記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

新日曜美術館

2008年07月31日 21時38分16秒 | Weblog

土曜の朝は寝坊しがちだが、日曜は9時からの教育テレビ、新日曜美術館を見るのが楽しみのひとつ。
先週はうっかりして最後のアートシーンにぎりぎりセーフだった。
アートシーンのコーナーでは都内近郊はじめ、全国各地で行われている展覧会を紹介する。
今回は初めに北海道立近代美術館で開催されている藤田嗣治展を紹介していた。藤田嗣治さんは私の好きな画家である。詩人でもあり、劇作家、多彩な才能をもつジャン・コクトーや、瞳のない画風が特徴のモディリアーニ、パステルカラーの優しい絵のマリーローランサンなどエコールドパリを代表する画家達の時代を生きた。パリにいたとき、郊外にある藤田嗣治さんが晩年過ごした家を訪れた。とてもかわいらしいお家だった。アトリエの大きな壁にはランスにある教会の壁画の習作がある。シンガーのミシンもある。筆や絵の具もそのままだ。作品に取り組んでいる時は決して妻の君代さんを寄せ付けなかったそうだ。
芸術家は形にする喜びを知っているから、絵に限らず手作りのものを生み出すことが楽しいんだと思う。少なくとも私はそうだ。藤田嗣治さんはかつてテーラーの仕事をしていた事もあり、洋裁は得意なのだ。部屋には手作りの帽子、洋服が掛けられていた。キッチンには南部鉄器の鉄瓶、懐かしいアルミ製のお釜が当時のまま置かれている。
ああ、私も晩年はパリ郊外のアトリエで絵を描いていたい。



ランスの大聖堂ーシャガールのステンドグラス

fine ART photographer Masumi
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犬と散歩

2008年07月30日 22時50分25秒 | Weblog

今朝は少し風があって涼しい。駅までの道で4組のお散歩ワンコに出会った。
ポメラニアン、ブルテリア、コーギーなど。うち三組は二匹連れだ。
以前イングリッシュセッターとゴールデンレトリバーの合いの子を飼っていた。名をペルという。由来は忘れた。
無類の散歩好きで、お散歩の綱に触れただけ、もしくは「おさんぽ!」と発するだけで、たちまち目を輝かせ尻尾をブンブン振ってほえ立てる。
意地悪な私はわざと、同じトーンで「タタンタ!」と言ってみる。やはりペルはお散歩と勘違いをし、そっぽを向いて様子を伺う私に飛び掛かってくる。母音で聞き分けているのだ。
ペルが若かった頃は私が散歩係だった。お手とお座りとおかわりしか躾なかった為、子供の私にはたとえ中型犬とは言え、きつい散歩だった。何故って、綱を握っている手ごと引っ張られ、前のめりになってしまう。ペルは至る所を探検したいから私を力ずくで引っ張りまわすのだ。いつも帰り道は二人ともグッタリ。今朝見たお散歩ワンコ達は優秀だ。二匹もいるのに、みんなが相手を思いやって(?)優雅に歩いている...ように見える。
犬大国のフランスではそれはもう、躾は一流と言っても過言ではないだろう。メトロやレストラン、デパート、銀行あらゆる公共施設で見かけるワンコたちは、はしゃぐなんてことはあまりしない。犬さえもパリジャンになりきっている。メトロではご主人の「CHEZ TOI!」の一声でぴょこんと籠に飛び込みおすわりする。また雑貨屋では、ご主人が品物をみている間、綱の先、つまり人が持つワッカを自らくわえておとなしく座って待っている。なんて頭がいいんだろう。さすがフランス犬たちも充分な自由が与えられているのだろう。

fine ART photographer Masumi
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旅の醍醐味

2008年07月29日 20時38分12秒 | Weblog

今朝、めざましテレビで水泳の北島康介選手が北京での食事は合うかという質問に答えていた。ご飯もふっくらで、アジア人向きの食事に大満足している様子だった。監督も今までで1番だと誉めている。
今まで、15ヵ国ほど訪れたが、強く印象に残るのはやはり食事がおいしい国である。安いツアーだときちきちのスケジュールうえ、店内は日本人だらけの取るに足らない店に連れて行かれることがあり、その国自体の料理やスローフードを味わえないことが多いのでそれは例外。私が再び訪れたいとおもう国はスペイン。日本で食べるパエリアとは全く異なっていた。私が知っていたパエリアはお米がパサパサ。でも本場は魚介のエキスを贅沢に吸い込んだねっとりとしたお米なのだ。その味を知ってしまってからは、スペイン料理と名を売るレストランで注文する気がなくなった。自分で作った方がよっぽどおいしいからだ。ベトナムも捨て難い。留学したパリでは、さすがに旅行とは異なり贅沢は出来なかった。自炊が主だった。スーパーには沢山の種類のチーズ、それも日本の値段の1/3程度で手に入る。それと、ホールトマトとさっと混ぜたパスタにふんだんにチーズを入れたパスタがおいしい。借りた部屋にあった韓国製の炊飯器もよく使わせてもらった。日本の炊飯ジャーのような沢山のスイッチはない。「炊く」の一つしかない。しかもあっという間に炊ける。汽車が走るみたいな軽快な音を立てて。いくらパン好きの私でも、やっぱりふっくらごはんが恋しくなるのです。

オリンピック選手なら勿論のこと、お腹が満たされないと身も心も満たされないのだ。
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センスを磨く

2008年07月27日 03時37分21秒 | Weblog

昨日同じ部署のOさんにすすめられ、しばらくぶりにギャラリーめぐりをした。
好きか嫌いかは見に行ってみないとわからない。だから楽しい。たまたま寄った銀座の伊東屋でやっていた「光の風景・イタリア」がよかった。水彩の透き通った色がみずみずしさを与えている。光を感じる絵、写真が私は好きなのだ。
写真展を二つ見たが、あまりピンとこなかった。
メゾンエルメス8Fで展示されていたものは残念ながら高度過ぎて理解不可能な作品だった。バナナの葉に食べ物が盛られているものがズラリと並んでいる。食べかけや手をつけてないようなもの、様々だ。予備知識がなかったからまっさらな感想を述べる。見たくなかった。キレイとは言えない食べ残し。何を言いたいのか解らなかった。こう解釈するのが異常なのか、そこが知りたい。
パリの写真学校のカリキュラムに、MUSEEの時間があった。主に写真展、広告博物館を訪れる授業だ。郊外にでることもあり遠足気分の水曜日の午後が待ち遠しかった。
驚いたのは広告博物館でのこと。まだ小学生とも思えないちびっこたちが、床に座ったり寝そべって先生の話を半分聞きながら、画用紙に何やら書いている。先生はヌードの女性の写真を指していた。
まさに国の違いを感じた。
日本じゃ考えられない。フランスだけなのか?ただ、子供の時から受け入れられていると、大人になったからと言って恥ずかしいという感情はないような気がした。つまり性別の違いを見ているだけ、といった感じ。実際、乳癌キャンペーンの広告で胸をあらわにした女性の写真を街の至る所で見ることができた。日本でそんな看板が突如現れたら、大変なことになりそうだ。

銀座


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暑さを凌ごう

2008年07月23日 07時54分40秒 | Weblog

冷凍庫にへばりついた氷を、先日の連休にキレイに剥がした。日に日に冷凍庫が狭くなってきて物が入らなくなって来たからだ。そもそも何故異常に氷が精製されるのだろうか?温度設定は特別変えたわけじゃないのに。
その時、去年の夏に買ったアイスまくらを発見した。よくケーキを買うと入れてくれるジェル状の保冷剤に似たもので、固まらないタイプ。冷凍庫から取り出しバスタオルで巻いて枕にすると、ヒンヤリなのだ。この存在を知らなかった時は、夏と言ったらもっぱら「氷枕」だった。子供の時は熱が出て寝込むと必ず登場した。鼻をつくゴムの匂いが好きじゃなかったけど、頭を動かす度に響く、氷のぶつかる音がなんとも心地いいのだ。わざとゴロンゴロン動かしてみたものだ。ただ相当氷をいれないとすぐに溶けてしまいぬるくなる。その点このアイス枕はオススメです。
日中外出した後、体が暑くてたまらない時、体の内側を冷やして下さい。先日見たテレビでは特に首を冷やすことをすすめていました。私は肘の内側を水で濡らしたり、冷凍庫に転がっている保冷剤を滑らせます。すごくヒンヤリしますよ。
ほてった体を冷やすには動脈の走っている所、体の内側を冷やせばいいのです。
是非試してみてね。
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肩ぐるま

2008年07月19日 13時42分26秒 | Weblog

午後の東京駅。
地下の総武線ホームから長いエスカレーターを上がる途中、上から団体旅行の集団がおりてきた。日本旅行の旗を掲げたガイドさんの後ろを20代前後の女性ばかりが連なっている。その後ろに外国人親子も参加?4才位の金髪の女の子が父親に肩ぐるまされている。得意げに腕組みしているところがまたかわいい。まっ白なフリフリのワンピースも似合っていた。
それに引き換えたくましそうなお父さん。私だけじゃなく、前にいた女性もその親子を目で追った。
私は肩ぐるまの経験がない。肩ぐるまが出来ないほどのひ弱な父親だったというわけではない。この世にいなかったのだ。
今更卑屈になることはないけれど、肩の上からの眺めはどんなものだろうか?
今度生まれ変わったら体験したい



いただきもののひまわりです。マーガレットみたい
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コバエのきもち

2008年07月17日 21時37分27秒 | Weblog

今朝の電車の中で見た出来事。
ドア近くに立っている20代位の男性のうなじをコバエが歩いている。トコトコ向かう先は髪の毛の中。
気付かないのだろうか?
くすぐったいと思うのに。コバエにとって髪の毛の中とはどんな世界なのだろうか?

以前、歯科診療中にふしぎな光景を、アシストについた衛生士さんと見たことがある。
顔には水しぶきがかからないようにタオルをかけている。口と鼻だけが隠れないようにしてあるのだが、なんと小さなコバエが鼻からデテキタ!いや、ホントに!!
とっさに衛生士さんを見たら、目をまんまるくしていた
コバエはしばらく我々の回りを飛行したのち、再び患者さんの鼻の中に消えていった。
二人とも涙をにじませながら、笑いをこらえた。あのコバエにとって鼻の穴は我が家だったのかもしれない!

歯科医院を受診するときは、歯磨きをするのは勿論、お鼻のお手入れ、チェックを忘れずに!!しっかりみられています!!

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枯れ葉剤

2008年07月13日 20時05分00秒 | Weblog

知っているだろうか?枯葉作戦を...

6年程前、友人のAとベトナムに行った。サイゴン川の見えるホテル。毎朝麺の種類がえらべる具だくさんのフォーに大満足だった。念願のアオザイも仕立てて貰い、初エステにも挑戦!ホテルの前にあるレストランに毎晩通いつめ、揚げ春巻や蒸し春巻、空心菜の炒め物、バインセオにはまっていた。
町は決してきれいとは言えない。通りはバイクで溢れかえっている。もたもたしているとひかれそうだ。物乞いをしてくる子供たち。シクロやバイクの運転手もひつこく、勧誘してくる。なぜかたいてい歯がおっかけている!!思わず噴き出しそうになるが、無視するしかなかった。うっかり笑顔をみせると、延々つきまとわられるからだ。
そんな喧騒の町で、目のやり場に困る姿が必ずあった。
枯葉剤の後遺症による奇形の人達。あの時の私は無情にも奇異の眼差しを投げつけていたと思う。町の至る所で見かけるその身体がベトナム戦争が終わっていないことを表していた。
ベトちゃんドクちゃんは私がちょうど小学生の頃に生まれた。子供ながらに生き続けられるか疑問な姿だった。そのベトちゃんも昨年この世を去った。ベトナムから帰国後図書館でフォトジャーナリスト中村梧郎さんの写真集を借りてきた。目を見張る現実。改めて五体満足な身体に感謝した。
横浜市民ギャラリーで一部展示されていた中村梧郎さんの写真。7/26迄赤れんが倉庫手前のJICA横浜ホールで写真展が開催されていると知り足をのばしてみた。実物を見たのは初めてだ。枯葉作戦を命じたのはJ.F.ケネディだと今知った。そうだったんだ。
去年マンハッタンのプレジデント・ギャラリーで「中村梧郎の枯葉剤AGENT ORANGE」展が開催されたとある。この展示により多くの市民がベトナムで起きていた事実を知ることとなった。今まで彼等はベトナム帰還兵に生じた枯葉剤の爪痕しか知らなかったのだ。
来月は八月です。戦争があった事実を、ベトナム戦争から33年経った今でも奇形の子供が生まれてくる枯葉剤の深い傷痕を受け入れなければならない国が存在する事を、知る必要があるのだ。

