Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

フランス料理教室【2015年7月】

2015-07-17 23:29:31 | フランス料理
今回で5回目となるフランス料理教室。とても人気のお教室なので、いつも予約を
取るのがとても大変なのですが、申込み開始時刻ぴったりに予約メールをお送り
しているおかげか、なんとか毎回参加することが出来ています


今回のテーマは「ビストロ料理」。ビストロはフランス語で「居酒屋」「食堂」
などのとても気軽なお店を指します。いつものレストラン風なお料理やテーブル
セッティングとは違って、シンプルな雰囲気になるようです


今日のウェルカムドリンクには「バージン・ブリーズ」というノンアルコールの
カクテルを。クランベリージュースとグレープフルーツジュースを合わせたもの
ですが、こちらにウォッカを加えると「シー・ブリーズ」というカクテルに





今日のテーブルコーディネートは、ビストロ料理に合わせて「クールモダン」な
イメージです。ナプキンもビストロにありそうな「カトラリーホルダー」という
折り方にします。

ナプキンを四つ折にして一番上の一枚を取り、斜め下に向かって折り返します。
2枚目を少し控えて同じように折って、1枚目の折り目に差し込んだら、裏返して
左右を中央に向かっており、再び裏返せば完成

今日はこのようにメニューカードを入れていますが、ここにナイフ&フォークを
入れたり、花一輪を挿したり、ハーブを1枝入れても可愛いそうです


テーブル全体は黒・白・ガラスで彩りをまとめたら、植物のグリーンを少しだけ
効かせればOK。家にあるものでできそうなコーディネートですよね


スレートのプレートなどもとてもモダンな感じで、お料理が映えそうです。形は
少し違いますが、我が家にも正方形のスレートのプレートがあるので、そちらを
使うことができそうです


ディスプレイコーナーはシンプルにガラスの花器に生けたドウダンツツジのみ。
グリーンがとっても鮮やかで目を惹きます


ここからお料理に入ります。まずは前菜となる「Rillettes de porc」作りから。
こちらはビストロの定番メニューで、一般的には豚肩ロース肉にラードや背油を
混ぜて作るそうなのですが、今日は脂身の多い豚バラのブロック肉を使います。



豚肉は塩コショウをして1時間ほど置いておき、オリーブオイルをひいたお鍋で
焼いて全面に焼き色を付けます。そこにスライスした玉ねぎ・潰したニンニクを
加えて軽く炒め、白ワインを入れてアルコールを飛ばします。


ローリエ・タイム・水を加えてお肉が柔らかくなるまで2時間ほど煮込みますが、
今日は圧力鍋を使って短時間で煮込みました。水分が多いとゆるくなってしまう
ので、煮込み終わってからある程度水分と油を飛ばしておきます。


ニンニクとローリエを取り除いたら軽めにブレンダーを回します。本来は煮汁を
取り出して豚肉をフォークで潰してほぐしたところに煮汁を加えて混ぜ合わせる
ものなのですが、今日は簡単に作業しました

ブレンダーで回す場合は軽めに回した方が、フォークで潰した食感に近くなると
いうことでした。塩コショウで味を整えたら冷蔵庫で冷やします。完全に冷める
前に2回ほど混ぜておかないと脂が片寄ってしまうので注意が必要です

今日はこれをパテ・ド・カンパーニュっぽく見せたいので、バットに入れてから
冷やし固めるのだそうです

このお料理は夏場でも冷蔵庫で1週間ほどは持つのだとか。便利ですね~


次は前菜2品目の「Carottes râpées」を作ります。ラぺとはすりおろしたという
意味ですので、人参はなるべく細かくするほうが良いそうです。

包丁で切ってしまうと断面が綺麗過ぎてドレッシングがうまくからまないので、
スライサーで千切りにするのがおすすめ



白ワインビネガー・マスタード・ハチミツ・塩コショウを混ぜ合わせたところに
オリーブオイルを加えてドレッシングを作り、千切りの人参とレーズンにかけて
混ぜ合わせたら、冷蔵庫で30分以上置いて味をなじませれば完成です



次はデザートの「Gâteau au chocolat」作りに入りますね。こちらもビストロの
定番デザートだそうで、実は家庭で作るバースデーケーキの定番でもあるとか
フランスでは日本のデコレーションケーキのようなものはあまりなく、こういう
シンプルなケーキが主流なのだそうです


刻んだチョコレートとバターを湯煎にかけて溶かします。今日は製菓用のものを
使っていますが家庭では板チョコで作ることがほとんど。ビターやダークなどの
普通の板チョコで十分だそうです


卵黄と牛乳を混ぜたものを溶けたチョコレートに混ぜます。


卵白は砂糖を加えながら泡立てて、角が立つくらいのメレンゲを作ります。


チョコレートのボウルにメレンゲを1/3加え、泡が消えるのは気にせずしっかり
混ぜ合わせたら、薄力粉・ココアパウダーを振いながら加え良く混ぜます。



それを卵白のボウルに入れて、今度は泡を潰さないようにさっくりと混ぜ合わせ
たら、オーブンシートを敷いた型に流しいれ、160度のオーブンで25分焼いたら
完成です。焼き上がりはふんわりしていますが冷蔵庫で冷やすと生地が締まって
しっかりした食感になりますので、2度楽しめるデザートです


次にメインを作っていきます。メインは「Poulet au vinaigre」です。リヨンの
郷土料理で、フランスでは鶏一羽を使って作るお料理ですが、今日は鶏もも肉と
手羽元肉を使って煮込んでいきます。骨付き肉が入ると美味しいのです



鶏肉は食べやすい大きさに切って塩コショウし、バターを溶かしたフライパンに
皮目から入れて、両面に焼き色がつくまでソテーします。スライスした玉ねぎ・
皮付きのニンニク・ローリエを加えて、中火で蒸し焼きにします。


赤ワインビネガー・トマトペーストを加えたら、煮汁がドロリっとした見た目に
なるまで煮詰めます。ここで煮詰め足らないとビネガーのツンとした味や香りが
残ってしまうのでしっかりと。更にブイヨンを加えて煮ます。



ローリエは取り除き、鶏肉は取り出し、ニンニクは皮をむいて煮汁に戻します。
煮汁とニンニクをミキサーにかけたらソースの完成。鶏肉を戻して温め直して、
塩コショウで味を整えれば完成です


ほとんど出来上がったところで盛り付けに入ります。リエットはバットに入れて
冷やし固めておいたので、カットするとまるでパテのように。パテを作るのには
なかなか手間がかかりますが、リエットなら手軽に出来るので良いですね


ちょうどガトーショコラも焼き上がりました。ふんわりして周りが盛り上がって
いますが、少し冷めると中央が窪んでいかにもガトーショコラらしい見た目に




最後は食前酒がわりの冷たい一品。皮を剥いてカットし凍らせておいたメロンを
ミキサーにかけ、ガムシロップとレモン汁を加えます。冷やしたグラスに盛れば
こちらも完成です


これでお料理は全て終わり。白・黒・ガラスで構成されたシンプルなテーブルに
鮮やかな彩りのお料理が映えてとても綺麗になりました


食前酒は「フローズンメロン」。とても冷たくて美味しそう。食前酒というより
デザートの1品にしたいですね。甘みの中にほんのり酸味を感じて美味しいです


前菜は盛り合わせにしています。豚肉のリエットをパテ風に固めたものには上に
ピンクペッパーを飾って。ココットに入れた人参のラぺ、グリーンサラダ、少し
ピクルスも添えて、ビストロ風前菜盛り合わせになりました


メインは鶏肉の赤ワインビネガー煮込み。白地にグレーで大ぶりなお花の模様が
描かれたお皿に盛り付けたら、フェットチーネを茹でて、バターと塩コショウで
合えたものを添えて

本当はフランスでは「ヌイエ」を添えるのですが、日本ではあまり手に入らない
ので、似ているフェットチーネで代用したそうです。


デザートはガトーショコラ。粗熱が取れてから粉糖を振ってミントを飾ります。
こうしてガラスのケースに入れるととっても可愛いですよね


いつもはお料理に合わせた紅茶を淹れて頂くのですが、今日はビストロ風という
ことで、紅茶ではなく食後はCaféに。私はカプチーノをお願いしました

今回もと~っても楽しくレッスンを受講させて頂きました。毎回色々なテーマで
フランス料理を教えて下さるので、ドキドキワクワクが止まりません。

8月は毎年お休みをされているそうなので、次のレッスンは9月初旬だそうです。
次はどんなお料理になるのかな