Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

沈丁花の香り

2015-03-19 23:26:56 | 日記
この時期になると通勤路にあるお家の庭先から、ふと良い香りが漂ってきます。
春先に咲く沈丁花の甘く爽やかな香りです


花はそれほど目を引くものではなくて、外側が濃紅色で内側が白色の小さな花が
まるで手毬のように枝先にまとまって咲く姿が可愛らしい程度なのですが、その
香りの豊かなことと言ったら、言葉では言い表せないほど

そもそも「沈丁花」という名の由来は、沈香のような香りを持ち、丁子のような
花をつけることからつけられました

中国では「瑞香」と呼ばれていますし、その香りは千里先までも届くほどという
意味合いで「千里花」「千里香」とも呼ばれます

秋に咲く金木犀もとっても良い香りですが草木の中で一番好きな香りと言ったら
やはりこちらの沈丁花の香りがダントツ

あの瑞々しい香りをいつでも楽しむことができたらなぁと思っていたところに、
とっても良い商品を見つけました


銀座にある創業430年という香老舗「香十」から発売されているオードトワレの
シリーズ「down to earth」のひとつである「沈丁花」。

クチコミでもその香りはまさに生花に近いと書かれていたので、ワクワクしつつ
早速取り寄せてみました

香水専門店ではないのでボトルはとってもシンプルなものなのですが、シュッと
ひと吹きしてみると、その香りの瑞々しさと豊かさにびっくりしました

どこかのお家の庭先から香って来ては、ふと足を止めて香りを楽しんでしまう、
まさにあの瞬間の香りだったのです

オードトワレなのでそれほど香りは長続きしませんが、他の香水と違って時間の
経過による香りの変化があまりなくて、沈丁花のお花の香りだけを楽しむことが
できるすぐれものです

いまの季節は生花の香りを十分楽しめますので、沈丁花の季節が終わってから、
出がけに身に付けたり室内にひと吹きしたりして、香りを楽しむつもりです

久しぶりに好きな香りのトワレに出会えて、とっても幸せな気分になりました