恵比寿ガーデンプレイスからほど近いところに、ファッション専門のスクール、「ESMOD JAPON」があることを、つい最近知った
日仏会館の近くです。
実はInstagramでパリのESMODのフォローを今年に入って始めたけれど、日本に学校があったとは目から鱗だった
ESMODと言うと、2006年の渡仏時代に遡る
当時通っていた国際写真学校SpeosのSTUDIOクラスで、パリ9区にある本校を訪れたことがある
(STUDIOクラスとは主に広告写真の撮影方法などの授業のこと)
ESMODの生徒さんたちが、自分の作品をモデルに着せて、ショー形式で発表するイベントがあり、ショーはもちろんバックステージのメイクシーンなども、我々Speosの生徒が自由に撮影をさせてもらえる機会に恵まれた
ESMODは知らなくても、ギュスターヴ・モロー美術館には訪れたことがある方もいるかも。
その右隣がESMOD PARISです。
SNSで、日本のESMODのオープンキャンパスの開催を知り、早速申し込んだ。
〜スプリングセミナー エスモードの学生を1日体験〜
実のところ、入学を真剣に考えているわけではなく、過去にパリのESMODとのつながりがあったことで興味を持ったという次第。そんな動機でも、快くセミナー参加を受け入れていただけたことに感謝です
オープンキャンパスの内容は、午前中が「複数の有名メゾンのデザイナーとして活躍してきたフランス人講師エロディ ビュレット先生によるデザインの体験学習」、
午後は「ミシンを使って縫製の体験授業」か、「服のボリュームを研究するパターンの体験授業」がえらべる。
せっかくなので経験したことのない、後者のボリュームの研究をチョイスした
セミナーの前にESMODの歴史についての説明を伺った。
1841年、アレクシス・ラヴィーニュが、パリ・フォンテーヌ通りに世界で初めてのファッション専門教育機関を創設したのが始まりとのこと
また、平面裁断メソッドを開発し教育本として出版、1845年、世界初のメジャー(巻尺)を発明、世界初のマネキン(人台)を開発と、まさかのトリビアな話題満載
そんなに歴史豊かな学校だったんだと今更ながら知りました
今度、パリに行った時は、改めてパリ校を訪ねてみよう
ご興味ある方はESMODのウェブサイトのこちらをご覧ください。
※エスモードインターナショナル代表のメッセージの下です
https://www.esmodjapon.co.jp/about/
さて、午前中は最新24年春夏パリコレクションの写真やファッション雑誌などから、キーワードやイメージをすくいあげ、白の画用紙にオリジナルコラージュを制作していく。
これをMood Boardと呼ぶ。
特別テーマが浮かばなかったわたし。。。それでも全然大丈夫!と講師の先生にアドバイスされ、思いつくまま気の向くまま、ピピっとアンテナが反応したイメージを雑誌から切り離し、画用紙に貼っていった
こうして出来上がったMood Boardを元に、午後はミニトルソーを用い、用意されている生地の中から好きな生地を直接貼り付けていく。
いわゆる、立体裁断と呼ばれる作業である。
これがなかなか難しい
普段、仕上がりが決まっている型紙から生地を裁断して服などをつくるが、立体的に凹凸のあるトルソーに直接生地を当て、余分な部分を裁ち落として形を作るやり方は、慣れていないためカットするのに勇気がいる。なかなか思うように生地を操れず、苦心した
11時からはじまり、途中お昼休憩を挟んで、午後は16:30までと、しっかりと時間が設けられているので本気で入学を考えている方にはとても刺激のあるセミナーだ
講師の先生方も、皆気さくで親しみやすい
慣れない作業で、午後もあっという間に時間が過ぎていった
初めはどうなることかと不安になったが、なんとか理想の形に仕上がりホッと一息
完成した作品を見て、デザインの講師であるトマ先生が「とてもクチュール的なドレスだね」と感想を述べてくれたのが嬉しかった
生憎の雨で、片道2時間かかる恵比寿だけれど、実に刺激的で有意義なセミナー体験でした
ご興味ある方、おすすめですよ!
高さが50センチほどのミニトルソー!!
可愛い〜
こちらは通常のサイズのトルソー
やっぱりギャザーは外せない
ミニトルソーに着せています
手に持っているのがMood Board
エビスビール記念館の庭に咲いていた枝垂れ桜
晴れの日にも見てみたい
この時はまさか自分がデザインする立場になるとは夢にも思っていませんでした