fine ART photographer Masumi
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視点神奈川展

2008年07月13日 16時59分15秒 | Weblog

いつものことだが、自分の作品を見に行くと、じっくり見ることができない。本当は見たいのに
なんだが気恥ずかしい。
今回は関東一次選考通過作品のお部屋があり、突き当たりの壁の中央にいた。場所はよかったほうだと思う。ホントなら、真っ先に自分の写真のそばに行きたいのだが、大人げない気がするので、端から順に見ていった。そして御対面!思わずニンマリしてしまう入選作品の中でお気に入りを見つけた。タイトルは「口をあけて」。
幼稚園だろうか。小児科の先生らしき白衣を着た男の人が目を細めて大きく口を開ける子供のノドに向かって何か吹き掛けている。消毒薬?イソジンか何かだろう。
怖いのをこらえて大きな口を開けてる姿は勿論、順番待ちの子供たちが可愛い次に呼ばれる女の子は先生が言う言葉に反応して同じように口を大きく開けている。
なんともほほえましい一瞬だ。ふと私が幼稚園の時、スイカ割りの順番待ちを写した写真を思い出した。みんな正座をして自分の番を待っている。今見事に割った友達に思わず立ち上がって手を叩く男の子。私はまじめに座っている。
絶対に割る自信があったのに思いきり床を竹刀で叩きつけた。なぜって目隠しされてるから。だから見ている側も楽しいのだ。
幼稚園にお泊りの行事の一コマ。

この作品もそうだが、モノクロはやはり味がある。たった二色の中にたくさんのメッセージが詰まっている。今回展示した写真はカラーだが、やっぱりモノクロはやめられない。


写真は赤れんが倉庫とワールドポーターズのあいだのサークル歩道橋から見た風力発電(eolienne)

fine ART photographer Masumi
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秘密の話

2008年07月12日 12時34分27秒 | Weblog
子供の頃って、秘密の話大好きだった。友達の間で交わすくだらないヒミツ。『ヒミツなんだけどね!」という台詞を聞くだけでドキドキした。でも聞いたヒミツを守り続けるのは私には難しかった。だって黙っていられない。体がむずむずして早く誰かに打ち明けたい。私、知ってるの!って感じ。
だから秘密がバレたとき気まずくなるけど、実はみんな知っていることが多かった。
以前職場で、「まだ誰にも言ってないんだけど、退職したいと思ってるの」と相談されたことがあった。さすがに今は、ばらすなんてことはないが、秘密にしておいてと言う話は聞きたくない。むしろ私も知りたくない。あるとき違うスタッフから、「○○さん退職するみたいですよ」と言われびっくり。またあるときはさらに別のスタッフからも。なーんだ。秘密と前フリをしておきながら、みんなに話してるのね
つまり秘密なんて守られないし、秘密と言って話をする人も確実に秘密が保たれることをはなから期待してはいないのだとはじめて悟った。
秘密の話、好きですか?
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