記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

次に訪れる美術館

2021年01月20日 18時55分34秒 | モノつくり

 

昨日の朝、たまたまテレビで映ったパリの街並に、わくわくしながら見続けていたら、巨大な仏像が登場して驚いた

プレミアムカフェ 「海を渡った600体の神仏(2003年)」



 

日本に憧れ、日本の宗教、仏教美術に興味を持ち、心底理解したいと、日本から600体もの神仏と仏教関係書物を持ち帰ったエミール・ギメさん。

パリ16区に、彼の美術館「Musee National des Arts Asiatiques - Guimet」があるが、訪れたことはまだない。

 

 

彼がそこまで仏教に惹かれた理由のひとつが、輪廻転生と言う死生観。

キリスト教は、死後の転生はなく、亡くなった後は天国か地獄かの2択のみ。
イエス・キリストの手による審判により、天国に入る者は永遠の命を授かり、そうでない者は地獄で永遠の罰を受ける。

だからこそ、生まれ変わることができると言う仏教の思想に安らぎを覚えたのだ。

 

特別仏教を意識したことはないけど、「生まれ変わったら〇〇になりたいな」との考えは、日本人に当たり前のように根付いている。

次の人生があることは、死を受け入れ、希望に繋がるのだと改めて知らされた。

 

 

次に驚いたのは、ジャカード織機が日本に伝わったと言う事実!
鉄製の織機には、
LYONの文字が浮き出ていた

 

1850年代にヨーロッパで大流行した蚕の病気の影響で、フランスを含めた蚕産業が大打撃を受ける

そこで、日本の蚕が海を渡り、リヨンの絹織物産業の復興に貢献したと聞いたことがあったけど、明治時代にはリヨンから最新機器ジャカード織機を持ち帰ってきていたことは初耳だった

 

従来の空引機(そらびきばた)に比べ、4倍以上の生産効率を上げたそう。その織機を輸入したかったが、高額のため、木製のジャカード模造織機を西陣の機大工の荒木小平さんが作ってしまったこれもすごい

 

国が異なっていても、使う原料は同じ蚕から作られるシルク。
織機が同じでも、できる製品は全く異なるのが面白い!異文化とはそういうことなのだ。


大好きなリヨンの街が、さらに親しみ深く感じた。

パリもリヨンも、次に訪れることを待ち構えていると勝手に解釈する今日この頃

 


参考サイトを見つけました

①京都経済同友会 

第5回 在来産業のイノベーション(その1) ~ 洋式製法導入で危機を突破した西陣織~

フランス国立ギメ東洋美術館図書館と和古書コレクション

ベルサイユ宮殿にある調度品のシルクはほぼリヨン産!?リヨンシルクの魅力【フランス土産】



 

 


日本の仏師に作らせた立体曼荼羅が1876年のパリ万博に出品されました。


ジャカード織はこの方が発明したんですね!!





リヨンから持ち帰ったジャカード織機。
その右に半分だけ写っているが木製の織機。
 

パリ16区ギメ美術館の図書館も素敵

 

 

参考図書

 

 

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図書館はあなたの書斎

2021年01月17日 10時32分32秒 | 好きなもの

 

 

先日図書館で借りた「Kenzo-高田賢三作品集」のオモテ表紙の裏側に貼られていた貸出記録ラベルを見ていたら、こんな言葉が書かれていた

 

「図書館はあなたの書斎」

 

なんか嬉しくなった

 

 

実は子供の頃からの夢がある

扉を開けると、映画に出てくる様な、天井までとどく本棚がある部屋を持つこと。自宅図書館だ。

上の本を取るには、専用の梯子に登りながら抜き取る。子供ならきっとみんな登りたいよね!!

 

ただ、もう若くはないので、反射神経も鈍くなっているだろうから、踏み外さない様に気をつけないといけない

 

 

でも現実的な夢ではないことも悟ってきた。理由は、まずそんなに広い空間がないこと。次に、自分の蔵書が四方の壁の天井まで届く本棚に、ぎっしりと埋まるのかせいぜい壁一面くらいだろう。それでも隙間が開くに違いない

 

 

だから、「図書館はあなたの書斎」と言う言葉が、諦めた夢を優しく包んでくれたように感じた

 

そこで、以前地元の本屋で見かけた「世界の美しい図書館」を購入!

せめて、理想の図書館を見てまわりたい






 

この小さな一冊に、行きたい図書館を沢山見つけた

 

今朝たまたま見たBS11の「刑事モース~オックスフォード事件簿~」に登場したボドリアン図書館も掲載されている。

 

まず最初に訪れたいのは、パリにあるフランス国立図書館、リシュリュー館、そしてラブルースト閲覧室!

素晴らしい建築美に惚れ惚れします。

 

 

 

 

自宅図書館で検索してみたら、こんな記事を発見!

おばあちゃんになったら、こんな部屋でのんびり過ごしたいなぁ。横にはにゃんこが居て

多分、今よりも度が強いシニアグラスが必須ね❗️

 

STYLE4 Design

 

https://www.google.co.jp/amp/s/decor.style4.info/2014/07/library-inspiration/amp/

 

https://decor.style4.info/2015/05/classic-home-library/

 

 




10日ほど前に訪れた時はちらっほらっしか咲いていなかったけど、
昨日の暖かさでだいぶ蕾が開きました

マスクを外して梅の香りを嗅いで見ればよかった

 

 

 

 

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ザワークラウト

2021年01月09日 11時28分11秒 | 渡仏時代

 

 

パキッと、歯応え抜群、肉汁が溢れるフランクフルトと一緒に食べると美味しいザワークラウト

 

このキャベツの酢漬けが、片頭痛で吐き気を伴う時に、うってつけのメニューだと、昨日自らの体験で知った

 

年末年始は、食べ過ぎる傾向があるからと、サッパリするザワークラウトを去年の暮れに、カルディで買っておいたのだ

 

 

このザワークラウト、パリに留学していたときも良く買って食べていたっけ

比較的安くて大きな瓶詰めだから、節約になるの

パリのお肉屋さんやマルシェにある、巨大なグリルの中で、丸ごとぐるぐる回りながら焼かれるロティサリーチキン。それを1/4に切り分けてもらい、ザワークラウトと食べるのが、月2回のご褒美だった。(いまは、コストコで手軽に手に入れることが出来るね!あぁ、コストコ行きたい)

 

そう留学時代は意外と貧乏生活だったんです
実は借りていたアパルトマンの大家さんが、アロカシオンの手続きをとってくれなかった為、ひと月の生活費がキチキチに

 

だから、外食は極力避け、ランチは手作りサンドイッチをお弁当にしていた。付け合わせもこのザワークラウト!

サンドイッチは、たまごサンドにしたり、チーズやハムを挟んだり。そうそう、パリではたまごサンドって見た事なかったな美味しいのにね!

 

ありがたいことに、フランスはチーズの種類が豊富で恐ろしく安いから、食べない日はなかったかも

 

 

あと、一緒によく食べたのは、カスレの缶詰。レンズ豆の中にソーセージがごろごろ埋まってるの。宝探しみたいで面白い!!こちらは煮込まれているソーセージだから、とても柔らかかった。

これも馬鹿でかい缶詰なので、数回に分けて食べることが出来た。

 

今となっては、懐かしい思い出です

 

 

 

(注釈)アロカシオンとは、外国人留学生でも受給できる住宅手当のことです。

 

 


大好きなコーヒーも、頭痛の時はお休み。
その代わり、蓮の葉茶が欲しくなります

 

 

 

 

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今年のカレンダー

2021年01月02日 16時53分48秒 | Weblog

 

 

寝室には静かに休息出来るモノクロカレンダー、作業部屋にはいきいきと活動出来そうな薔薇のカレンダーを掛けている

 

 

薔薇のカレンダーは、いつも雑誌Leeの付録で手に入れていたが、うっかり買いそびれてしまった

 

今日、地元の本屋さんを覗いたらLeeは完売
沢山ある薔薇のカレンダーの中から選ぶことにした。

 

実は数日前に、違うお店でも探したが、どうにもこうにも選べなかった

ちなみに、メルカリを調べてみたら、アンティークローズの素敵なカレンダーを発見

ただ、よく見てみたら卓上カレンダー
机は作業する場なので、置くスペースはない。やはり壁掛けでないといけないのだ。無理矢理壁掛けにする手もあるが、それにしてはサイズが小さい。潔く諦めよう

 

 

そして、最終的に選んだのは、以前悩みに悩んで戻したこのカレンダー

あ、悩んだ時は無理に買わず、気持ちをリセットすることにしてるの

 

少し時間を置いた事で、いちばんしっくり来るカレンダーだと悟り、余計愛着を感じた
後から気づいたこと薔薇に特化したカレンダーじゃないけど、色合いが好みです。

 

好きなものに囲まれた部屋で、今年もステイホーム続けます

 

 


今年のオリジナルカレンダーはフランスノルマンディの
エトルタとドーヴィル

厳粛なイメージの岩肌です。



déjeuner d'aujourd'hui

ハム卵サンドイッチのはずが、具沢山でサンド出来なかった
 

 

 

 

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怪我の功名

2021年01月02日 09時43分49秒 | Weblog

 

 

あけましておめでとうございます

穏やかな日差しに恵まれ、何十年ぶりかの、静かな元旦を迎える事が出来ました。

 

静かと言うのは、元旦に訪れていたホテルのニューイヤーブッフェを控え、家族間の集まりを自粛したためだ。

 

 

お雑煮は母が作ってくれた

私は、ホームベーカリーでお餅ができる事を急に思い出し、初めて餅つきメニューを使ってみた。

万が一うまく行かなかったら、サトウの切り餅がある!!

 

1時間半弱で、つきたてのお餅が出来た感動だ

冷めるまで待ちきれず、熱々のかたまりをちぎって丸め、お雑煮の中にいれた。

 

お雑煮って、こんなに美味しかったっけ

つきたてのお餅が殊の外おいしくて、お代わりまでしてしまった!!

 

まさに怪我の功名だ

コロナは憎いけど、そのおかげでお雑煮を美味しくいただくことが出来た。

 

不便なことを挙げたらキリがない。

でも去年1年で学んだことは、不要な外出を避けることから、一番必要なものと向き合う時間を見つけられた事かもしれない。

いつもと違う行動から、新たな発見と感動が得られることは、生きる原動力に繋がる

 

 


いつもは姉が作って持ってきてくれていた筑前煮。
今年は会えないので
作りました!
大量に作ったので、三が日美味しくいただきます

 

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