講座の最後の質問コーナーでのこと
「認知症の方の運転免許の返納は、自己申告なのか、それとも病院などと警察が連携されていて、返納を積極的に勧めるのか?」と言った内容が挙げられた。
質問された方は、つい最近免許センターへ更新手続きに訪れたと言う。
そこで、ご高齢の男性が自分で運転してきた車のエンジンを突然かけることが出来なくなってしまった状況に遭遇したのだ
免許センターの職員が対応したが、そのあと、どのようにその男性が帰宅したかは不明とのこと。
ただ、そのような状況を目の当たりにし、本人ではなく、社会的な対応がどのようになっているのかを確認したかったのだ。
現状、周知の具体的な対応はなく、警察署で詳しく尋ねて頂くこととなった。
実は似たようなことが家族で起きていた。
今年の初め、久しぶりに運転をした父が、ハンドブレーキの外し方をど忘れしてしまったらしい
外出先から戻ったら、何故か車庫の前に車が横付けされていたことがあった
さすがに本人も不安になり、それ以降は運転をしていない
免許を返納するいいキッカケになればいいと、私は好都合に受け取った
ただ、それと同じように、突然今まで習慣になっていた動作が、全く出来なくなると言うのは、実に危険
違う講座受講者から、こんな意見も飛んだ
「安心して免許返納したくなる社会に変わることが先決だ」
つまり、車がないと生活することが困難な地域などは、安心して移動できる手段と、気軽に利用できるシステムづくりを確立することから始めるべきだと訴えたのだ。
まさに理想の世の中だ
車の免許に関しては、自分だけでなく他者への影響が生じる可能性が高いので、自己申告の返納のみに頼るのは、常にリスクと隣り合わせだ。
認知症と診断されている場合には、確実に返納を求める診断書を主治医が警察に届ける義務を設けたほうが良いのではないだろうか。
コメントありがとうございます。
今までそのようなご指摘がなかったので、全く気づきませんでした。
調整してみますので、ご興味ありましたらまた当ブログに遊びにいらしてください。