記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

美しいノート

2009年06月29日 20時08分23秒 | Weblog
毎年この時期になると車内で中間試験の勉強をしている学生を見かける。
私も電車通学だった学部の2年間は片道1時間が貴重な暗記の時間だった。

蛍光ペンに塗られ過ぎたノート(どれが大切なのかわからない)、ルーズリーフにきちんとまとまっているもの、書きなぐったと思われるわら半紙など様々だ。
今日の学生はルーズリーフだった。遠目からだから内容はわからないが、きちんと整理されていて目にやさしい。赤の透明な下敷きを載せて隠した所を頭の中で一つ一つ答えているようだ。
私が学生の時はこんな便利なものはなかった。わたしはやはりルーズリーフ派。ただし、ファイルはいらない。電車の中では両手がふさがって持ちにくいし、重いだけだ。だから私はルーズリーフを縦半分に折り、折れ線を境にして左側に質問事項を書き、右側には解答を書く。それを裏にも続ける。だいたい1教科につきルーズリーフ5枚くらいかな。単語のように答えが短いものだと、ルーズリーフをさらに半分に折って使う。レポート用紙だと使っているうちに薄くて折れ曲がってしまう。ルーズリーフの程よい厚みがいいのだ。使い方は折った状態で質問を読み、答えてから裏返しをして解答を見る。ただそれだけ。でもわたしはこのシンプルなやり方が結構好きだった。中学の時はリングで束になった暗記帳があった。あれも嫌いじゃなかったけど、やたらに増えてしまい邪魔になる。プラスチックで出来たリングはすぐバカになってしまい閉まらなくなる。金具のリングは一度指を挟んで以来、使いたくなくなった。
ルーズリーフ暗記法、いまでも多分このやり方で覚えるだろう。ただし、残念ながらあくまで暗記用だ。しばらくするとコロリと忘れてしまう。
記憶を維持させるには納得のいく理由が必要なのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名刺

2009年06月27日 21時45分59秒 | Weblog
昨日、突然名刺のデザインを考えて欲しいという依頼を受けた。
ロゴはすでにあるのでレイアウトが勝負。比較的レイアウトは苦にならないので指示されたもの以外に私が好きなデザインを2つ作った。
日本も海外もたいてい名刺の向きは横が定番だ。だがわたしはプライベートの名刺は必ず縦と決まっている。なぜか。縦だとすっきりして見えるからだ。そう、本の表紙のイメージである。そして珍しい縦はそれだけで記憶されやすい。あれだけの小さな紙にいかに自分を表現するか。個性丸出しの方が相手にインパクトを与えるのだ。ただ、ガチガチの会社の名刺には向かないのかな。いや、なおさらだと私は思う。
今回作成した中で人気だったのはやはり縦のデザインだった。
そこで改めて最近感じたこと
依頼された内容だけを制作するのではなく自分の好きなものを作ることは意味があることなんだと思った
今迄は余計な事だという思いが先にたって、本心を押し殺していたからだ
思うに、依頼された内容をうまく自分の中で消化しきれず満足のいかない作品よりも、自分の色があふれでている作品のほうが相手の心を打つような気がする。必ずしもそうではないけどネ


fine ART photographer Masumi
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つづき

