記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

お互いが気持ちよくをモットーに!!

2021年06月30日 14時23分07秒 | モノつくり

 

 

先日訪れた日暮里繊維街でのこと

 

生地を購入するとき、まず希望の長さを裁断コーナーでカットしてもらい、生地に値札をつけてもらってからレジに並ぶ

 

 

裁断コーナーで生地をカットする店員さんが、お客さんに言った言葉にざわっとした

あいにくど忘れして、一語一句正確に覚えていないが、内容はこういったものだった。

 

お客さんが欲しいのは2メートル。

だけど、あともう50センチで生地が終了するから、その50センチも一緒に買ってもらえないかと言うもの。

 

「あと50センチだから、それも買ってもらえないなら売りたくない」と言ったようなニュアンスで、そのお客さんの困った様子が感じ取れた。

じつに理不尽な話だ



その後、お客さんは、「じゃあそれもください」と答えていた。

 

「ええ〜っ?!」 と、心の中で叫んだ!

 

 

店側の、端数は買ってあたりまえのような態度にムカッときた

 

もちろん、50センチばかり残しても売れる見込みはほとんどないし、店員の気持ちはわかるけど、ほかに言い方があるんじゃない

 

 

実はこの日、他店で私も同じようなシーンに遭遇した。

 

1回目。2人の女性店員の場合。

「お客様、お値引きいたしますので、あと20センチいかがですか?」

 

2回目。男性店員の場合。

注文したメートル数に対して、

「すみませんが、これ以上使う予定ありませんか?」

 

私「はい。」

 

「実は、あと40センチで生地が終わるので、値引きするから買ってくれませんか?」

 

 

こんな発言だったら、不愉快な気分にはならないはず。お店側の本音を打ち明けることは悪いことなんかじゃないのだ。

2回とも、快く生地を最後まで買うことにした

 

元々、洋服の裁断に慣れているわけじゃないから、買う生地の量にかなり幅を持っている。だから、さらにプラスされると、余ってしまうのは覚悟の上だ

ただ、好きな生地であれば、何かしら生かすことは出来る。生地屋さんが止むなく廃棄するよりは、よっぽど未来がつまっている

 

とにかく、売る側、買う側が、心地よくコミュニケーションできるのが一番!

言葉の選び方、大切ですね

 

注)見出し画像は記事内容とは無関係です
これから作るチュニックです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信用タグ

2021年06月30日 12時42分33秒 | モノつくり

 

 

セリアで売っているラベル用紙で、封緘シールと、下げ札をつくった

 

本当は、カレンダーやリーフレットなどをお願いしている印刷屋さんに注文しよと思っていたけど、自分で出来そうだったので試しに作ってみることに。
今回のコロナで痛感したことのひとつ、仕入れ先は必要最小限に、自分でできることは最大限自分で行うことが、仕事を回し続けるポイント

 

封緘シールはシンプルなデザインだったので難なくクリア

 

下げ札は、普通のコピー用紙ではペラペラすぎるので、厚みを持たせる目的で、プリントしたものをシールに貼り付けた。

本当は、普通のコピー用紙ではなく、厚手のグラシン紙に印刷したかった
と言うのも、表記する内容が、素材と作り手そしてデザイナー名と言う、商品の透明性を表現したかったから

ただ、適当な厚みのグラシン紙が手軽に手に入らず、プリントも難しそうだったので、身近で出来る方法で作ったと言うわけ

 

結果、まずまずと言ったところだ

 

実はこの下げ札、先日のファッション通信で、取り上げられていたブランド、EQUALANDがはじめた「信用タグ」を参考にしたもの。

 

放送内容から引用
食べ物に対するトレーサビリティは、ほぼ一般化して、消費者にシンプルに伝わる。しかし、ファッション業界においては伝わりにくかったため、作っているひとたちの出どころがわかるようにこの「信用タグ」を生み出したと、株式会社ワンオーの
CEO、松井智則さんが仰っていた。

 

自分が服を作る立場になって初めて、消費者に服のことをより知ってもらいたい気持ちが生まれたのは確か

タグの発想は浮かばなかったが、春のイベントで販売する際、縫製職人さんを紹介するポップを作って掲示した

ただ、これではなかなか伝わらないことが判明

洋服に縫い付けるタグで示すことが、いちばん消費者に伝わる手段なのだと知らされた

 

下げ札では、捨てられる可能性大だ

家庭用プリンターで、布にプリントする事が出来る「布プリ」と言うものを見つけたので、今後は洗濯表示タグのように、洋服に縫い付けられるようにもしたい

 

 

社会と変わるファッション、人と変わる東京

EQUALANDの内容は、12:34以降から。

 

 

 


こちらが封緘シール。とってもシンプル!!


