2人の若者の運命を描いたサバイバルスリラー。
山でのフリークライミング中に夫を落下事故で亡くしたベッキーは、1年が経った現在も悲しみから立ち直れずにいた。親友ハンターはそんな彼女を元気づけようと新たなクライミング計画を立て、現在は使用されていない超高層テレビ塔に登ることに。2人は老朽化して不安定になった梯子を登り、地上600メートルの頂上へ到達することに成功。しかし梯子が突然崩れ落ち、2人は鉄塔の先端に取り残されてしまう。
この鉄塔の形状が凄い。荒地に鉄の針が突き刺さったかのような形。それが６００メートル。国内で４番目に高い建造物。天に伸びた鉄柱に保守用のハシゴがついている。使用されなくなって年数が
経ているので、全体は錆びだらけ。てっぺんは航空機認識用のライトが赤く青く点灯する。地上には発電施設はなかったが、電気は通じている設定。
小道具の使い方は上手い。スマホ、ドローン、水の入ったリュック、自撮り棒、指輪等々。
ハゲタカの使い方、ついには、ハゲタカの肉を喰らう。
サイ悪は、同行者の不倫。
おすすめ度 ☆☆
劇場未公開
『ボルケーノ2023』の続編。
題名通り、大地震の映画。
ただ、肝心の地震のCGに迫力がなく残念。
実態は、カリフォルニアが大打撃を受けるのだが。
おまけに、前半は、地震予知のデータ解析に終始し、対話シーンがほとんど。
後半になって、地震に巻き込まれ、被害を被すのだが。
肝心の政府側が、学者の意見を受け入れず、中途半端。
ヘリコプターの救出シーンは、みどころ。
おすすめ度 ☆☆★
劇場未公開 ２０１５年作品。
グロテスクな欲望と悪意と失意の充満する頽廃した都市、東京、深夜。偶然、拳銃を手に入れた製薬会社の営業職、イシガミ。日常生活に倦怠感を抱いていたイシガミは拳銃を手に入れたことにより充実感を覚え始める。
歪んだ社会に対する正義感に目覚め、刑事を装い拳銃を持ち歩き悪を探し始めるイシガミ。やがて、ある殺人を追っていくうちに、都市に蠢く、深くいびつでで巨大な闇に呑み込まれていく。
主演の軍司眞人が何しろでかい、１９０センチ。
エグさと、エロさと、グロさ…
おすすめ度 ☆☆☆
おすすめ度 ☆☆☆★
Unext鑑賞 2007年製作
文化大革命が終わりを告げ、自由の光が見え始めた1978年冬の中国。地方都市・西幹道で暮らす11歳の内気な弟ファントウと18歳の兄スーピンの前に、叔父を頼って北京からやって来た孤独な少女シュエンが現われる。彼女に憧れを抱いた兄弟は、初めての感情に戸惑いながらも彼女と交流を深めていく。
殺風景な、中国の地方都市。
ちょっと不良な青年が、前の家に引っ越してきた背の高い少女に恋をしてしまう。
内気な青年はなかなか面と向かって告白ができず悶々。
少女が強姦にあうところを助け出し、二人の仲は急激に縮まる。
だが、行いの悪い青年は、軍隊に応募、事故で死んでしまう。
なんとも切ない話。
おすすめ度 ☆☆☆
子供たちの演技に ☆☆☆★
親に恵まれない子供たちの彷徨をドキュメントタッチで捉えた愛すべき小編。
主人公の姉弟、ビリーとニコを演じたのが監督の実子とのことで、父のカメラの前での二人は実に自然な振る舞いを見せてくれる。映画であることを忘れるくらい芝居臭のない振る舞いがよりドキュメント性を高めることになる。
第70回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門で最優秀作品賞を受賞。
アメリカ北東部のとある町で暮らす、15歳の少女ビリーと11歳の弟ニコ。父親のアダムは、普段は優しいが酒を飲むと何かと面倒を起こしがち。そんな夫に愛想を尽かした母親のイヴは若い男を見つけて家を出て行ってしまい、姉弟は学校にも通わず、苦しい日々を送っていた。ある日アダムは、また面倒を起こした末、断酒のために強制的に病院に入院するはめとなり、身寄りを失った姉弟は、母親のもとへ出向くことにするのだが……。
おすすめ度 ☆☆☆☆
魚類に関する豊富な知識でタレントや学者としても活躍するさかなクンの半生を、沖田修一監督がのんを主演に迎えて映画化。
今、NHK BS で、朝ドラ「あまちゃん」が放映されているが、あらためて、のんの珍しいキャラに注目。
男性のさかなくんを、女のノンが演じるという奇策を撮って、成功している。
小さいころから、さかなに興味を持ち、さかな図鑑を読破、小学生で、新聞に載るほど。
その頃に、さかな君がゲスト出演。
大人になったさかな君、ドジばかりで、就職もできず、でも母親は応援。
さかなやの店頭にイラストを描いたことで、仕事が入るようになり、なんとかやっていくさかなくん。
子供たちへの応援ソング。
柳楽優弥君の好演技に着目。