2009年06月21日 19時42分54秒 | Weblog
鎌倉駅までの道のりは、暑い日差しの中では長く感じた。鶴岡八幡宮の境内につながる道へ入ると大銀杏のある大石段、舞殿のある広場に出た。舞殿は静御前が義経を慕い心を込めて舞った若宮回廊跡に建っている。いつもはがらんどうとしているが昨日は違っていた。舞殿を囲む人だかりが出来ている。神前結婚式だ。こういった公共の場で行う式は日本人だけではなく外国人観光客の目を楽しませてくれる。私達は式を見ながらお弁当を食べた。正直、境内でお弁当を広げている人は私達だけだったが
Tさんが持って来たのは白髪ネギとザーサイの胡麻油の炒め物。まさに酒の肴。T家のお手軽総菜の一つだそう。かんたん、早い、おいしいが一番。行きの車内でビールを欲していたT'さんはもう押さえられないといった様子。夜の飲み会迄我慢我慢
みんな満腹になったところで、もう一組目の式が始まった。
急な階段を登りきって振り返ると、赤い鳥居が二つ一直線状に見えた。ルーブル美術館のピラミッドの広場からカルーゼル凱旋門、凱旋門、ラ・デファンスの新規凱旋門が一直線状に見えたのを思い出した。計算された美しさである。
本宮でお参りをした後、みんなで鳩みくじをひいた。私の提案でみんな一斉におみくじを開けた。結果は、なんとわたしだけが凶思いもよらぬ結果に撃沈してしまっただが、書いある内容はそれほどでもなく、ホッ。さあ、日帰りツアー最後の行き先は大仏様
江の電のホームに向った。ずっと前にUと来たとき、ホームに鎌倉の背景のプリクラがあったのを思い出し、みんなで撮りたいと思った。同じ場所に現存しているプリクラを発見すると思わず走り出し、カーテンを勢いよく開けた。するとカップルが中にいた
「カーテンが閉まってる=使用中」だと言う事を理解出来ていなかったのだ。
なんで人がいるのか不思議に思ったくらいだった。思わずビックリしてその場を去った!
あまりの異常な行動にT’さんはお咎めの言葉を発した!!
確かにそうだ。謝りもせずに逃げて来たのと同じこと。ごめんなさ~い。
その後念願のプリクラを撮る事は出来なかった4両車両の藤沢行きの江の電がホームに入って来た。ホームにあふれていた人が見事に呑み込まれた。
長谷から大仏様迄は約15分ほど。閉園時間30分前に着いた。大仏様をバックに記念撮影を撮ってもらうと、あまりにも人物の方がアップすぎて大仏様がなんだか申し訳なさそうにうしろに写っていた。大仏様と奈良の大仏様、どっちが大きいのかという質問の回答。奈良は像高14.98m、台座3.05m、台座約130t、下から見上げたときの高さ18m、重さ約250t。鎌倉は像高11.3m、台座2.05m、台座を含む高さ13.35m、重さ約124t。やはり奈良のほうが大きかった。
Tさんが大仏様の手を指して水かきがある事を教えてくれた。「水も洩らさずに衆生を救う水かきのある仏の手」なのだそうだ。全く気付かなかった。知っていましたか?


本日のひとカラの採点結果。曲は"Piece of my wish"

fine ART photographer Masumi
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日帰り鎌倉ツアー

2009年06月21日 01時56分42秒 | Weblog
今年も紫陽花の季節が終わりに近づいてきた。
よりによって今日は快晴。最高気温は27度だそう。駅のホームで早速かき氷を食べたい衝動にかられた。
久里浜行きの電車で各自の最寄り駅から合流する。みんなが揃ってから北鎌倉まで一時間弱あるのでランチをとる予定だ。電車やバス、車の中で食べるゴハンってなぜかおいしい。車窓を駆け抜ける景色が新鮮でワクワクする。
東京駅に着いたら4人掛けの席が空いた。みんながそろったので私のキッシュから。初めて食べるダブルTさんは感動してくれた。いい大人が4人、車内ではしゃいで食べている姿を隣のボックスに座った家族が珍しそうに見ている。思わずお裾分けしたくなってしまう。北鎌倉まで45分しかない。ゆっくり食べていたのでみんなが持ち寄ったおかずを広げることは出来なかった。
北鎌倉でほとんどの乗客がおりた。まずはお決まりの明月院へ。紫陽花の垣根になっている場所では毎度の事ながら人であふれていた。遅すぎたかと思われた明月院の紫陽花は満開だった。紫陽花の時期に訪れたことのなかった友人たちは蒼一色に包まれて癒されたようだ。私はピンクを見たかったな。入口でもらった明月院のパンフレットに写っている幻想的なうさちゃんはここで飼っているようだ。小屋が境内にあったが、「本日はお休み」と書かれた札がぶら下がっていた。こんなに立派な小屋があるのに一体何処に出掛けているのだろうか。
団体様集合場所の脇から竹林の小道が続いている。正に鎌倉は京都を感じさせてくれる。帰りに人混みの中で紫陽花の垣根をバックにして記念写真。後編へつづく



明月院のパンフレット。 今度はうさちゃんがいる時に行ってみたい

撮影:Tさん

fine ART photographer Masumi
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