上から、「Textile:生地」、「Couturiere:縫製職人」、「Design:デザイン」
ここに生地の内容及び、担当者のサインを直筆で入れる。


この半透明のグラシン紙、やっぱりいいな
以前購入したカーディガンについていたタグ。
参考にしたいものは、なんでも捨てられずとっておく性格です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちりめんのイメージが払拭された。

2021年06月29日 18時29分45秒 | モノつくり

 

 

来月の母の誕生日に、チュニックを作った

 

80代半ばだが、いつまでも「おしゃれさん」でいてほしい
ただ、色の選択肢が元々無いのか、あるいは無意識のうちに黒や紺、濃茶をセレクトしてしまうのか、いつも暗い色ばかり

花柄なんて見たことがない

 

そこで、明るい色のトップスを作ることに決めた。先日訪れた日暮里繊維街で生地を購入。予め姉とも相談し、パステルトーンの薄紫にした。実際お店では、薄くてキレイなピンクと悩んだが、より涼しげな薄紫をを選んだ

材質はシワになりにくくて、水にも強いちりめん

 

型紙は、母の手持ちのチュニックからパターンを作った。色が違うとは言え、まったくの瓜二つじゃつまらないので、デザインを加えてみた

 

今回ボタンは使わない。

ファスナーも使わない。

被りでも無い。

じゃ、どうやって着るの

 

答えは、マグネットボタンを使ったの

ボタン自体は大好きなんだけど、実はボタンホールが好きじゃない
何故って、生地に穴を開けることが美しく思えないから。できる限り違う方法をとりたい

 

前回のソーイングレッスンで、先生にマグネットボタンの存在を教えてもらったので、早速使ってみた。ダイソーで売っていると聞いたけど、見つけられなかったのでAmazonで手に入れた。

 

ビニールの中に薄型の円形マグネットが入っているので、ビニール部分を生地と一緒に縫う仕組み。使った感想は、もう少しビニールの面積が大きいと、安心して縫えること。ミシンの押さえがマグネットギリギリで縫うのは、ミシンが壊れる原因に繋がり神経使うから

 

生地のちりめんは、風呂敷では使ったことがあっても、洋服は着たことがなかった。どうしても和服のイメージが強いから選択肢には全くなかったの。

でも縫いにくいほどでもなく、着た時にはヒンヤリとして、夏には適当な生地であることが判明した

強いて言うなら、裾の始末の三つ折りはやりにくいかも。アイロンで癖がつきにくいから。

 

ポリエステルだから色も豊富だし、もっともっとちりめんを使った洋服があってもいいと思う

ソーイングレッスンのおかげで、自分一人で完成させることができた!!
喜んでくれるかなぁ

時間に余裕が出来たら自分にも作ってみようかな

 

 

私がフリル好きなので、前見頃にはフリルの装飾、
両サイドのスリット部分には、姉の好きなリボンをつけた
袖は、より涼しくなるように、チューリップみたいな袖にした

これがマグネットボタン。
洋裁用なので、磁力は強めです!。
カチャッという、磁石がくっつく音が面白い
ウールのコートに、このマグネットをぜひ使ってみたい

 

今回使用したマグネットボタンはこちら!
(注:作成したチュニックは、11mmを使用しています。)

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観察力と想像力を働かせる

2021年06月27日 11時47分05秒 | 渡仏時代

 

今日は「シルバーシート」をテーマに、4コマ漫画と、それにちなんだコラムが掲載されていた。まず掲載写真に、目が点状態になってしまった

 

 

何故って、かなりユニークなヘアスタイルをされている和服姿のご婦人が写っていたから。

当時では、流行りのスタイルだったのかな

 

 

写真はさておき、シルバーシートに関する、ごもっともな意見。。。

 

私がまだ小学校に上がってなかったくらいの時だと思う。

母に連れられて電車に乗った時、空いている席を見つけては、母に座ってもらいたい一心で、真っ先に自分が座ったものだ。そう、陣取りである。

元気いっぱいの子供は、座るなんて考えたこともなかった

 

でも、昔と違うのよね。

親が子供に席を譲る光景を20年以上前から目撃してきた

だから、お年寄りや妊婦さん、身体障害者などの方々に席を譲る姿を見ると、ぽっと心があたたかくなり、貴重な人だとさえ思うようになった。

 

一方、パリのメトロでは、実に自然に席を譲る光景を目の当たりにする。ごくごく当たり前という感覚
特に衝撃だったのは、メトロ構内の階段下で、ベビーカー横に、
2人の小さな子供を連れたご婦人が立ち止まっていた時。通りがかりのスーツ姿の男性が、ベビーカーを抱えて階段を上っていった。これもパリでは普通のワンシーン。男性じゃなく、たまたまそこを通った女性2
が、暗黙の了解でベビーカーを持って階段を上がって行く姿も見たことがある。

パリジャンと日本人、何が違うのか

 

考えるに、観察力と想像力の違いなのではないだろか

 

いま、ここで起きていることを正しく理解すること。

そして、いま何を必要としされているのか。

 

「シルバーシート」がなくても、自然にゆずれる心を養える、環境なのか、教育なのかを築きたいものだ。

 

 

話は戻るが、写真の和服姿のご婦人を見ていたら、おばあちゃんを思い出した

母方のおばあちゃんだったが、七五三の時に遠くからはるばる着物を着せに来てくれたっけ
後ろで丸くお団子にしていたと思うけど、確かにこんなヘアスタイルだった

過去のブログを紹介

席をゆずることできますか?

 

パリのメトロについて書いたブログ

・11年目にして価値を見出す?!

・12年前のパリのステレオタイプ

・やはり近くが見えない

・朝ごはん

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

解体好き?

2021年06月10日 21時59分31秒 | モノつくり

 

 

先日のソーイングレッスンでは、兼ねてから作りたいと思っていたHANRO(アンロ)のアンダーウェアのパターン作りから始めた

 

2018年の秋、パリのボンマルシェで、4枚買ったうちの一枚だけ、作る為にタグ付きのまま残しておいたのだ。

わざわざ作らなくても、買えばいいって思うかもしれないけど、値段を聞いて仰天

ひとつ30ユーロもするのだ

はきこごち抜群と友人に勧められて以来、パリに訪れた時には必ず買って帰るけど、アンダーウェアとしては高額なので、出来ることならその分を現地でのランチやディナーに充てたいもの

 

実に2年半も寝かせておいた案件だ

ただ、アンダーウェアを作るのは初体験なので、先生にパターンのとり方を教わった

他の生徒さん達から、物珍しそうな視線を浴びながら、ハトロン紙に輪郭を写していく。はじめての試みに、ワクワクだったが、かなり厄介な作業だと判明

何故って、ストレッチ素材の上、足ぐりやウエスト部分のゴムが効いているせいで、トレースするのが非常に難しい。確認のため測り直すと、全く違う線を引くことになる

このままでは、正しいサイズが解らない
一旦、手を止めて考えた挙句、解体することにした
レッスンでは、時間を有効に使いたいので、中断して次の課題に取り掛かった。

 

宿題にした解体を今日始めた

地道にリッパーで丁寧に解いていく。頑固にやると、生地を痛めてしまうから慎重に

 

結局半日かかってしまった

 

全てバラバラになった

バラしてみると、結構勉強になることがあった
足ぐりに使われていたゴムは、本体の生地と同じ色のストレッチテープだった

てっきり、本体の生地の端を三つ折りにして、中に薄いゴムが入っているものと思っていたから。つまり足ぐりの端を、このストレッチテープで挟んでロックミシンで縫いとめていたのだ三つ折りにするより、簡単だ。

 

面白かったのが、この本体の生地の構造。
恐らく輪っか状のストレッチ素材をこのアンダーウェア専用に製造しているものと思われる。検索したところ、輪仕上げのものは、
50センチ以上がほとんど。自分にあった輪仕上げをみつけることは不可能。だから、輪仕上げではなく、通常の生地でパターンが取れる様に、前の脇に切り替えラインを作らないといけない。

ハサミを入れるのに勇気いるなぁ


今回潔く解体してみたが、構造がわかりにくい場合は思い切ってバラすことをお勧めする。想像以上に偉大な発見が潜んでいるからだ
『直視直達』(注)と言う好きな言葉があるが、内容がわかれば、アプローチがし易くなる。

 

まずは、試しに手持ちのストレッチ素材で作ってみるつもり

レッスンの生徒さんに、

「出来たら見たいわ!なんなら、履いてみせて欲しい!!」と言われてしまった

 

流石に履いてお見せすることはできないので、完成品を持参します

次回のレッスンまでに出来るといいな

ストレッチテープがないから見つけないと!!

最悪、バラしたストレッチテープを使うと言う手もなくはない

 

頼りになる参考サイトを見つけました

下着専門手芸店さん
https://www.jimura.jp/page/9

 

(注)直視直達とは、歯科治療における用語。
 直接見て、病変部に到達することが原則の治療方法


BEFORE:解体前

参考までにユニクロのを下に置いて比較。
足ぐりの形が全く違う

AFTER : 解体後


タグも外しました。
本体の前後の中心線で折った状態。
両端の長さで輪っかになっている生地を裁断して作っているのではないか?
 

ソーイングレッスンの日のランチは、水道橋駅そばのバインミーと決まっています
見出し画像のバインミーをリピートしています
このフランスパンは外はカリカリ、中はふわふわだから、具と一緒に噛み切ることが出来ます。


やっと完成した凝りに凝ったコート。思い描いた通りです。
これは試作品。デザイン微調整して秋に販売できますように


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする