記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

レール

2009年07月30日 21時41分01秒 | Weblog
丸ノ内線の先頭に乗ると、運転席を透してレールが見える。
明るい車内からだからか、ヘッドライトが暗く感じた。
目がいいほうではないので、コンタクトで矯正していても視界は明瞭でないと不安だ。レールが遠くまで見えない
地面と違ってレールの上を運転するのはどんな気分なのだろうか。
私は決められたレールの上を運転するのが大の苦手だと思っている。車でも、長過ぎる一車線のトンネルは発狂しそうになるこんな私に運転させたらすぐに脱線するだろう。
人生でも同じである。親が敷いたレールを見事に踏み外し、ない道を歩いた事もある。まだ若い時はそれでもレールにしがみついていた。しかしそこからは何も生まれないのだと気付いた。生まれないどころか自分や親を責める感情が芽生えた。こんな悪い芽は大きくなる前に摘み取らなければならない
誰かのために自分の人生を犠牲にする気は毛頭ない。
いつしかそのレールも私には見えなくなった。
レールがなくてもちゃんと自分の足で歩いている。そして常に自己責任という重い荷物を背負っているのだ。


fine ART photographer Masumi
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ありがた迷惑

2009年07月29日 00時07分39秒 | Weblog
先日の飲み会での出来事。
最近出た雑誌に掲載されていたワインバーを友人が見つけ早速訪ねてみた。
かなりこだわりのバーらしく、とある銘柄のワインは世界でも一番の品揃えだとフランス人も絶賛したという。
ワインは好きだが、国や銘柄にはこだわらないたちだ。おいしければそれでいい。なおかつ安ければもっとウレシイ!

店内にはすでに一組のお客さんがいて、彼女らは常連のようだ。年は50近いんじゃないかな。話の流れからフランスにも滞在経験があるようだ。ちょっぴりお姉さんぽい雰囲気が漂う店主の説明を受けた後、初めのオーダーに迷っていると隣の2人連れが話しかけてきた。自分たちが今飲んでいるワイングラスを友人の顔に近づけ香りを嗅ぐように催促する。奥に座った私まで嗅ぐ羽目になった。初対面のこちらとしても悪い気がしてしまう。さらにシェリー酒がオススメといってきた。正直シェリー酒は苦手なので伝えると、これは通常のシェリー酒とは異なり飲みやすいとひつこくすすめてきた。私、この時点でギブアップ
友人同士で飲みに来た時はエキストラは必要ないのだ。気兼ねなく飲みたいから来ているのになんで知らない人と外面で話さなきゃならないのか。
顔でにっこり笑って腹の中では辟易していた。
1時間ほどして遅れて来た友人に向って、今度は自分たちがオーダーしたアラカルトを食べてみなさいと言う。同じものを今頼んだのだから結構ですと断ると、「じゃあ、新しく来たもので返してくれればいいから」という有様。
決して冗談ではないのだ。遠慮をして断る友人を見かねた連れのひとりは、なんと、友人の取り皿に生ハムを置いた
こんなおせっかいな他人と楽しく飲める訳がないのだ。
平気な人もいるんだろうけど私はムリ。次回からは即刻退場します!


fine ART photographer Masumi
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折り鶴

2009年07月24日 00時20分58秒 | Weblog
先週の仕事帰りの車内。ハタチ前位の男の子が私の横に立った。なにやらカシャカシャ音を立てながら手を小刻みに動かしている。直接見るのも悪いのでそれとなくちらりとみると青い折り鶴が指の間に見えた。ほんの一分足らずで折りあげると、リュックに手を突っ込み水色の折り紙を取り出してまた折り始める。実に機械的な動きだ。一体何羽折ったのだろうか。久しぶりに私も折りたくなった。(私、幼稚園の頃折り紙先生と呼ばれていました!!)

小学生のとき、隣のクラスに病気で長期にわたり休んでいる生徒がいた。学年で折り鶴を作る話があがりひとりあたり5羽くらいを折った。折った鶴はクラスごとにまとめられ糸ですべてがまとめられた。綺麗なグラデーションの鶴。隣のクラスの級長がその子の家まで届けた。あの頃は私も千羽鶴がほしいなあと思った。
今でも千羽鶴を折る習慣があるのだと感心した。
電車の男の子も、大切な人に折ってるのだろう。願いが叶いますように


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プレゼント

2009年07月20日 20時48分59秒 | Weblog
午後から友人の誕生日プレゼントを探しに銀座へ出た。
8/9まで資生堂ギャラリーでやっているヘルシンキスクール写真展も見る予定だった。 ところが月曜日は定休日だと資生堂ギャラリーの自動ドアを抜けてから知った。がーん。祝日はやろうよっ。
こうなったら友人の誕生日プレゼント探しに賭けるすでにデパート三軒調査済み。だが一目惚れするアクセサリーはなし。妥協は許されない。なんていうか、ブランドものは好きじゃない。どこのデパートいっても同じデザインがあるからだ。なるべく希少価値のある、デザイン性の優れたものがいい。結局5軒目で見つけた。ほんとはターコイズを使ったものをさがしていたが同じデザインは一点しか作っていなかった。
友人はピアスを開けている。わたしも秋には開けたい。友人のプレゼントを無事に見つけることが出来たので、まだ開けていない私自分の分まで買ってしまったお会計する時にお店の人に、まだ開けていないんですよと告げたら、「痛くないですよ~」とアドバイスしてくれた。そしてざっと数えただけでも5個は開いている耳を私に見せてくれた。そこまで開けなくても

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現実を実感

2009年07月20日 13時39分31秒 | Weblog
おとといは友人たちと千葉の長崎亭で月一の飲み会だった。
なるべく早く飲みたかったのでスタートは5時。だから8時頃には充分いい感じにお酒が回っていた。二次会はなんとボーリング。ボールと一緒に転がっていくんじゃないかと不安だったが、意外にみんな真剣勝負だった。2ゲーム位いけるとみんなが思っていたが、1ゲーム終わった時点でどっと疲れてしまった。私はビリから二番目で79点。ストライクは一回出したもののあとは冴えなかった。学生の頃は受付でスコアシートと鉛筆を渡され、手書きだったが今は投げっぱなしで構わない。楽になったものだ。始めに書いた申し込み書にみんな漢字でフルネームを書いたらそれがそのまま電光掲示板にに写し出されていた。周りをみると名前だけをカタカナで書いていたりあだ名らしきものしか書いていない。御丁寧にフルネームで書く必要はなかったのだ。誰が見ている訳じゃないけど、なんだか恥ずかしくなった
そして、漢字だけの掲示板はなんだか中国人のグループみたいだった
次の日、案の定予期していた事態が起きた。普段使わない場所の筋肉が悲鳴をあげていた。くしゃみをしただけで脇腹に響いた。こうなると動きたくなくなる。たったの8ポンドの玉を投げただけでこんなにも身体ががたついてしまうなんて
精神年齢は若くても、肉体年齢には逆らえないのだ。


fine ART photographer Masumi
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名前

2009年07月17日 19時45分49秒 | Weblog
今朝の車内の話。
左前にいたおじさんの左手にはクリアファイル、右手には二色のボールペン。クリアファイルの中には女子高生の顔がズラリと並んでいる用紙ともう一枚は名簿の表。一瞬危ない人かと危惧したが、おそらく学校の先生なのだろう。写真を見ては名前を照らし合わせ、今朝の新聞の余白に名前を書いている。
人の名前も学校のように人数が多いと覚えるのも大変だ。生徒は担任の先生一人を覚えればいいが先生は違う。しかも「理恵子を恵理子」とうっかり間違えると生徒、はたまた親の信頼まで失いかねない。
こんな苦労をしている先生もいるのだと改めて知った。
私は複数の人の名前を覚えるのが苦手だった。顔は覚えても、自己紹介で聞いただけではコロリと名前を忘れてしまう。漢字を見なければ覚えられないのだ。漢字を一種の画像として記憶しているのだ。
歯科医師の時も同様。たいてい衛生士さんが診療台ユニットまで患者さんをご案内した後、我々が患者さんと対面する。改めて名前を呼ぶ会話は必要ではないが、私はあえて第一声を患者さんの名前で呼び掛けるようにした。
自分に置き換えても、先生がきちんと自分の名前を呼んでくれることは安心感を与えるからだ。
私にとっても名前を覚えることが苦痛ではなくなっていたので一石二鳥だった。
以前は、衛生士さんに聞かれても誰の事を話しているのかがわからず、レントゲン写真や歯型の模型を見て初めて名前が一致する状態だった。だって患者さんの顔を見ている時間よりも口の中を覗いている時間がはるかに多いんだもん


fine ART photographer Masumi
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子どもの顔

2009年07月16日 19時56分46秒 | Weblog
今朝、目覚ましテレビでイチロー選手を見た。
始球式をオバマ大統領が行ったあとの出来事。
オバマ大統領のサインをお願いしてはいけないと予め言われていたようだったのだが、直接オバマ大統領から提案を受けた。オバマ大統領がイチロー選手の目の前でサインを書いている姿が写し出された。直立不動のイチロー選手はビデオカメラのある方をちらっと振り返り、満面の笑みを浮かべていた。まるで小学生の子どもみたいな顔だった。
いつもクールなイメージだからなおさらおかしかった。大の大人に向かって失礼かもしれないが、ドキドキわくわくの表情がほんとにかわいかった。
大人でも子供の表情を持っている人って素敵だな。


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蓮をたずねて

2009年07月12日 21時13分23秒 | Weblog
今日は母の誕生日
東関東自動車道、佐倉インターからすぐのフランス料理、アンシャンテでランチをとった後、 川村記念美術館に立ち寄った。小学二年生の甥っ子には絵画鑑賞は飽きるかもしれないと思ったので、ひろい庭を散策した。実は蓮を見たかったのだ。川村記念美術館は庭がひろい。今回改めて知った。美術館は何度も来ているのだが、庭を散策したことは今までなかったのだ。
こじんまりした池に大賀蓮がふんわりと咲いていた。ふつう、蓮は朝一に咲き始め、昼過ぎには閉じてしまうものだが、運よく花が開いていた。隣の睡蓮の池には平べったいお皿のような葉の上に雨蛙が身動き一つせずにじっと佇んでいた絵本にでてきた親指姫がどこかに隠れていそうだ
雨蛙がいるということは・・・期待どおり池の中を覗くとおたまじゃくしがいる。水面にはアメンボがスケートしている。蓮が目的だったが思いの外自然に触れることができた。いつもゲームにかじりついてばかりの甥っ子には私が子供の頃に普通に体験した休日になった。そうそう、帰り道ではトカゲを発見。私が子供のときは尾っぽを踏んだものだ。くるくるまわるちぎれた尾っぽをながめては不思議に思った。頭がなくても生きていると。今思うと実に残酷な子供でした。後ろからきた親子の父親はやはり私と同じ事を思い出したのだろう。足で踏むしぐさをしていた。


園内のカフェにいた猫



私をパリにつれてって!
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タクシーの因縁男

2009年07月11日 10時23分37秒 | Weblog
先日名古屋で起きた事件。
タクシーに乗る時、男は閉まるドアに足が挟まったと因縁をつけ、お金を騙しとった。金額的には比較的小さい額であり、湿布代で勘弁してやると1000円でも構わない様子だ。
私にも似たような経験がある。初めての独り暮らしを始めた時、不動産屋に教わった細い路地裏の近道を運転していると、向かいからふらふらと歩いてくるおじさんがいた。危ないなあと思い徐行して通り過ぎたら、いきなりしゃがみこんだ。すると足を轢かれたと騒ぎだした。運転している人ならわかると思うが、自分の車が何かを踏んだかどうかはわかる。薄いものは判断しかねるが人の足ならわかるはず。でも轢いた感覚はゼロだった。半信半疑だったが、すぐに車から飛び出しうずくまるおじさんのそばに駆け寄った。
痛む足をさすり続けている。「病院にいってレントゲンを撮りましょう」と私が言うと、「病院は自分で行くから金をくれ」と言った。当時は歯科医師としての立場もあり、私一人の問題ではなくなる。きちんと診断がついた上で治療の必要性を見極めたい。 ところがお金さえ払ってくれればいいと言う。確定出来ない治療費は、今後ずるずるとつづく事だって考えられる。
私は病院に連れて行こうという意志をガンとして譲らなかった。
すると道に面した駐車場で洗車をしていたおじさんが一喝した。「お前、さっきも同じように騙してたじゃないか。足なんかピンピンしてるくせに。お姉さん気にしないで行きな。」と。
騙されたのだ。なんてふざけた奴だ。人が心配しておじさんの隣でしゃがみこみ、病院へ行こうと言っているのに。正直呆れた。なんて無駄な時間だったんだろう。バカらしくなり車に乗りこんだ。バックミラーに映ったおじさんがばつの悪そうに去っていく姿を一瞥した。
それ以来、その路地裏は使っていない。
後日知り合いに話をしたらそういう人を「当たり屋」と言うのだと知った。昔は結構いたそうだ。
善良(?)な市民をだます卑怯な人種だただし、冒頭の事件と同じく、犯人は大げさにはしたくないのだ。
嘘がバレるから。でも当事者だけで解決出来ない事のほうが多いと私は思う。目で見て明白でないものは、後々厄介な事になるのが常である。オレオレ詐欺も同様、自分が腑に落ちない事、判断出来ない事はその場しのぎではなく、適切な対応と第三者の存在が必要なのだ。
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勝沼ワイナリー

2009年07月05日 22時01分24秒 | Weblog
昨日ははじめて会うYちゃんの彼と3人で遅くまで家飲み。
布団に入ってからも話がつきなかった。ただ友人が先に寝入ってしまったのだが。
今日は勝沼へワインをゲットしに出掛けた。Yちゃんのお目当てのワイナリーを見つけることは出来なかった。いつもお昼はほうとうと決まっている。お腹も空いたので予め彼が調べてくれたほうとうやさんに向かった。有名なお店らしく、並んでいた。中に入る迄の間、駐車場の奥にあるぶどう畑で写真を撮った。まだ青いぶどうだ。まんまるのぶどうが愛らしい。夢中で撮影していたら、Yちゃんに呼ばれて中に入った。いかにもな佇まいに感激。壁には私の好きな古い振り子時計が時を刻んでいる。赤い秒針が一周するより振り子を眺めているほうが好きだからだ。縁側には簾が時折り風になびく。肝心のほうとうはかぼちゃが甘くて美味しかった。ほうとうはかぼちゃが命だと私は思っている。斜め右のテーブルで食べていた親子。子供が「なんでかぼちゃがはいってるの?」という問いかけに親は答えなかった。私からすればカボチャありきだ。あとから入れてみたなんていい加減なものじゃないのだ。
マンズワイナリーでは運転手ではない私は赤ワインをすべて試飲した。
有機ワインとゆずワインをお土産に買った。ゆずワインはシュースみたいだがキンキンに冷やして飲んでみたい。



皆吉

皆吉のお庭に咲いていた紫陽花

Yちゃん希望の赤い薔薇の写真をA1まで伸ばしました。
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