Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

今週東京では桜が開花しました

2015-03-27 23:35:00 | 季節行事
今週月曜日、東京ではとうとう桜が開花しましたね。東京の開花基準となるのは
靖国神社にある標本木で、5~6輪以上の開花が開花基準なのだそうです

春にたくさんの人々の目を楽しませてくれる桜ですが、もともと桜の「さ」とは
山の神様、「くら」は座する場所という意味なのだそうで、あの花の咲いている
辺りに山の神様がいるというのが名前の由来なのだとか


古来の日本で桜といえば、主流は野生種の山桜。花と葉がほとんど同時に出たり
色が少し濃かったり、また咲く時期もかなりばらつきがあるようですね


それに対して今の桜の主流は染井吉野。日本に自生していた江戸彼岸と大島桜の
交配で生まれたとされており、江戸末期から明治初期にかけて、江戸の染井村で
育成されたのが始まりです。

園芸品種で種子では増えず、接木で増やすしかないものですが、葉が出るまえに
花が咲く華やかさから人気を博し、明治の中頃から急激に植えられ始めました。
原木からのクローンのため開花時期は気象条件の同じ場所ならほとんど同じで、
一斉に咲いて一斉に散るのが特徴です。

淡いピンク色の桜が満開になると、まるで一面霞がかかったように見えて、昼は
春の青空に良く映えますし、夜には少しの明かりでもまるで花が光っているかの
ように明るく見えます

日本人は花を愛でるのが好きですが、ことに江戸時代からは、花見といえば桜

江戸時代の女性達は花見のために新しい着物を誂えたり、もっと裕福な女性達は
いくつもの新しい着物を綱にかけて幕の代わりにする「小袖幕」を張ったりと、
花見は特別なイベントだったようです

我が家でも今年は家族でお花見を楽しみたいので、近所のお花見スポットを良く
調べておこうと思っています