娘の父親

2009年06月17日 20時31分43秒 | Weblog
東京駅発丸の内線荻窪方面行きのホーム。
今朝と同じ時刻に必ず現れる親子がいる。私立の小学生の女の子と父親だ。まだ小学生2年生くらいじゃないかな。いつもお父さんと手をつないでやってくる。いままではホームで見送っていたが、最近は父親も一緒に電車に乗っている。そうそう、見送っていた時は、電車の扉が閉まると、娘の姿は見えなくなるのにじっとこちらを見つめる目と合った時があった。代わりに手を振ってあげればよかったかしら。
しかし見ていて飽きない。父親にとっては一番ちいさな恋人みたいだ。母と娘のツーショットよりも父親と娘の姿に惹かれる。父親のぎこちなさと、まだまだ子供でも、一人前の女性のしぐさをする娘の姿がおかしいからだ。


fine ART photographer Masumi
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しあわせな香り

2009年06月17日 07時13分31秒 | Weblog
朝のホームで電車を待っていたら、ふわぁ~んとパンの焼けるいい香りが鼻をくすぐった。
深く深呼吸してあらためて香りを味わった。パンの焼ける匂いってほんっとしあわせな気持ちになる
お米が炊ける匂いもまたちがったしあわせな香りだ。
 8年ほど前に、扁桃腺の摘出手術をしたときのこと。
手術は全身麻酔で行い、手術室の天井を見ていたら、いつの間にか自分のベッドに戻っていた。もう忘れたが痛みは相当だったと思う。しばらくは何もたべられず、水を飲むことさえしんどかった。だから水に浸したティッシュを舌にのせ、上アゴに押しあてて僅かな水分を含んだ。それを繰返した。病院食は徐々に水溶物から固形物へと変わっていくが、痛いくらいなら食べたくなかった。毎度手を付けないお盆を見て看護婦さんに怒られた
まだ固形物になるまえ、お味噌汁のうすーい汁とお粥の汁だけが出たときのこと。湯気と共にお米の香りがした。お米は一粒もないのに香りだけが主張していた。お味噌汁も通常よりかなり薄めなのだが、しっかりだしの香りがした。しばらく水しか入って来なかった私の体は、懐かしいこの香りを心から歓迎していた。香りを感じたい時って思わず目を閉じてしまう。あのときほど、お味噌汁やお米の香りがいとおしいものだと感じたことはなかった。病気の身体でなければあたりまえのことにありがたみを感じられないのだ。最近家でお米を炊いていないなあ


fine ART photographer Masumi
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つまづいたっていいじゃないか

2009年06月14日 16時21分00秒 | Weblog
久しぶりに相田みつを美術館を訪れた。
東京国際フォーラムに移転してからはこれで2度目かな。
館内はあたらしくなったような、前回の記憶がないのでそう感じた。作品の多くはすでに記憶しているものが多いが、今私が欲している心のコトバが3つあった。ひとつは「つまづいたおかげで」
もうひとつは「道」、そして「根さえしっかりしていれば~」。他に気に入った作品があったが、ポストカードにはなっていなかった。後ろ姿というタイトルだったような。
相田みつをさんの作品が認められたのは60才の時だった。それまでただひたすらに自分を信じて筆を執り続けたのだ。そこには誰かの為ではなく自分の為に、自分が信じるものの為に、まっすぐに求め続けた揺るぐ事のない信念がある。
遅いデビューの7年後、この世を去った。
 先日スポーツ大陸という情熱大陸のスポーツ版を見た。フェンシングというスポーツをを日本に広めた太田雄貴選手。
本場フランスチームの一員として、見事なプレーを見せた。そして日本人選手初の世界ランキング1位に立った。インタビューに答えた彼はこんなことを言っていた。「ひとの為や誰かの為ではなく、もう一度、自分の為にフェンシングを楽しむ事が結果的にみんなの為に、応援してくれるひとの為、会社の為になっていて、日本人選手の為になっているのだとわかっただけでも大きな収穫だった。もう一度、自分の為にやりたい。」
一見自分勝手ともとられるコトバだが、真実なのだ。だれかの為に、の「為」には よくよく観察してみると必ずしもそうでないことが多い。結果的に誰かを傷つけてしまうことだってある。そして相手にとってもありがた迷惑な話でもある。
自分もまわりにも精神的なエコは、自分に正直であることが第一条件なのだ。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポイント故障

2009年06月13日 17時20分44秒 | Weblog
銀座へ出かけようと、いつものホームに向かうと、スーツケースを引きずる外国人の集団がこちらに向かってくる。下りホームには赤いラインがデザインの成田エクスプレスが止まっていた。上りの電光掲示板を見ると時間が15分遅れた時刻が提示されている。下り側にはポイント故障と文字が流れていた。
上りも下りも大幅に時間が遅れそうな様子。私は時間が限られている用事ではないから構わないが、成田空港に向かう人は大丈夫だろうか。
万が一乗り遅れた場合、次の飛行機の手配はされるのだろうか。
 大学の卒業旅行でスペインを訪れた時のこと。帰国日の朝空港で、チェックインに向かったツアコンのTさんが戻ってくるとこう告げた。「飛行機の不具合の為、明日出発になりました」みんなしてあいた口が塞がらなかった
手際よく空港の近くのホテルが用意されホテルにチェックインした。さてどうしようか。降って沸いたおまけの休日。仕事がある人たちは早速電話を掛けまくっていた。
結局その日はみんなで闘牛場に行くことになった。珍しく誰も行っていなかったからだ。映画血と砂でシャロンストーンが言っていたように場内から「オーレ」の声が沸き上がった。正直私はあの文化には馴染めなかった。隣に座ったなおちゃんは闘牛士が角に刺されることを心配して怖かったと言うが、私は急所を刺されてドサッと倒れた牛を見た瞬間、涙がこぼれた。どうせ殺されるなら、一撃してほしい。何本も矢が突き刺さるのは見るに耐えない。
あの後、倒れた牛は食肉として売られるとツアコンのTさんが言っていた。まあ、こんな感じの休日だったが、時間に余裕がない人はたまったもんじゃないだろう。流石に海外に来ていれば諦めも早いかな。
銀座から東京駅に戻るとまだポイント故障の復旧作業が続いているようで、エクスプレスは運行中止、総武快速線も再開未定のアナウンスが流れていた。家に着くのは何時になるかしら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

栄えある4等!

2009年06月08日 20時38分13秒 | Weblog
年数回ある地元駅ビルの抽選会。今回は写真のプリントを40枚以上頼んだこともあり計11回ガラガラが出来た。

前々回はたまたま私の前にいたおばさんが5千円の商品券を見事ゲットしたので、わたしも当てる気満々で臨んだら当たってしまったこれって気合いが大切今回は一番高い商品券の2万円を狙ってガラガラ回した。11回もあると途中で何回まわしたか解らなくなってくる。初めのほうは赤玉ばかり。赤は参加賞のポケットティッシュ。駅前で配られるパチンコ屋のよりもたっぷり入っているので旅行には重宝する。
五回目ほどで黄色の玉が飛び出した。「おめでとうございます。4等です」の声に思わずにんまりつづいて緑色の玉が転がってきた。これは100円の商品券。結局、ポケットティッシュ9個と2100円をありがたく頂いてきた。去年はたまたまお醤油がなくて、あてるならお醤油と胸の内で念じながらガラガラしたら見事にお醤油ゲット。念ずればなんとやら。別にお醤油が買えないわけじゃないんだけど、欲しかったものをガラガラで当てるのは実に楽しい気分だ。降って沸いたお金はすぐに使いたくなるのが私の悪い癖。早速商品券で欲しかった物を買いに向かったら売り切れだったダメもとでお取り寄せをお願いしてきた。だから今回はまだ商品券はお財布の中である。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天然酵母パン

2009年06月07日 20時12分59秒 | Weblog
先日知った天然酵母のパン屋さん、ドリアンさんからパンが届いた。パリのポワラーヌに似た大きな田舎パンがオススメのようだ。ネットで見ていたらどれもこれも食べたくなったが、まずは定番の田舎パンとライ麦100%のずっしりパン、くるみパンとピーカンナッツといちじくパンを注文した。
最近は噛み応えのあるパンがないように思える。ふわふわしたパンも好きなんだけど、たまに食べたくなるのだ。ドリアンさんのパンは噛むほどに味がにじみ出る感じ。わたしは特にいちじく入りが気に入った。ほのかに甘さが漂い優しい味がする。ナッツの心地よい歯ごたえもうれしいライ麦100%は袋を明けた途端、酸味が漂った。堅さは十分だが、そのままでは酸っぱい。やはりクリームチーズと一緒がいいようだ。クリームチーズはTさんから教えてもらったサンタンドレが合いそうだ。用意しておくべきだった。近々ゲットしておこう。
久しぶりに味わい深いパンにめぐり逢えたと同時にパリが恋しくなった


小型の段ボールが届きました!

ピーカンナッツ&いちじく

パリのポワラーヌで食べたタルティーヌ

5年ほど前1週間ホームステイした時に訪れたポワラーヌ。留学時代は高くて行けなかったのだ。

fine ART photographer Masumi
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする