おすすめ度 ☆☆★
猟奇殺人事件の一部始終を記録したビデオに映った“あるもの”を追って取材班が調査する姿をフェイクドキュメンタリー形式で描き、韓国でスマッシュヒットを記録したホラー映画。
1992年、釜山の旅館「トンソン荘」で殺人事件が起きた。旅館のアルバイトの男が恋人を連れ込み、隠しカメラで部屋の様子を撮影。しかし男は部屋で恋人を殺害してしまう。殺害の一部始終が収められたビデオはその残虐性から封印されたが、検事の間で話題になったのは殺害の様子ではなく、部屋の鏡に映っていたそこにいるはずのない何かの姿。取材班は真相を突き止めるべく調査を開始。その様子を記録映画として撮影するが―。
青年の素性を調べるべくトンソン荘の主人に取材をする過程でさらに87年に起きた一家惨殺事件へとたどり着く。その事件の主犯が鏡に映った青年であり、彼は何かを訴えようとしていたのではないかと調べていくと・・・という展開。
恐怖が倍加するわけではなく、グダグダ感が増すだけで、映画は迷走する。カメラ主観のドラマだから、観客はついてくるはず、という思い込みで、過去の呪われたゾーンに着き進んでしまった感じがする。